訪問看護に必要な経験年数とは?
こんにちは!noteの著者やーまんと申します😊先日Twitterにて『訪問看護を始めるにあたって必要な経験年数はどのくらいでしょうか?』とご質問を頂きました。
実は私自身も訪問看護を始める前に同じような疑問を持っていました。当時、臨床経験が2年しか無かった私は『自分にもできるのかな?』と不安に思っていたからです。
結果として疑問は解決しませんでしたが、訪問看護への興味が強かったことから実際に働き始めました。
”訪問看護に必要な経験年数ってどのくらいなんだろう”と疑問に感じていた昔の自分自身に回答する意味も込めて、私なりの意見を記載していこうと思います。
それでは始まりです✨
〜質問〜
訪問看護を始めるにあたって必要な経験年数はどのくらいでしょうか?
〜答え〜
①お勧めの経験年数:臨床経験3年以上
理由:選べる職場の数が多い、自信をもって働ける・仲間からも信頼されやすい、将来へのリスク管理もバッチリ。
②問題なく働ける経験年数:臨床経験2年以上
理由:私自身、臨床経験満2年で訪問看護を始め、実際に困ったことが殆どありません(※あくまで個人の意見です)。病棟と比べ、時間の流れがゆったりしており楽しく働けています😊
ただ、将来の選択肢は少し狭くなったかなぁと感じています。
③看護師辞めたい、どうしても訪看やりたい方へ:訪問看護を始めてみてはいかがでしょうか?
理由:看護師を辞めてしまうのは生涯年収2億(看護師として一生の内に得る収入の一般論)と国家資格を事実上手放すことになります。そのため、『看護師を辞めてどうするか?』より『自分でも看護師として活躍できる方法は無いか?』と試行錯誤する方が苦しいけど結果的に安心して生きれるのでは無いかと思っています。また、訪問看護へ進みたいと心が決まっているのであれば、思い切って挑戦してみることを応援させて頂きます🚲
といった感じです。
詳しい理由については下記を参考にしてみてください😊(ちょっと長いので読みたいところだけお読み下さい✨)
1.始めに:訪問看護ってどんな業務を行うの?
訪問看護に必要な経験年数を考えるにあたって『そもそも訪問看護ってどんなことをするの?』と疑問に思う方もいらっしゃると思います。そういった疑問に関しては"意外と知らない訪問看護について!”で詳しく記載しています。給料や業務内容、オンコールについてなど項目ごとに分けて書いてあるので気になったところをお読みください🙇♂️
※会社の規約や個人情報を保護するため公には詳しく書けないところも存在しています。もし追加で気になることがある方はこちらからご相談ください。
URL:週休3日部(シブ活ナース)
2.お勧めの臨床経験が3年以上である理由
①ほぼ全てのステーションで働ける!
訪問看護ステーションの中には看護師の採用基準として“臨床経験3年以上”としている所が結構あります(中には“5年”としているところもあります)。客観的なデータはありませんが私の体感ではそういったステーションも結構多い印象です。給与面や職場の雰囲気、訪問方法(車or自転車)や家から近いかなど職場を選ぶ基準はたくさんあります。自分に合ったステーションを見つけるためにも選択肢を多く持てることは強みとなります!
②安心して働け仲間からも信頼されやすい!
訪問看護や単発看護のアルバイトを複数こなして導いた答えですが、“基本的な看護の考え方”ってどこで働いても変わりません。在宅だから別のケアをする!なんてことも勿論ありません。そうなると、臨床経験(あるいは看護師経験)はあればある程自信をもって働けます(在宅に限ったことではありませんが😅)。
また、一定数臨床経験がある方が職場の仲間からも信頼されやすくなります。皆さんも十分にご存知だと思いますが、“働きやすさって仲間からの信用”が大きく関わってきます。そう考えると、実際に訪看で働いている私の感想として臨床経験3年以上は確かに目安となる基準だと思います。
③リスク管理バッチリ!
実際に訪問看護を始めても職場の雰囲気が合わなかったり、訪問看護そのものに魅力を感じないといったことも中にはあると思います。その際、病院や別の訪問看護ステーション等へ再就職することが考えられます。しかし、多くの病院は3年を目安に看護師を育成しています。そのため、臨床経験3年未満で退職すると急性期病院等に戻ったときに再度苦労することが考えられます。また、先ほど同様に病院以外の職場は(主には訪問看護ステーションや有料老人ホーム、クリニック、中には看護師のアルバイト求人も)臨床経験3年以上で募集することがある為、今後の選択肢を増やす面からも臨床経験が3年あることは強みになると思います。
3.問題なく働ける臨床経験が2年の理由!
(私は臨床経験満2年で訪問看護を始めています。そのため、実際に私の経験を記載していきます。)
①なんだかんだ現場で困ることが少ない!
