完熟バナナで作る玄米粉の「バナナブレッド」シンプルで飽きのこない味わい
完熟バナナを意識的に作り置き、「その時」を逃さずに
焼き菓子に。砂糖の使用を抑え、素材の味を堪能します。
フィリピン産高地栽培バナナ。コンビニで入手可能なこのバナナが好きで
スーパーでバナナを買わなくなりました。どんなバナナよりもこのバナナが気に入っています。
買いたてより少し熟成させたものが好きですが、最近の陽気のせいかバナナを部屋に置いておくとどんどん黒点が増えていき、自然に亀裂が入り始めます。
この状態が進むと味がぼけてしまいますが、今朝はちょうどピーク状態。
さっそく完熟バナナの風味と甘さを生かして玄米粉でバナナブレッドを作ることにしました。バナナブレッドと言えば、いつも小麦全粒粉ベースで作るのですが、玄米粉でもおいしく作れるか、試作してみました。
グルテンフリーで作る菓子は最近需要が多く、バナナブレッドは人気のお菓子。玄米の粉でもおいしく作れるものなのかどうか…。
レシピを作っていくときは、ある程度できあがりのイメージを固めておき、そこをめざして作っていく感じです。
玄米粉や全粒粉など穀類の粒を100%使用した粉で作る場合、水分を相当吸収しますから試作中の軌道修正は日常的におこります。
もしイメージと違うものになりそうでも、あきらめずにその場で臨機応変に対応し、何とか形にすることが大切だと思っています。
その経験値が蓄積され次回に生かされますし、これはよくあることですが、失敗だと思ったら意外においしかったとか、何かしら発見があるものです。
玄米粉はそれだけで使うと固く締まりやすいのですが、今回は完熟バナナを副材料として使うのでその辺は大丈夫そうです。
新しくレシピを考える時は「健康的なお菓子」を心がけます。
無理にヘルシーにしているわけではなく、そのほうが消化に負担がかからないのと、生活習慣病も防げます。
お菓子が好きなので、ずっとおやつを食べ続けられる体でいたいのです。
たとえば、油の種類だったり、量だったり、生クリームなら豆乳に代えるなどのちょっとしたことです。
それとおなじような感覚でおやつから健康になるという考え方が気に入っています。ふだん不足しがちな栄養素や食物繊維をおやつで摂るというもの。
おやつは毎日食べるものだから(私にとってはですが)、身体に優しく、なおかつ、栄養素が摂れるものが理想的と思います。
今日は粉の一部にアーモンドを使用し、ビタミンE、不飽和脂肪酸のオレイン酸など少しずつでも積み上げていきたいと思います。アーモンド粉(アーモンドプードル)として粉になったものが販売されているので、それを利用することもできますが、、、
アーモンドは自分で粉にすることもできます。
本来はチーズを粉にする器具ですが、アーモンドやくるみなどのナッツも簡単に粉にできます。
アーモンドを丸ごと挽いたので皮の部分も含まれます。
挽きたては香ばしく、食物繊維も豊富、粉の酸化の心配もありません。
<材料>
底辺 7cm×18.5cm パウンド型
玄米粉(生タイプ) 80g
ベーキングパウダー 4g
完熟バナナ 100g前後
ローストアーモンド 30g
(市販のアーモンド粉でも)
卵 1個
てんさい糖 30g
なたね油 20g (オリーブオイルでもおいしいです)
無調整豆乳 30g
<下準備>
・型にベーキングシートを敷いておきます。
・ローストアーモンドをチーズリナーなどで粉にしておく。
・完熟バナナなら作っていく途中で泡立て器で簡単につぶせるので
あらかじめつぶしておく必要はないのですが、
完熟でない場合はあらかじめ、フォークでしっかりとつぶしてください。
<作り方>
①卵はボールに泡立て器で割りほぐし、砂糖を加えてよく混ぜます。
②なたね油を加えよく混ぜて卵と一体化させます。
③泡立て器でバナナを小さいボールでつぶしてから②に加えて混ぜます。
④豆乳を加えてよく混ぜ、アーモンド粉も加えて混ぜます。
⑤玄米粉を振るい入れて泡立て器でよく混ぜます。
かなりとろとろの生地です。このまま10~20分置き、生地に水分を吸収させます。
⑥時間を置いたら最後にベーキングパウダーを加えて泡立て器でまんべんなくしっかりと混ぜます。どれだけ混ぜてもグルテンは出ませんからぐるぐる混ぜてください。
⑦型に流します。↓ 写真ではわかりにくいかもしれませんが、ボールから何も使わなくてもきれいに流れて入ってしまうほど、水分の多い生地です。もし、玄米粉が焙煎タイプなら、最終的に生地がこの質感になるよう、豆乳を足して調整します。
⑧170℃のオーブンで15分、前後をローテンションさせるため入れ替えて、さらに15分。
竹串を刺してみて何も付いてこなければOKです。焼き色を付けるのと、生地から余分な水分を飛ばすためにさらに5分ほど焼きます。
焼き上がりです ↓
型から出して冷まします。
冷めたてからの方がカットしやすいのです。
しっとりとした香ばしいバナナブレッドに仕上がりました。
完熟バナナ使用のためか、砂糖30gでもしっかりと甘いです。
お米の粉なのでどこか口当たりがお米です。
小麦粉にはない、お米の粉ならではの独特の味わいです。
日本人がほっとする感じ、とでもいいますか、とにかくふんわりしっとりです。
何の変哲もないバナナブレッドですが、自分で作ることの満足感や、安心感、創造性とか何が入っているからこうなのか、みたいな科学など、食べながら考えるのがとてもたのしいのです。
マニアックかもしれませんが、お菓子好きな人ならわかってくださるでしょうか。
油脂にオリーブオイルを使用すると、より、食事に近い味わいになります。
無糖のピーナッツペーストを塗ってもおいしいです。
これからは完熟バナナが量産できる季節、気軽に作ってみてください。
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