自分の歌声は、お好きですか?

「自分の歌声は、お好きですか?」
歌を歌われる方にとって、(プロの方はわかりませんが)ある意味この問いかけは永遠のテーマのひとつのような気もしています。

私自身、このnoteにてこれまで何曲ものカバー曲やオリジナル曲を投稿させて頂いていますが、自分の歌声が好きかと問われると「…いいえ。」となってしまいます。
自分が好きでもないものを、他の人に聞いてもらっているのかと言われてしまうと、とても弱ってしまうのですが…。


初めて自分の声を録音して聴いた時、
「これは誰の声?自分はこんな声じゃない!」
と思われてしまった方も、結構いらっしゃるかと思います。

また、どんなに録音技術が進んでも、マイクを通して電気的に処理された音を聞いている以上、自分の”本当の声”は自分で聴くことができないという話も聞いたことがあります。

歌うことが好きで、歌の勉強している仲間の皆さんの歌を聞くとき、
こちらが「素敵な歌声だな!」と思っても、
ご本人にしてみれば「実はあまり好きではない」と思っている方が割といらっしゃることに最近改めて気づきました。
幾らかの謙遜の気持ちもあるかとは思うのですが、それだけではなく、本当にそう感じておられるようです。
そんなときには「ああ、自分だけじゃないんだ。」って、思わず頷いてしまったりして…。


最近になって、ふと、自分のこうした気持ちって、
ある意味で”無いものねだり”に似た感覚なのかもしれない…
そんなふうに思えるようにもなってきました。

「もっときらびやかに歌いたいのに、声に艶がなくて…」とか、
「もっとパワフルに歌いたいのに、か細い声になってしまう…」
など、特に自分の憧れるアーティストさんの歌声と比べると、自分に無いものに憧れてしまう気持ちが芽生えてしまう…

容姿の悩みも同じかなって。
もっとカッコよくなりたいとか、もっとスリムになりたいとか、そう思うほどに自分の容姿の欠点に気を取られ、嫌になってくるし。

他の人から自分の歌声について、プラスになる評価やコメントを頂いた時には、
「ああ、そんなふうに受け止めてくれていたんだ。」とまずは素直に受け止めてみると、意外と気持ちが軽くなったりします。

「そんなはずはない!」
と一蹴してしまうことよりも、
「そうなんだ」
と受け入れることの方が、ある意味難しいことかもしれませんが、どちらが今後の自分を成長させてくれるのかと考えれば…。


録音された自分の歌声を聞くのが嫌だった自分が、いつの間にか、録音された自分の歌声を何度も聞いてチェックすることに抵抗を感じなくなっていること自体、考えてみれば驚きです。

そんなことを繰り返しながら、これからも投稿をさせてもらうんだと思います。
ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました。


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