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食道がんの手術後に感じた体の変化:今の私のリアル

今年10月に「食道がん亜全摘手術」を受けました。この手術で命を救ってもらったことに感謝していますが、正直、術後の体の変化には驚くことばかりです。まだまだ慣れないことも多く、日々奮闘中です。今日は、その変化についてお話しします。

全身に残った傷跡と痛み

手術後の体には、たくさんの傷跡が残りました。お腹、首にかけて複数の切開の傷跡、胸部右側には複数の胸腔鏡手術の傷跡
【具体的な傷の部位】
胸部(脇の下付近):数箇所の小さな傷
腹部(上腹部中央):胃や腸を操作するための切開
頸部(首の付け根付近):食道再建の場合に必要

まさに「全身傷だらけ」という状態です。鏡を見るとギョッ👀っとしてしまう。切開手術に比べ傷跡は小さいとはいえ、痛みを伴うことも事実。
特に動いたときや咳をしたときに傷口が引きつれる感覚は、なかなか辛いものがあります。胸部右側は神経を触っているので、肋骨部分は麻酔が掛かったような感じであまり感覚がありません。

今はだいぶ慣れてきて、傷口のケアもしなくて済むようになりました。
腸ろうって、抜くとすぐに穴が塞がるんですね。
これが一番驚いたかもしれません😅
ストレッチやウォーキングなどで体を少しずつ動かし、日々をより快適に過ごせるよう工夫しています。

反回神経麻痺

今では声も普通に出るようになりましたが、術後は声がかすれて思うように発声ができず、会話ではかなり苦労しました。術後は発声のリハビリに取り組みましたが、まだ完全には回復しておらず、会話中に空咳が出ることがよくあります。

空咳と痰が一番しんどい

現在いちばん不快なのは、空咳と痰が常に出ることです。反回神経麻痺が原因のひとつではないかと思いますが、これは食道がんの手術後によく見られる症状のようです。私だけではないと理解していても、つらさは変わりません。咳が出るたびに胸や傷口に響き、痰も自力で吐き出せるとはいえ、放っておくと気持ちが悪くなります。この状態が続くのはやはりつらいものです。

参考:食道がんの手術後は空咳が良く出るようになります。咳の多くは飲み込みが一時的にでも上手く出来なくなることにより食べ物が気管に入ることによって起こるのですが、これとは全く無関係に会話をしている時やなにもしていなくても空咳が良く出ます。この空咳の原因ははっきりしていませんが、ほとんどの方は約術後半年程度で治まってきます。

竹村 雅至先生のWebサイト

食道がんの手術は外科手術の中でも最も大きいもののひとつで、患者さんの体に与える影響も小さいものではありません。従って様々な術中術後の問題(合併症)が生じる可能性があります。術中術後管理が発達した現在においてもこれら合併症を100%防ぐことはできません。

竹村 雅至先生のWebサイト

やっぱり食道がん亜全摘手術というのは大手術と言われるのは納得します。

対策として、乾燥を防ぐためにうがいをしたり、こまめに水分を取ったりしていますが、あまり効き目がない気がします。
半年程度はうまく付き合う覚悟が必要ですね…

肺機能の低下も実感

手術で右肺を触ることによる肺への影響も避けられませんでした。術後は呼吸が浅く、少し歩いただけで息切れしてしました。今でも大きく息を吸うと咽せる感じがして咳き込むことがよくあります。これも手術を受けた方がよく経験することだそうです。
リハビリとして、毎日深呼吸と腹式呼吸の練習をしています。
「こんなこと?」と思われるかもしれませんが、これが結構大事。
少しずつ運動量を増やして、以前のように呼吸が普通になることを目指し
コツコツとやるだけです。

体重が減った

術前抗がん剤治療から術後2ヶ月半で体重が約5kg減りました。食道の再建手術の影響で、以前のようにたくさん食べることが難しくなったからです。術前と比べるとかなり痩せてしまい、体力が落ちたのを実感しています。ご飯をたくさん食べたいのに、一度に食べられる量が限られているのがもどかしいですね…

自分らしいペースを大切に

術後の体は「以前の自分」とは全く違います。それでも、少しずつ慣れてきています。傷口の痛みや空咳、息切れなど、悩みは尽きませんが、焦らず自分のペースで進むことが大切だと感じています。
術後の変化は決して楽なものではありませんが、工夫次第で少しずつ生活の質を上げることができます。どんな小さな改善でも、自分を褒めながら前進していきましょう!


このブログでは、私の食道癌との闘いを記録していきたいと思います。同じ病気と闘っている方、そして、これから検査を受ける方にとって、少しでも参考になれば幸いです。

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