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BL愛好家が選ぶ2024年のベストBL

この記事では、2024年に出版されたBL作品の中から、筆者が特におもしろいと思った10作をランキング形式で紹介しています。

BL小説とBL漫画を織り交ぜて紹介していくので、気になるものがあれば、ぜひチェックしてみてください。

1.小説『儘ならない彼 美しい彼4』 凪良ゆう

「美しい彼シリーズ」待望の完全最新作ということで、発売前から期待が高まっていましたが、その期待をはるかに超えてくるおもしろさとラブラブっぷりでした。

表紙で平良と清居が手を繋いでいることからもわかるように、2人の関係性はもはや盤石。

一方で、平良が本格的にカメラマンとしてキャリアをスタートさせたことで、芸能人カップルならではの障害が出てきます。

本当におもしろくて、何度も読み返したくなる4巻でした。

「美しい彼シリーズ」についてはこちらの記事に詳しくまとめています。

2.小説『蒼穹のローレライ』 尾上与一

2024年は尾上与一先生の「1945シリーズ」が新装版として再販されたという点で記念すべき年になりました。

2024年の元旦に「1945シリーズ」再販のお知らせを見て舞い上がったことを1年経った今でもよく覚えています。

「1945シリーズ」は、戦時中の戦闘機搭乗員を題材にした軍人BLで、尾上先生の代表作でありながらプレミア価格の中古本しか手に入らない時期が長かった作品です。

キャラ文庫から新装版が出たことで、書き下ろしの新規ストーリーも楽しむことができて嬉しい限りでした。

2024年は『蒼穹のローレライ』『天球儀の海』『碧のかたみ』『プルメリアのころ。』が新装版化されましたが、2025年にはその他のシリーズも新装版化されるとのことで、まだまだ楽しみは続きます。

「1945シリーズ」についてはこちらの記事に詳しくまとめています。

3.小説『吸血鬼と愉快な仲間たち』 木原音瀬

木原音瀬先生の『吸血鬼と愉快な仲間たち』も、長らく絶版になっていたシリーズです。

しかも、シリーズの完結前にレーベルが廃刊になってしまったことで、物語の結末を知ることができないという状態が長く続いていました。

そんな『吸血鬼と愉快な仲間たち』も、2024年に無事に完結までたどり着きました。

完結巻となる6巻は、なんと13年ぶりの新作ストーリーとのこと。

これを機にぜひ一気読みしていただきたい名作です。

直接的なBL描写はほとんどないので、BL初心者の方にもオススメ。

『吸血鬼と愉快な仲間たち』についてはこちらの記事に詳しくまとめています。

4.漫画『真夜中の俺を見て』 Luria

Luria先生は画力の高いBL漫画家ですが、今年刊行された『真夜中の俺を見て』の攻めと受けは、著作の中でもピカイチでビジュがいいです。

Vtuberとマネージャーの禁断の恋を描いた作品で、エロ多めで視覚的な満足度が高いのが魅力。

刺激強めのBLが好きな方には『【18禁版】真夜中の俺を見て【単行本版(特典付き)】』もオススメです。※修正方法が違うだけで内容は通常版と同じです。

2人の結腸責めプレイを描いた番外編小冊子『とろけるまよなか』も電子化されています。こちらも要チェックです。

続編の連載も始まっているので、2025年には2巻が読めるかもしれませんね。

Luria先生の他の著作についてはこちらの記事に詳しくまとめています。

5.漫画『アフターグロウ』 吾瀬わぎもこ

今年新しく開拓した作家さんの中で最も好みだったのが吾瀬わぎもこ先生です。

吾瀬先生の作品は、攻めも受けもほどよく筋肉質でムチッとしている点と、受けがとことん気持ちよくさせられる甘々快楽責め展開が魅力。

中でも『アフターグロウ』は、ヤクザ×医者という禁断の関係と、攻めによる九州地方の方言での甘々言葉責めが最高です。

『アフターグロウ』も続編の連載が決まっているので、今後の展開が楽しみですね。

吾瀬わぎもこ先生の他の著作はこちらの記事に詳しくまとめています。

6.漫画『ワンナイト・トゥルー・スタンド』 おまゆ

ノンケの警察官が手柄を立てたいあまりにゲイ向けのマッチングアプリに登録してしまう話です。

たまたま開発上手の攻めとマッチングしてしまったばっかりに、ゲイだけじゃなくてドMにも目覚めてしまう展開が見どころ。

とにかくエッッッッッッッチです!

羞恥プレイ系のSM好きさんにオススメ。

7.漫画『べな 4』 こふで

江戸時代を舞台にした人外×人間の甘々純愛作品です。

2019年に1巻が出たこのシリーズも、今年とうとう完結してしまいました。

孤独な者同士が寄り添って愛し合う展開が好きな方にオススメしたい作品で、細目のお色気男子が好きな方にも刺さると思います。

脇役の1人1人まで丁寧に掘り下げてくれているところも魅力。

そして絵がとても上手いです。

全4巻のうち、1~3巻はKindle Unlimitedで無料配信されています。

8.漫画『蛍火艶夜 下巻』 amase

2023年の夏に上巻が刊行され、一躍話題になった『蛍火艶夜』の下巻が2024年12月に出ました。

上巻と同じように、下巻でも特攻隊員を題材に2組のカップルが描かれています。

歴史的に有名な「零戦」の特攻隊員だけではなく、「桜花」の特攻隊員にもスポットライトを当ててくれているところに丁寧な取材の気配を感じました。

また、生き残ってもなお、愛する人とは結ばれないという時代のままならなさを痛いほど突き付けてくる1冊です。

『蛍火艶夜』については、上巻・下巻共に、こちらの記事に詳しくまとめています。

9.漫画『制服、深夜2時。』 コウキ。

学校では男女問わず人気者の陽キャ高校生が、家に帰るとクールな年上の幼馴染に抱かれまくっている話です。

攻めも受けも顔がいいので、精巧に作られた写真集を見ているような気分になります。

しっかりエロいのに画面はずっと美しいという不思議な作品。

メンヘラ気味の攻め×人懐っこいわんこ系受けが好きな方にオススメです。

10.小説『呪われ悪役令息は愛されたい』 八月八

『異世界の沙汰は社畜次第』の八月八先生が初めてがっつりBLに挑戦した作品です。

呪いによって悪態をつくと勃起してしまう身体になったわがまま王子が、側近の護衛騎士と恋に落ちるファンタジーもので、笑いどころアリ、感動ポイントアリ、ラブラブラブシーンアリの三拍子そろった展開が魅力。

先が気になるストーリー構成と魅力的なキャラづくりはさすがで、今後のBL作品にも期待が高まります。

八月八先生の他の著作についてはこちらの記事に詳しくまとめています。

まとめ

今回は、2024年に刊行されたBL漫画とBL小説の中から、筆者オススメの作品をランキング形式で紹介しました。

気になったものがあればぜひ手に取ってみてください。

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