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木原音瀬の最新刊情報・オススメ作品・著作一覧とシリーズ作品・ドラマCD情報まとめ

この記事では、木原音瀬先生の最新刊情報とオススメ作品を紹介しています。

また、著作のうちの商業出版物を追える限りすべて網羅し、初心者向け、中級者向け、上級者向けに分けています。

なお、新装版などが出ている作品は、原則最新のものを紹介しています。

ドラマCD化されているものについてはわかる限りで情報を記載しています。

※カップリングの組み合わせ、ハッピーエンド/バッドエンド、ラブシーンの有無、人によっては地雷になりそうな描写も紹介しているので、ネタバレを回避したい方は目次だけご覧ください。

※これから紹介するものの中には中古でしか入手できないものもあります。中古での購入には駿河屋がオススメです。


木原音瀬の最新刊情報

一般文芸最新刊『惑星』

木原音瀬先生の一般文芸最新刊は2024年9月26日発売の『惑星』です。

BL最新刊『吸血鬼と愉快な仲間たち bitterness of youth』

木原音瀬先生のBL最新刊は、2024年3月19日発売の『吸血鬼と愉快な仲間たち bitterness of youth』(過去作品の新装版化)です。

漫画原作最新刊『吸血鬼と愉快な仲間たち⑥巻』

木原音瀬先生の漫画原作最新刊は、2024年6月20日発売の『吸血鬼と愉快な仲間たち⑥巻』です。※巻末に書き下ろし小説アリ。

木原音瀬のオススメ作品

木原音瀬先生の著作の中で一番のオススメは『箱の中』と続編の『檻の外』です。

切ないBLとしては『美しいこと』も名作です。

人外と人間の恋が好きな方には「吸血鬼と愉快な仲間たちシリーズ」、SF風の世界観が好きな方には「パラスティック・ソウルシリーズ」もオススメ。

疑似親子関係が好きな方は『黄色いダイヤモンド』も楽しめると思います。

痛みを伴う展開が楽しめる方には「COLDシリーズ」『月に笑う』『灰の月』を、特殊設定が好きな方には『熱砂と月のマジュヌーン』『アオイトリ』『Borderline』も推したいです。

最初からBLはハードルが高いので一般書から読んでみたいという方には、「捜し物屋まやまシリーズ」『コゴロシムラ』『ラブセメタリー』『罪の名前』がオススメです。

※それぞれの作品の詳しい内容についてはこの後の著作一覧で触れています。

初心者向け木原音瀬作品

ここからは木原音瀬先生の著作をジャンルごとに紹介していきます。

まずは初めて木原作品を読むという人にも安心してオススメできる作品たちから。

登場人物の過去が暗かったりキツかったり、間で色々とすれ違ったりはしますが、どれも基本的には甘々ラブラブに落ち着きます。

ハッピーエンド好きはひとまずここで紹介する作品から読んでいくのがオススメ。

『捜し物屋まやま』全3巻【非BL】

出版社:集英社文庫
イラスト:穂積

血のつながらない兄弟が霊能力を使って事件を解決するオカルトミステリー。

霊的な描写も謎解き描写もしっかり練られていてかなりおもしろいです。

BL小説ではありませんが、BL好きなら兄弟間に家族以上の愛情を感じ取ってしまうかも……。

直接的なBL描写はないので、BLを読まない人にもオススメです。

2023年4月20日に完結巻である3巻が発売されました。

電子化もされています。

『コゴロシムラ』【非BL】 2022年1月刊行

出版社:講談社文庫
イラスト:中村明日美子

とある村に隠された恐るべき秘密に迫った社会派ミステリー。

あからさまなBL描写はありませんが、欠損した体に惹かれてしまうカメラマンと、神様として育てられた両腕のない青年の間に生まれる、恋愛とも愛情とも言えない絶妙な関係性は登場します。

非BLの木原作品の中ではこれがイチオシです。

電子化済み。

講談社のサイトで文庫発売記念のSSを読むことができます。→ 文庫『コゴロシムラ』発売記念SS公開!|文庫『コゴロシムラ』発売記念 ショートストーリーを公開|tree (tree-novel.com)

