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「真冬のレモンは小さくて甘く切ない」 【リライト企画#クリスマス金曜トワイライト】 【3行短文】

3行短文リライト

「真冬の レモンは 小さく て甘く 切ない」 



故郷へ 戻るき み乗せた 特急

手遅れ になるの 知ってた 気もする

おいてき ぼりの そ れぞれの 情愛



仕事と 恋愛 現在 と未来

今だけ 見つめて 生きてた ぼくらが

さよなら で気づく 甘美な 真実

   

「行くなよ」の言葉 にきみは「ごめんね」 

レモンの 香りの うなじの 記憶は

電車が 消えたら 永遠のお もいでに
  (とわ)



リライトの元になっている、池松潤さん作の小説です。


🍋     🍋     🍋


追記

なぜ、この作品?

この話の女性の行動が、後ろ向きみたいにも、受け身みたいにも見えるのに、実際は、自分で決断して、関係を断ち切って、前に進んでいることが、とてもおもしろいと思ったので。

待つのも女性、でも行動を起こしたのも彼女。そして、相手を責めてもいないし、駆け引きもしていない。弱い人の身の振り方のように見えて、決断も行動もしている、強さを感じる彼女。

見方によれば、便利な女かも。そして、また、見方によれば、ひどい女なのかも。後々まであとをひくような思い出を残し、そして、いっしょにはならないという結末にしてしまって。私には、ちょっと泣かせる、潔いひと。


どこにフォーカスして?

1 3行短文でまとまる短さにすること。

最初は3文だけでした。が、増えました。

2 この話のエッセンスを自分なりにつかみ、それを入れること。

ゆきちがいのようになってしまった、お互いをまだ想う情愛あふれる二人の別れ。それだけは入れる。あと、目でない感覚での記憶、がかなめになっていると思いました。タイトルにもある、レモンの香り、抱き合ったこと。

3 言いたいことを伝える言葉を拾い集める。

この3点が、フォーカスしたことです。


これを書いたのは、しめじさんの最初のリライト作を見た次の日です。水野うたさんも、翌日に、それもこの作品でのリライトを挙げられていました。


そして、そのおふたりが、ゆるくすすめてくれていたので。


好きな書き手のおふたりの、新鮮なとりくみ、目がくぎづけになるような作品。参加は、おじけました。3行短文の型の力を借りました。または、3行短文に逃げました。


これも、私の経験した、一番新しい noteマジックです。思ってもみなかったことを書いてみている、という。小説を、3行短文で、ただ縮めただけ。そうなのかもしれません。なんにせよ、私はこの書き換えを楽しみました。池松さん、そして、うたさん、しめじさん、機会をありがとうございました。


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定型3行短文(詩)(4音4節3行)  提唱者 zep0814 i理昭さん 企画 しめじさん



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