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企業やプロジェクトがうまく行かなくてモヤッとする気持ちの原因は可視化できる〜課題の可視化と不安を取り除く方法〜

 こんにちは、株式会社シグナイトCOO 兼 Tオケ自称マネージャーの山田です。私自身は2001年創業時から約20年間、ずっとシグナイトという会社を切り盛りしていて、良い面、悪い面含めてさまざまな経験をさせていただきました。その長年の経験から、自身の企業の再生であったり、組織の立て直しであったり、炎上プロジェクトの火消し作業であったり、一通りの辛酸を嘗めてきました。

 企業の事業計画も、新しく組み直した組織体制も、受注段階では順風満帆であったプロジェクトも、すべて頭の中ではうまくいくと信じていても、時として道を踏み外し、外れた箍(タガ)はどんどん大きくなっていく。そしてそれをなんとか食い止めて、また新たに設計を練り直す。そんなことを繰り返す中で、常に心がモヤッとしていることは、「なんでうまく行かないんだろう?」という疑問です。

 そのモヤッとした気持ちの整理がついたのが、『予定通り進まないプロジェクトの進め方』の著者でプロジェクト進行支援家である後藤さんとの出会いであり、そこから始まったTオケ(東京ワークショップオーケストラ)メンバーとの出会いでした。細かい出会いのいきさつは割愛しますが、モヤッとする理由を理解したきっかけは去年コロナが始まる前の1月に長野県でワーケーション型のイベントを実施したことでした。

 このワーケーション型イベントの中で、後藤さんに講義いただいたプ譜(後述)のワークショップで 目標を達成する過程で発生する課題 がいとも簡単に浮き彫りになる様を見て、いままでずーっとモヤッとしていた心が晴れた気がしました。

モヤッとする気持ちの原因は可視化できる。

その確信が持てたのです。

 ざっくり言ってしまえばモヤッとする気持ちは、課題を明確化することで解決できるということになるのですが、この課題が簡単には明確にならないからモヤッとしてしまうのです。

 これからやろうという計画や施策、設計といったものは皆さんの得意分野かと思いますが、課題の可視化って意外と不得手な分野にあたるのではないでしょうか。少なくとも私はそこがうまくいかなくてモヤモヤしていたので、課題の可視化ができただけでも気持ちが楽になりました。

 課題の可視化ができると、次にモヤッとする原因は「果たしてうまくいくか?」という不安ですよね。そこには皆の意思疎通を行う上でのビジョンの明確化であったり、チーム間、組織間の協力姿勢が必要になってきたりします。それらを高めるために関係者を集めたワーケーションがとても有効だと思います。

 まさに今、コロナがひどく蔓延している状況下ではなかなか実施が難しいかと思いますが、非日常の空間でワークショップや企画検討を行うことで今までと違った視野で物事を見たり発見できたりしますし、温泉やサウナでリラックスすることで心も身体も、そして考え方も柔軟になります。そして何より、ゲームやクイズなどを交えたチームビルディングを行ったり、素敵な空間で一緒に食事したりすることで、これから会社経営や企画、プロジェクトを一緒に進めていくメンバー間での共通意識が生まれます。

 私が昨年1月に経験したワークショップの様子を後藤さんが note に綴ってくれていますので一部抜粋します。興味のある方はぜひご一読ください。

新宿から特急あずさで二時間半、蓼科の山中にあるキャンプサイト。人里離れた非日常空間で、初めて一緒に仕事をする5人が、自己紹介もそこそこに、とある新たなビジネスを企画するというものでした。

仕掛け人は山田さんという見るからに温厚なITベンチャー企業の取締役で、映画「オーシャンズイレブン」のダニーオーシャンよろしく、彼が目利きして集めたメンバーが、目的も深くは理解できぬまま集まった、という構図。バックグラウンドも年齢も、業種も性別もバラバラ。当の山田さん本人はニコニコ笑顔満面なのはまあ良いとして、集められた4人は不安と緊張、少しばかりの期待入り混じる複雑な表情。

そんな5人が、正味たったの24時間ぐらいの期間を経て、ビジネスコンセプトを練り上げ、自身の役割はもちろん、やってみたい、面白そう、是非成功させたいコミットメントを胸に帰宅することになるとは夢にも思わなかったし、その興奮冷めやらなくて、いまこの文章を書いています。

プ譜とは

 プ譜とはプロジェクト譜のことで、様々な楽器を奏でるオーケストラに楽譜が必要なように、様々な役割を持った人たちが関わるプロジェクトを楽譜のように可視化してマネジメントするための手段です。プ譜を書くことで誰がどう行動し、中間目的を達成しながら最終ゴールである勝利条件に到達するのかをメンバー全員で共有できます。

Photo by Sebastian Herrmann on Unsplash

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