『美しいこと』 2007年刊行→2013年文庫化→2021年電子化

レーベル:ホリーノベルズ→講談社文庫→Ripika novel(電子書籍)
イラスト:日高ショーコ→mieze→日高ショーコ

奥手の冴えないサラリーマン×女装癖のある有能サラリーマンの切ないラブストーリー。

2013年に講談社文庫から一般書としても刊行されています。

2021年に配信開始となった電子書籍が最新版で、ホリーノベルズ版、講談社文庫版には収録されていない話も入っているので、電子書籍版で読むのがオススメです。

コミカライズやドラマCD化、舞台化などメディアミックスも多数。

詳しくはこちらの記事でまとめています。

『秘密』 2007年刊行→2013年文庫化

レーベル:ホリーノベルズ→講談社文庫
イラスト:茶屋町勝呂→たえ

ディスレクシアの男×妄想癖のある男の切ないラブストーリー。

読みながら胸がいっぱいになる物語です。

シリアスだけどハッピーエンド。

2013年に講談社文庫から一般書としても刊行されました。

電子化済み。

「パラスティック・ソウルシリーズ」全6巻

レーベル:新書館→ディアプラス文庫
イラスト:カズアキ

  1. 『パラスティック・ソウル 1』 2018年9月刊行

  2. 『パラスティック・ソウル 2』 2018年10月刊行

  3. 『パラスティック・ソウル 3』 2018年11月刊行

  4. 『パラスティック・ソウル endress destiny』 2018年12月刊行

  5. 『パラスティック・ソウル love escape』 2021年5月刊行

  6. 『パラスティック・ソウル unbearable sorrow』 2023年12月刊行

近未来を舞台に、ケモ耳と尻尾がある種族と人間との間に生まれる愛を描いたSFテイストのBLです。

性別だけでなく種族の壁も超えた究極のラブが見られるのはこのシリーズだけ。

生物の謎に迫ったSF大作としてもおもしろく、ラブシーンはあっさりめなので初心者さんにもオススメです。

全巻電子化済み。

各巻のカップリングとオススメの読む順番はこちらの記事にまとめています。

『眠る兎』 2002年刊行→2009年文庫化

レーベル:ビーボーイノベルズ→幻冬舎ルチル文庫
イラスト:西崎祥→車折まゆ

木原音瀬先生のデビュー作です。

生徒と教師もので、陽キャのノンケ高校生×陰キャのゲイ教師の嘘から始まる恋を描いています。

年下攻めが好きな人は必見。

電子化済みです。

『こどもの瞳』 1999年刊行→2005年文庫化

レーベル:ビーボーイノベルズ→幻冬舎ルチル文庫
イラスト:果桃なばこ→街子マドカ

幼い頃に生き別れた実の兄弟もののラブストーリーです。

カップリングは記憶喪失で幼児退行してしまった兄×シングルファーザーの弟。

設定に少しびっくりしますが、内容は基本甘々ラブラブです。

電子化済み。

ビーボーイノベルズ版は2023年現在は絶版になっていますが、文庫版には収録されていない話が入っているので、気になる方は駿河屋などの中古ショップで入手してみてください。

『LOVE&CATCH』 2016年刊行→2021年電子化

レーベル:ホリーノベルズ→Ripika novel
イラスト: 彩景でりこ

7人兄弟の世話焼き長男×ハゲがコンプレックスの社長というかなりマニアックなカップリングですが、ギャグ多めの笑えるBLになっています。

年の差カップル、年下攻め、おじさん受け、かわいいおじさんが好きな人にオススメです。

2021年に電子化されました。

「Don't Worry Mamaシリーズ」全3巻

レーベル:ビーボーイノベルズ
イラスト:志水ゆき

  1. 『Don't Worry Mama』 2005刊行→2007年新装版刊行

  2. 『脱がない男』上・下 2005年刊行→2007年新装版刊行

  3. 『男の花道』 2012年1月刊行

とある会社の3組のサラリーマンカップルを描いたシリーズ作品です。

『Don't Worry Mama』は強気部下×仕事のできないわがまま上司の無人島ラブ、『脱がない男』はひねくれちょいダサ部下×嫌味なオシャレ上司のサラリーマンラブ、『男の花道』はオネェなゲイバーのマスター×陰キャオタクのほんのりギャグ風味のラブストーリー。

2005年に初版が刊行され、2007年に新装版化。その際に電子化もされています。

それぞれの詳しい内容とドラマCD情報はこちらの記事にまとめています。

『無罪世界』 2007年9月刊行

レーベル:ビーボーイノベルズ
イラスト:よしながふみ

ちょい悪詐欺師×ジャングル育ちの青年の突飛なラブストーリー。

初対面の従兄弟同士の育て愛の物語で、攻めが受けに社会での生き方と愛の表現方法を教えていくところが素敵です。

少し暴力描写がありますが、途中からは甘々ハッピーエンドに向かいます。

電子化もされています。

『薔薇色の人生』 2008年7月刊行

レーベル:ビーボーイノベルズ
イラスト:ヤマシタトモコ

前科持ちのダメ人間×ノンケの警察官の更生ラブ。

木原先生曰く、『箱の中』に登場する柿崎というキャラクターの話だそうです。

攻めがやや痛い目に遭いますが、攻めと受けは終始ラブラブです。

ポンコツな攻めと世話焼きでしっかりものの受けという組み合わせが好きな人にはドンピシャでハマると思います。

電子化もされています。

『深呼吸』 2011年11月刊行 

レーベル:ビーボーイノベルズ
イラスト:あじみね朔生

元部下×元上司の年の差誘い受けラブです。

自分よりも若いエリートの上司に会社を辞めさせられてしまった攻めと、上司と部下ではなくなった後も理由をつけて会いに来る不器用な受けの甘酸っぱいラブストーリー。

おじさん攻め、メガネ受け、敬語カップル。

電子化もされています。

また、電子限定の短編集も出ています。

『片思い』『あのひと』 2001年刊行→2013年新装版刊行

レーベル:ビーボーイノベルズ
イラスト:桑原祐子→伊東七つ生

『片思い』は、健気で鈍感なピュアボーイ×ツンデレ天邪鬼の同級生誘い受けラブ、『あのひと』はゲイの大学教師にノンケの生徒がほだされていく教師と生徒ものです。

2001年に初版が発行されたときは本編の『片思い』とスピンオフの『あのひと』の2冊形態でしたが、2013年に新装版として再販売する際に2冊を1冊にまとめて『片思い』というタイトルになりました。

