Morning pages #6 『未満より。』
ようやく手に入れたハリボテの体で
不躾なままこの身で駆って
あたたかく
ひとしずく
まだあたし?
知ってたし。
禁断症状 味覚ナシ
抜かりなく ゆかりもない
慎重に
慎んで冬
嫁と呼ばないで。家のなかに入れて。
やわらかい温度で
分かり切った誓い
まるい尖り 薄手色の帳
「箱に飛ばしてくれ」
怺えて
立つキッチンの背中で
椅子におかれたレシピ本が愛
多面的バッドタイム
ぼんやりとまって
君とみる体温 ごまかして
きみのうらのうらの裏
毎日が夏休みで行け、無限の王
感情詐欺
遅幸量 遅効性の毒
いかんせん感染
鐘を織り
桃色チヨコレイト
「気張れよ!」の言葉、だいすき
相応の振る舞いをするということは、
隣にいる人の価値を下げないということ