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Photo by
gemini6rabbit
ハトが鳴かなくなった。
そのハトは3月の下旬頃に自宅にやってきた。元気によく鳴いているハトだった。
最初は、そのハトが鳴くたびにびくっとしたものだが、1週間ほど生活をともにするとハトの鳴き声も生活の一部になっていた。
そんなハトに異変が出始めていた。
様子もおかしいので、ハトに目を向けると動きもゆっくりになり、鳴き声も弱々しくなっていたのだった。
ぼくはどうしていいのか分からず、そのまま弱々しいハトを見ているだけだった。
ハトは、それから数日ほど鳴いた。弱く。だんだんと弱く。
そして突然鳴かなくなった。
鳴かなくなったハトは、動きを完全に静止して巣の中から顔を出して固くなっていた。
ぼくは、鳴かなくなったハトをどうにしかしなくてはと思った。だが、専門のサイトをいくら調べても、動かなくなったハトをまた動けるようにする方法は、書いていなかった。
最後の手段をとる必要がある。いままで経験からそう思ったぼくはハトの巣を手で開けて、ハトの心臓といえる部分を取り出して、家にある代わりの心臓と交換してあげた。
交換するとハトは、元気に鳴き出した。
また、ハト1時間ごとに鳴く生活にもどった日になった。
▼気づき
・ハト時計は電池の残量が少なくなると、ハトの鳴き声は弱々しくなる。ただ時計としての機能は問題ない。
・ハトの鳴きかたが弱々しくなったら、電池を変えること。