電子書籍版は前編と後編に分かれています。

『黄色いダイアモンド』 2000年刊行→2021年新装版刊行

レーベル:ビーボーイノベルズ
イラスト:鳩屋タマ

一途なゲイ×生活力のない子持ちノンケの、幼馴染粘り勝ちラブです。

受けに結婚歴があり、血を分けた子供もいます。

その子供視点で語られる話も入っていて、こちらは号泣必至の感動ストーリー。

ラブシーンより子育てシーンの方が多めで、2人のもとですくすくといい子に育っていく少年が愛おしいです。

初版は2000年ですが、2021年に新装版が発売され、同時に電子化もされています。

『期限切れの初恋』 2013年7月刊行

レーベル:ビーボーイノベルズ
イラスト:糸井のぞ

ホームレスになったかつての人気者×初恋こじらせゲイの同級生再会ラブです。

受けが攻めを拾ってくるという、一部の人にはすごく刺さるのではないかと思われる導入から始まります。

電子化、コミカライズもされています。

『牛泥棒』 2007年刊行→2023年電子化

レーベル:ホリーノベルズ→Ripika novel
イラスト:依田沙江美

造り酒屋のひとり息子×口のきけない使用人の時代物ファンタジーBLです。

主従カップルが好きな人にはたまらないストーリー。

ファンタジーとしてもおもしろいので、妖怪ものや時代物が好きな人にもオススメです。

長らく絶版になっていましたが、2023年5月21日に電子書籍の配信が始まりました。

電子書籍の方は小冊子も収録された完全版仕様です。

2008年に佐竹亮一郎(CV 谷山紀章)×田中徳馬(CV 草尾だいすけ)でドラマCD化されています。

※2024年現在は駿河屋などの中古ショップでのみ流通しています。

『NOW HERE』 2008年5月刊行

レーベル:ホリーノベルズ
イラスト:鈴木ツタ

男慣れしたサラリーマン×初心なアラフィフ男の記憶にない関係から始まるラブストーリー。

年の差カップル、年下攻め、おじさん受け、流され受け、敬語受け。

2023年1月時点では絶版になっていて、駿河屋などの中古ショップでのみ流通していますが、今後、新装版化か電子化される可能性があります。

2009年に福山(CV 鳥海浩輔)×仁賀奈(CV 飛田辰男)でドラマCD化もされています。

※2024年現在は駿河屋などの中古ショップでのみ流通しています。

『place』 2011年7月刊行 

レーベル:ホリーノベルズ
イラスト:和

羽のある男×不器用で一途な男の甘いラブストーリー。

木原作品の中では糖度高めです。

上司×部下のサラリーマンラブなのでスーツ好きにもオススメ。

2023年1月時点では絶版になっていて駿河屋などの中古ショップでのみ流通していますが、今後、新装版化か電子化される可能性があります。

『リバーズエンド』 2012年9月刊行

レーベル:ホリーノベルズ
イラスト:小椋ムク

イケオジ映画監督×実家がラブホの美形高校生。

ラブシーンは少なめですが、物語の完成度が高いので満足感が大きい作品です。

映画の撮影現場が舞台になっているので、お仕事小説としてもおもしろいです。

『リバーズエンド』は関連作品として、木原先生が原案を担当したBL漫画『キャッスルマンゴ―』と、ホリーノベルズの短編集『HOLLY MIX』があります。

『リバーズエンド』『HOLLY MIX』は2023年1月時点では絶版になっていて駿河屋などの中古ショップでのみ流通していますが、『リバーズエンド』の方は、今後、新装版化か電子化される可能性があります。