私も最初は『臨床経験少ないし自分にもできるのかな?』と疑問に思っていたのですが、意外と『あれどうしよう。』、『これはなんだ?』と困ることは殆ど無かったです(良かった笑)。勿論、利用者さんが転倒していた時など、在宅ではどのように対応するんだろう?とか病院以外での視点が欲しくなったことはありますが、基本的な看護の考え方で困ったことは殆どありません。実際に行うケアも病院で経験したものが中心となります。
また、わからないことは病院同様に事前確認、同行訪問(先輩に一緒に見てもらう)、またはその場で電話等で確認すれば十分対応できると思います!訪問看護は楽しいですよ☺️
②もうちょっと病院で経験積めば良かったと思ってます。
現場で困るってことは殆どありませんが『もうちょっと臨床経験があれば判断が早かったり、より良い看護ができたかなぁ。』と感じる場面はいくつかありました(ただ、こういった感覚は何年目になってもあるのだと思います)。
正直、だからと言って病院へ再就職することは考えていません。しかし、もしこのnoteを読んでいる3年目未満の看護師さんで病院における就労をそれほどキツいと思っていないのであれば、急いで転職する必要はないのかなって思います。逆に3年目以上であれば看護師として持てる選択肢が多いので1度自分の希望に沿った働き方をしてみると勉強になるのかもしれません😊
③スキルアップで躓く可能性がある。
私は訪問看護を始めて、看護師としての勉強意欲が増しました。そこで、私自身が糖尿病内科、呼吸器内科で勤めていた経験を活かして今後”呼吸器療法認定士”、”糖尿病療養士”の資格を取得しようと思っています。要は自分に負荷をかけて勉強がしたいんです。しかし、いずれの資格も勤続年数2年以上等さまざまな条件があります。今年は新型コロナウイルスの影響もあり資格の取得は見送っているのですが、もしかしたら資格を取得するための条件が不足しているかもしれません。そういったスキルアップ面も考えると病棟で3年以上務めることは確かに看護師として活躍する上で有利となります!
4.看護師辞めたい、どうしても訪看を始めたい方へ訪看を提案できる理由。
①看護師やめるのは勿体ない。
看護師の生涯年収(一般論)をご存知でしょうか?実は"2億円”と言われています。人によって多少差はあると思いますが、私達は景気や雇用情勢等に殆ど左右されずに、また『看護師さんなんだ!偉い!』と根拠のない褒められ方までして頂きながら、一生涯で2億円を手にする価値・権利を持っています。多くの人にとってこれは大きなアドバンテージでこの権利を簡単に捨ててしまうのは本当に勿体ないと思います。だからこそ、私は新人看護師等を必要以上に痛めつけるお局さんは最高の無責任だと思っています。もし、看護師を辞めたいと思っている方は私も経験があるのでお気持ちはお察ししますが、少しだけ勇気を出して自分にあった看護師としての働き方を探してみることをお勧めします。
そういった視点を持ったときに、一対一の看護で多重課題も起こりにくく、夜勤もナースコールも無い訪問看護は病棟とは全く違った働き方となり一考の価値があるのかなぁと思います。私自身が「看護師辞めたい。」から「看護師になって良かったな!」と変わることができたきっかけは訪問看護だったのでお勧めだけさせて下さい☺️
②新卒でも訪問看護師として働ける。
社会人1年目の新卒看護師さんでも環境が整っていれば訪問看護師として十分に活躍できます。つまり、看護師資格さえあれば誰でも訪問看護を楽しむことは可能なんです。どうしてもやりたいと志を強く持つのであれば訪問看護を始める選択肢はとても素敵なものだと思います。先ほど同様に私自身のお勧めとしては急性期病棟等で3年以上働くこととなりますが、結局のところ『やりたいことはやった方が良い!』といった考えに終始します☺️皆様の挑戦を応援します‼︎
5.終わりに〜これからの時代を生きる〜
現代は情報の取得が比較的容易で、生きる上での価値観も社会的に広がりを見せるようになってきました。結婚して子供を育てることが当たり前といった価値観も既に古いですし、同性同士の恋愛も認められつつあります。生き方の多様化している現代では“選択肢が広い”ということはそれだけで価値があります。実際のところ、臨床経験が3年未満であろうがそうで無かろうが素敵な看護師はたくさんいます。しかし、社会的な認識としては“3年”といった数字が目安であることは間違い無く、その認識を変えるにはそれ相応の努力が必要となります。
どうしたら生きやすいのか?その視点を持って考えたときに『選択肢が多い』ということは多様化する生き方に対応したポイントとなります。自分の中で『これだ!』という生き方が見つかるまで広く視点を持てると良いのかなと勝手に思いました☺️
まずは看護師という選択を諦めない!ここが私の訴えたいところです。
ウザかったらごめんなさい。
ご愛読くださいまして
どうもありがとうございました🙇♂️
noteの内容等でもし気になることがございましたら、こちらより宜しくお願い致します💁♂️
(週休3日部:シブ活ナース)
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