関連作品の詳細とおすすめの読む順番はこちらの記事にまとめています。

『センチメンタル・フレンド』 1998年10月刊行

出版社:ビーボーイノベルズ
イラスト:鳥人ヒロミ

執着心の強い医者がかつて好きだった同級生を囲い込む話です。

束縛の強いエリート×奔放なヒモの同級生ラブ。

攻めが受けの体にピアスを開ける描写があります。

2023年1月時点では絶版になっていて駿河屋などの中古ショップでのみ流通していますが、今後、新装版化か電子化される可能性があります

『ROSE GARDEN』 2005年刊行→2021年電子化

レーベル:ホリーノベルズ→Ripika novel(電子書籍)
イラスト:禾田みちる

善良な悪魔×わがままな天使のファンタジーBLです。

ホリーノベルズ版は上下巻での刊行でしたが、2021年に電子化され、電子書籍版は上下巻を1冊にまとめた完全版となっています。

さらに禾田みちる先生の作画でコミカライズもされましたが、こちらは絶版になっていて、駿河屋などの中古ショップでのみ流通しています。

『さようなら、と君は手を振った』 2000年刊行→2008年新装版刊行→2022年電子化

レーベル:アイスノベルズ→プラザCOMIX Hollyセレクション→Ripika novel(電子書籍)
イラスト: 深井結己

都会で遊び慣れているずるい男×田舎から出てきた隠れイケメンの従兄弟同士のラブストーリー。

途中で受けが女性と結婚して子供が生まれます。

2008年に新装版が刊行され、2022年に電子化されました。

深井結巳先生の作画でコミカライズもされています。こちらも電子化済み。

『あいの、うた』 2005年12月刊行

レーベル:ホリーノベルズ
イラスト:宮本佳乃

クールな音楽ライター×迷走するミュージシャンと、猪突猛進で一途な男×落ち目のアイドルの2組のカップルを描いた音楽BLです。

関西弁を話す男が出てくるので、方言男子が好きな人は必見です。

2023年1月時点では絶版になっていて駿河屋などの中古ショップでのみ流通していますが、今後、新装版化か電子化される可能性があります。

さらに宮野佳野先生の作画でコミカライズもされています。こちらも現在は絶版になっていて、駿河屋などの中古ショップでのみ流通しています。

『リベット』 2006年9月刊行

レーベル:ホリーノベルズ
イラスト:藤田貴美

素直で一途な後輩教師×とある秘密を抱えた先輩教師の切ないラブストーリーです。

受けの抱える秘密がかなり深刻なんですが、最後にはハッピーエンドが待っています。

2023年1月時点では絶版になっていて駿河屋などの中古ショップでのみ流通していますが、今後、新装版化か電子化される可能性があります。

さらに天野瑰の作画でコミカライズもされています。こちらも現在は絶版になっていて、駿河屋などの中古ショップでのみ流通しています。

『恋について』 2006年7月刊行

レーベル:ホリーノベルズ
イラスト:大竹とも

ウェディングプランナーと元お客様のノンケ同士の恋を描いた甘酸っぱいラブストーリー。

少しずつ距離を近づけながらもすれ違ってしまう2人がたまらなく切ない物語です。

2023年1月時点では絶版になっていて駿河屋などの中古ショップでのみ流通していますが、今後、新装版化か電子化される可能性があります。

また、大竹とも先生の作画でコミカライズもされています。こちらは電子化済み。

『吸血鬼と愉快な仲間たち』既刊6巻

レーベル:ホリーノベルズ
イラスト:下村富美

  1. 『吸血鬼と愉快な仲間たち』 2006年刊行→2023年文庫化

  2. 『吸血鬼と愉快な仲間たち vol.2』 2007年刊行→2023年文庫化

  3. 『吸血鬼と愉快な仲間たち vol.3』 2008年刊行→2023年文庫化

  4. 『吸血鬼と愉快な仲間たち vol.4』 2009年刊行→2024年文庫化

  5. 『吸血鬼と愉快な仲間たち bitterness of youth』 2024年刊行

  6. 『吸血鬼と愉快な仲間たち vol.5』 2011年刊行→2024年文庫化予定

アメリカ生まれアメリカ育ちの陽気な半吸血鬼と口下手な世話焼き日本人の、友達以上恋人未満なラブが楽しめるシリーズです。

既刊の内容ではがっつりBLな描写がないので、BL初心者さんにもオススメ。

遺体の防腐処理や損傷修復を行うエンバーマーという日本では珍しい仕事が出てくるのもおもしろいです。

ドラマCD化の他、少女漫画誌でコミカライズの連載もされています。

2023年7月にすべてのシリーズの文庫化&電子書籍化がスタートしました。

2024年8月時点では4巻まで文庫化済み。

単行本5巻は文庫版では2冊に分けて刊行されるようで、先に暁の過去編が『吸血鬼と愉快な仲間たち bitterness of youth』というタイトルで2024年3月19日に発売されました。

文庫の6巻(本編第5巻)には単行本化されていなかった同人誌の内容と書き下ろしも追加される予定とのこと。

文庫化についての詳細はこちら。

中級者向け木原音瀬作品

次は中級者向け作品です。

登場人物がややひどい目に遭いますが、地雷が少ない人ならたぶん大丈夫。

大きなトラブルや特殊な環境を乗り越えた先にある愛に価値を感じる方は楽しめると思います。

『惑星』【非BL】 2024年9月刊行

出版社:ホーム社
イラスト:平庫ワカ

知的障害がある中年男を主人公に、貧困層で起こっている暴力や搾取に迫った社会派作品です。

木原節がこれでもかと効いているので、読み味は苦めですが、それでも先を読み進めたくなる中毒性があります。木原作品の中でもシリアスなものが好きな方はおそらく好きだと思います。

BL作品ではありませんが、メインの登場人物がゲイなので、男同士の恋愛のはじまりを匂わせるシーン、男同士の性行為シーンがあります。

生々しいAVの描写もあるので苦手な方はご注意ください。

『箱の中』『檻の外』 2006年刊行→2012年文庫化

レーベル:ホリーノベルズ→講談社文庫
イラスト:草間さかえ→非

愛情を知らずに育った男×冤罪で収監された真面目な男の獄中ラブ。

文芸誌『ダ・ヴィンチ』でBL界の芥川賞と絶賛された名作です。

攻めも受けもつらい目に遭いますが、最後は甘々ハッピーエンド。

途中で受けが女性と結婚して子供が生まれます。

2012年に講談社文庫から一般書としても刊行されました。

電子化済みです。

ホリーノベルズ版と講談社文庫版の違いはこちらの記事にまとめています。

『ラブセメタリー』【非BL】 2017年刊行→2020年文庫化

出版社:集英社→集英社文庫
イラスト:非

幼い少年少女しか愛せない男たちの苦悩を描いた衝撃作。

小児性愛に迫ったシリアスな連作短編集です。

BL作品ではありませんが、ゲイの登場人物がいるので、男性同士の行為を軽く匂わせる描写はあります。

扱っている題材が特殊なので苦手な人は苦手かもしれません。

電子化済み。

木原先生の同人誌『unkownの棺』『あのはなしの続き』で登場人物の1人の後日談が描かれています。こちらはがっつりBLで年下攻め×おじさん受けです。

『罪の名前』【非BL】 2018年刊行→2020年文庫化

出版社:講談社→講談社文庫
イラスト:木原未沙紀

簡単に裁くことができないいろんな罪を描いた短編集。

全体的にダークな世界観です。

BL描写はないですが、同性愛者の登場人物が出てきます。

虫を食べる描写があるので、虫が苦手な人はダメかもしれません。

電子化済み。

『嫌な奴』 1998年刊行→2020年文庫化

レーベル:ビーボーイノベルズ→講談社文庫
イラスト:坂井久仁江→丹地陽子

12年ぶりに再会した学生時代の親友との不思議な同居生活を描いたシリアスラブストーリー。

傍若無人なわがまま男×流されやすい教師の同級生ラブですが、糖度は低めです。

歪な執着心を持った男が好きな人はかなりハマると思います。

攻めから受けへの無理矢理描写、攻め受け両方に彼女がいる描写があるので、苦手な方はご注意ください。

2020年に講談社文庫から一般書としても刊行されました。

電子化済み。

木原先生の『あのはなしの続き』という同人誌で後日談のSSを読むことができます。

『Borderline』 2022年8月刊行

レーベル:ビーボーイノベルズ
イラスト:小野浜こわし

独占欲の強い大学講師×お色気ガチムチ軍人の軍隊BLです。

受けの体に女性器によく似た植物が植え付けられているという超特殊設定。

攻めから受けへの無理矢理描写があるので、苦手な人はご注意ください。

ストーカー気質の攻め×淡白なスパダリ受けの苦甘なラブストーリーです。

外国人カップル、ガチムチ受け、おじさん受け、男らしい受け。

電子化済みです。

『セカンド・セレナーデ』 2005年刊行→2010年新装版刊行

レーベル:ビーボーイノベルズ
イラスト:ポリアンナ哉七→北畠あけ乃

生徒×教師の秘密の恋と、自己中男×毒舌男好きの体だけの関係から始まる天邪鬼ラブの2本立て作品です。

年下攻めが好きな人にオススメ。

愛のない関係から始まるので、甘々ラブラブにたどり着くまで少し時間がかかります。

2005年に初版が刊行され、2010年に書き下ろしを多数収録して新装版『セカンド・セレナーデ full complete version』として再販されました。

同時に電子化もされています。

さらに2011年にはドラマCD化もされました。

キャストは掛川進(CV 井上剛)×橋本道也(CV 立花慎之介)。

※2024年現在は駿河屋などの中古ショップでのみ流通しています。

『B.L.T』 2002年刊行→2010年新装版刊行

レーベル:ビーボーイノベルズ
イラスト: 稲荷家房之介→元ハルコ

陰気な本屋店長×健気な陽キャ大学生の再会ラブ。

ずっと攻めがうっすらクズですが、受けがそれでいいなら仕方ないよねと思えるような絶妙な関係性が描かれています。

年の差カップルが好きな人にオススメ。

出会いが攻めから受け(当時中学生)への痴漢なので、苦手な人はご注意ください。

2002年に初版が刊行され、2010年に新装版が出ました。

同時に電子化もされています。

『MUNDANE HURT』 2016年5月刊行

レーベル:ビーボーイノベルズ
イラスト:井戸ぎほう

貧乏家庭育ちの秀才弁護士×落ちぶれ放蕩お坊ちゃんの同級生再会ラブです。

受けが身体的に痛い目に遭います。

甘い展開もほぼありません。

アングラBL、クズな受けが好きな人はハマるかもしれません。

電子化もされています。

また、木原先生は同人誌でこの作品の続きを発表しているので、今後それが商業誌として販売される可能性があります。

待ちきれない方は『MUNDANE HURT 同人誌総集編』という作品を探してみてください。タイミングが良ければコミコミスタジオか木原先生の自家通販で手に入れられるかもしれません。

『恋愛時間』『Loop』 1997年刊行→2002年文庫化→2020年電子化 / 1999年刊行→2003年文庫化

レーベル:アイスノベルズ→アイス文庫→Ripika novel(電子書籍)
イラスト:やまかみ梨由→紺野キタ→紺野キタ

一途な後輩×面倒見のいい先輩のほだされサラリーマンラブです。

『恋愛時間』単体で読む場合は、終始甘々のラブラブですが、次で紹介するスピンオフ作品がやや過激なので中級者向けに入れています。

2020年に電子化されました。

レーベル:アイスノベルズ→アイス文庫
イラスト: 高宮東→藤田貴美

『恋愛時間』のスピンオフ作品で、『恋愛時間』の受けの弟が登場します。

前世の記憶がある男×生まれ変わりの男という突飛な設定がおもしろいです。

執着心の強い前世の男が時を超えてストーカーしているので、やや胸糞展開がありますが、最終的にはハッピーエンドに落ち着きます。

2023年1月時点では単行本も文庫本も絶版になっていて、駿河屋などの中古ショップでのみ流通していますが、今後電子化される可能性があります。

『情熱の温度』 1999年刊行→2003年文庫化

レーベル:アイスノベルズ→アイス文庫
イラスト: 山田靫→深井結己

生徒と教師もので、年の差カップル、年下攻めです。

健気な良い子×情緒不安定な大人のすれ違いラブ。

受けが女子高生にガチ告白したり、自殺未遂をしたりするので、そういった描写が苦手な人は注意です。

2023年1月時点では単行本も文庫本も絶版になっていて、駿河屋などの中古ショップでのみ流通していますが、今後、新装版化か電子化される可能性があります。

『夜をわたる月の船』 2009年11月刊行

レーベル:ホリーノベルズ
イラスト:日高ショーコ

殺したい男×死にたい男の悲しいラブストーリーです。

全体的に暗めの物語ですが、不思議な切なさと物悲しさがあってクセになります。

部下×上司のサラリーマンものです。

おじさん受けや襲い受けが好きな人にオススメ。

直接的な描写はありませんが、実の親子の近親相姦を匂わせる描写があるので、苦手な人はご注意ください。

2023年1月時点では単行本も文庫本も絶版になっていて、駿河屋などの中古ショップでのみ流通していますが、今後、新装版化か電子化される可能性があります。

『HOME』 2003年刊行→2010年新装版刊行

レーベル:アイスノベルズ→ホリーノベルズ
イラスト:藤田貴美

好きだった男の息子を引き取った男×心を閉ざした少年の不思議な関係から始まるラブストーリー。

切ないやら苦しいやらで感情を大きく揺さぶられる物語です。

年の差カップル、年下攻めが好きな人にオススメです。

2023年1月時点ではアイスノベル版ホリーノベルズ版も絶版になっていて、駿河屋などの中古ショップでのみ流通していますが、今後、新装版化か電子化される可能性があります。

上級者向け木原音瀬作品

最後は上級者向け作品です。

特殊設定、無理矢理描写、犯罪などなんでもアリの激重展開があなたを待っています。

体も心も痛いのがデフォルトなので、自分の性癖とよく相談して読むことをおすすめします。

「COLDシリーズ」全6巻

レーベル:ビーボーイノベルズ
イラスト:祭河ななを、麻生ミツ晃

  1. 『COLD SLEEP』 2003年刊行→2009年新装版刊行

  2. 『COLD LIGHT』 2004年刊行→2009年新装版刊行

  3. 『COLD FEVER』 2004年刊行→2009年新装版刊行

  4. 『COLD HEART in TOKYO』 2014年7月刊行

  5. 『COLD HEART in NEWYORK』 2014年8月刊行

  6. 『COLD THE FINAL』 2018年5月刊行

記憶をなくした男×友人と名乗る男と、サイコパス天才俳優×流されジュエリーショップ経営者の2組のカップルを描いたシリーズ作品(スピンオフとして同級生の再会ラブもあり)。

どちらのカップルも受けがかなりひどい目に遭います。

最終巻ではハッピーエンドを迎えますが、過程がかなりきついので、愛のない無理矢理描写や暴力表現が苦手な人はご注意ください。

コミカライズや電子限定合冊版もあります。

詳しい情報はこちらの記事にまとめています。

『月に笑う』『灰の月』 2009年12月刊行 2019年2月刊行

レーベル:ビーボーイノベルズ
イラスト:梨とりこ

中学生×ヤクザのアングララブです。

ヤクザものなので痛い描写も怖い描写もありますが、基本的に攻めと受けはイチャイチャラブラブしてます。

リバっぽい描写があるので、左右固定派の人はご注意ください。

電子化済み。

『月に笑う』のスピンオフである『灰の月』は、『月に笑う』にも登場したヤクザの組長の息子の物語です。

『月に笑う』とは比べ物にならないレベルの過酷なシーンが頻発します。

初っ端から肉体的な痛さ全開なので、痛いのがダメな人はたぶんダメです。

ベッドシーンは多めですが、愛はほぼありません。

痛いし怖いし悲しいですが、ハマる人はがっつりハマってしまう作品だと思います。

拳銃プレイ、複数プレイ、攻めが見ているところで他の人と交わる受け、身体改造、身体欠損、心神喪失などがあります。

電子化済み。

「WEEDシリーズ」全3巻

レーベル:ビーボーイノベルズ
イラスト:金ひかる

  1. 『WEED』 1999年刊行→2007年新装版刊行

  2. 『FLOWER』 1999年刊行→2007年新装版刊行

  3. 『POLLINATION』 2000年刊行→2007年新装版刊行 

鬼畜な医者たちが好き勝手に遊びまわった挙句、真実の愛を見つけたり見つけなかったりする話です。

無理矢理な展開やバッドエンド、知的障害のある未成年との性的接触があるシリーズなので、苦手な人はご注意ください。

全作電子化済み。

それぞれの詳しい内容はこちらの記事にまとめています。

『熱砂と月のマジュヌーン』 2013年9月刊行

レーベル:GUSH NOVELS
イラスト:笠井あゆみ

石油王の息子が奴隷の身に堕ちてしまうアラブBLです。

木原作品の中では過激さNo.1。

主人公がこれでもかというほど大変な目に遭います。

相手が複数だったり、獣だったり、実の父親だったりするので、人によっては気分が悪くなるかもしれません。

一応ハッピーエンドです。

2023年1月時点では絶版になっていて駿河屋などの中古ショップでのみ流通していますが、今後、新装版化か電子化される可能性があります。

『鈍色の華』 2017年7月刊行

レーベル:ビーボーイノベルズ
イラスト:ZAKK

社長の命令で外国人の取引先相手におじさんが枕営業させられる話です。

その後社長×おじさんになります。

徐々に快楽漬けになっていくおじさんが見られます。

スピンオフとしてアメリカから来たゲイの支社長×出世を目論む平社員の枕営業話もあります。

特殊プレイが多く、男体盛り、言葉攻め、複数プレイなどがあるので、苦手な人はご注意ください。

外国人攻め、おじさん受け、誘い受けが好きな人にオススメです。

電子化済み。

『アオイトリ』 2020年1月刊行

レーベル:ビーボーイノベルズ
イラスト:峰島なわこ

部下×上司の年の差オメガバースものです。

愛のない関係、望まない妊娠の描写があるので、苦手な人はご注意ください。

最後はハッピーエンドです。

電子化済み。

オメガバースって何?という方はこちらの記事をどうぞ。

『FRAGILE』 2008年4月刊行

レーベル:B-PRINCE文庫
イラスト:高緒拾

性格の悪い男がいじめて退職に追いやった部下に監禁・復讐される話です。

仕事ができるゲイの元部下×根回しだけが得意なノンケの元上司。

攻めががっつり恨みを晴らそうとするのでハードな描写多めです。

人間の尊厳を奪うタイプの監禁がダメな方はしんどいかもしれません。

電子化済み。

『甘い生活』 2001年12月刊行

レーベル:アイスノベルズ
イラスト:石原理

家庭教師の大学生×心を閉ざした小学生から始まり、社会人と中学生になったところで攻め受けが交代します。

小学生を騙して行為に及ぶという倫理観がない行動をする攻めなので、地雷な人はかなりしんどいと思います。

カップリングは左右固定派という人も避けた方がいいかもしれません。

一応ハッピーエンドにはなりますが、最後までクズは治りません。

クズはクズであるほどいいという人にはハマると思います。

2023年1月時点では絶版になっていて駿河屋などの中古ショップでのみ流通していますが、今後、新装版化か電子化される可能性があります。

『WELL』 2007年刊行→2020年電子化

レーベル:ホリーノベルズ→Ripika novel(電子書籍)
イラスト: 藤田貴美

ディストピア世界を舞台にしたサイエンス・フィクション。

2020年に書き下ろしを加えて電子化されました。

今まで見たことのないほどの地獄が見られます。

その地獄っぷりは、木原先生自身が「世紀末地獄BL」と言っているほどで、過激な展開やシリアスな描写が多い木原作品の中でも断トツトップの恐ろしさです。

カニバリズムや無理矢理描写、死体攻めなどトラウマものの展開多数なので、何が起きても絶対に大丈夫という方のみチャレンジすることをオススメします。

2024年現在はKindle Unlimitedで無料で読むことができます。

アンソロジー

『恋する星屑 BL SFアンソロジー』 2024年10月刊行

レーベル:ハヤカワ文庫JA

2024年10月23日発売予定のSFとBLがテーマのアンソロジーです。

木原音瀬先生は「断」という短編で参加されています。

『恋する星屑 BLSFアンソロジー』についてはこちらの記事に詳しくまとめています。

『ergo』全5巻

単行本化されていない木原音瀬先生の小説が読める場所として、『ergo』というムック本があります。

『ergo』は全5巻で、木原先生がホリーノベルズから出版した5つの小説のコミカライズが掲載されているほか、救急外来の夜勤を舞台にした読み切り連載も読むことができます。

『ergo』についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

『HOLLY MIX』 2013年10月刊行

出版社:ホリーノベルズ

ホリーノベルズから出版されているBL小説の番外編を集めた書き下ろしアンソロジーです。

木原先生は『リバーズエンド』の番外編「end roll」を寄稿しています。

『HOLLY MIX』についての詳細はこちら。

『黒い結婚 白い結婚』 2020年6月刊行

出版社:講談社文庫

結婚をハッピーサイドから描いたものと、ダークサイドから描いたものの7編を集めたアンソロジーです。

木原音瀬先生はダークサイドから描いた黒い結婚の方に「愛の結晶」という短編を寄稿しています。

電子化済み。

インタビュー集

『BL部へようこそ』 2019年2月刊行

BL業界に関わる制作者へのインタビューを集めたもので、著作の制作秘話やそれぞれの物語への思いなどを知ることができるお宝本です。

木原音瀬先生の他にも第一線で活躍する漫画家や小説家が参加していて、密度の濃い内容になっています。

『BL部へようこそ』の詳しい内容と、他に参加されている作家さんについてはこちらの記事にまとめています。

kindle unlimitedで読める木原音瀬の同人誌

木原先生は、水壬楓子先生、和泉桂先生と合同で出している同人誌の一部をkindleにて電子化してくれており、それらはKindle Unlimitedで無料独占配信されています。

著作に過激な作品が多い木原先生ですが、同人誌の過激さは商業作品以上です。

商業化は難しいだろうというような作品もあるので、より特殊な設定のストーリーを楽しみたい方はぜひチェックしてみてください。

kindle unlimitedについてはこちらの記事で詳しく紹介しています。

ここからは2024年8月時点でkindle unlimitedで配信されている木原先生の同人誌を紹介していきます。

なお、kindle unlimited対象の本は、個別で購入することも可能です。

『群衆』 2015年8月発行

モブ姦がテーマのアンソロジーBLで、濃厚なラブシーンが多いので上級者向けです。

収録作品は和泉桂先生の「主人公」、木原音瀬先生の「迷路」、水壬楓子先生の「翡翠の調教師」の3作。

『Sweet Baby』 2017年12月発行

「攻の妊娠」がテーマのアンソロジーBLで、特殊な設定の作品ばかりなので上級者向けです。

収録作品は、和泉桂先生の「新世界より」、木原音瀬先生の「ラブチャイルド」、水壬楓子「クイーン・ビー」の3作。

『洋澄観光ガイド』 2018年12月発行

「ふんどし」がテーマのアンソロジーBLで、架空の町「洋澄市」を舞台にした連作集になっています。

収録作品は、和泉桂先生の「桃色の奇跡」、木原音瀬先生の「大キライなあいつが僕の恋人になるわけがないっ!!」、水壬楓子先生の「猪鹿町のロミオ」の3作です。

表紙はBL漫画家のコウキ。先生が担当されています。

『洋澄コレクション』 2019年12月発行

「ふんどし」がテーマのアンソロジーBLで、『洋澄観光ガイド』と同じ世界線の話になっています。

収録作品は、水壬楓子先生の「殿下のお気に入り」、和泉桂先生の「雪のひとひら」、木原音瀬先生の「洋澄ふんどしラプソディ」です。

こちらのカバーイラストもコウキ。先生が担当されています。

『Your First BL』 2020年1月発行

「ベテランBL作家がBL初心者に向けて書いたBL小説」がテーマのアンソロジーBLです。

収録作品は、木原音瀬先生の「こわすひと」、和泉桂先生の「年々歳々 歳々年々」、水壬楓子先生の「but buddy」の3作。

『きみとぼくの物語: 異世界転生BL』 2020年8月発行

「異世界転生BL」がテーマのアンソロジーBLで、特殊な設定のラブシーンが多いので上級者向けです。

収録作品は、和泉桂先生の「目を覚ましたら男性向エロゲの悪役チートキャラに転生してました」、木原音瀬先生の「異世界に転生したら、男嫁をすすめられました」、水壬楓子先生の「兎だってツメをとぐ! ……でも狼の牙には負けるかも。」の3作。

カバーイラストは、漫画家の辻本嗣先生が担当されています。

『TATTOO Three Pieces』 2022年4月発行

「刺青」がテーマのBLアンソロジーです。

収録作品は、和泉桂先生の「蒐集家」、木原音瀬先生の「courtship dance」、水壬楓子先生の「花と龍」の3作。

『Botanical Love Three Pieces』 2024年9月発行

「植物BL」がテーマのBLアンソロジーです。

収録作品は、和泉桂先生の「植物的寓話」、木原音瀬先生の「恋するラビット」、水壬楓子先生の「移動植物園」の3作。

まとめ

木原音瀬先生の著作には、甘々ラブラブから、ここは地獄か?と思うほどシリアスなものまで、幅広いジャンルのものがあります。

どれもおもしろいことは保証するので、ぜひ気になるものから手に取ってみてください。

また新しい著作が出た際には追記していきます。

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