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「野宿をしながら自転車で日本を横断した話」 5/24 横浜→鎌倉 35km

 最初の目的地はまさかの○○?

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8時頃起床。朝ごはんを頂いた後東京で友達と待ち合わせをしていたので、昨日自転車で東京から神奈川入りしたのにもかかわらず今度は三鷹へ。

電車とバスを乗り継ぐこと1時間半、ICU(国際基督教大学)に到着。本来であれば1時間程で着くはずが、バスのルートでちょうど工事の影響で片側通行になってしまった。と言っても、そこまで予定がいっぱいというわけでもない。

この大学に遊びに来るのは2回目。今回は友達のクラスに聴講でお邪魔した。教室の中に入るなり、明らかに地元の大学と全く違う雰囲気を感じる。教授や生徒の国籍がバラバラだったことだ。案の定、授業も英語95%に日本語が5%ほどの割合で進行。

生徒の質問も英語なので、アメリカの大学で授業している時と大して変わらない。これがキリスト教が関係している学校の特徴なのだろう。

その後はバイブルスタディーという集まりに参加した。聖書の一部分を6、7人のグループに分かれて読み、考察するというもの。感想をここに書くとかなり長くなってしまいそうなので割愛するが「放蕩息子の父」というタイトルで、長男である自分に当てはまる点が多くとても何度も読み入ってしまうような内容だ。自称・無宗教の自分でも、聖書について触れることができる、珍しい体験だ。

*興味のある方は、ぜひ下のリンクから。


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その後はICUのまさに根幹ともいうべきの奥深くに入り、ラーメンの具材を全て1から畑でつくっているグループに共通の友人を通して仲良くなる。ネギや小麦粉など、本当に1から。話を聞きながら活動を見て、食材に妥協しない姿勢にとても驚嘆する。

この時既に午後3時を回っている。今日中に鎌倉に行く予定だったので、旅の後また会おうと約束してまた横浜の方へ戻る。

自転車や荷物の最終確認を終え、1泊2飯のお礼をして出発しようとしたタイミングで、デパートで売られているであろう美味しそうなステーキ弁当をいただく。負い目を感じてしまいそうな程のもてなしに感謝もしてもしきれない。


地図アプリAIの闇?

余談がかなり長くなったが、自転車旅を再開。

30分程走ると、洪福寺というお寺が目の前に。屋根の部分が半楕円形になっている。この旅を続けていればもっと不思議なお寺や建造物が見れるのだろうと口の端が笑う。座禅もしてみたい。

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他にも、道中で崎陽軒(青森県民には全くと言っていいほど馴染みのない焼売のお店)の店舗を見つけた。普段日本にいる時によく見る番組「がっちりマンデー」で放送されていたのをきっかけに名前を見かけるようになったが、まさかの場所で初対面。

その後、なぜか自転車は激坂を登っている。Google Mapsを信じすぎてしまったツケなのか、落胆しながら上まで登り切る。すると、目の前にはパステルカラーに映えた空、奥の方にポツンと映える富士山。綺麗な景色を見ると、疲れは文字通り消えてなくなる。

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激坂で少し気持ちがブルーになっていたこの時の僕は、この景色を必要としていた。これから数日かけて徐々に大きく見えてくるであろう富士山に指をさし、街の明かりがポツポツと増えていく中また自転車を進める。鎌倉駅に着いた頃には空は黒一色。


1年ぶりの公園で〇〇?

駅近のマックでコーヒーを注文し、出発の時にもらった弁当を食べた。この時間帯は平日ということもあって学校終わりの高校生の集い場となっているようだ。地元の中学校卒業後、アメリカの高校に進学した僕にはその光景が新鮮だった。

携帯を充電し終わったあたりで、体も充電する時間になる(決してロボットではない)。駅から南の方へ数キロ程また自転車を進め、鎌倉海浜公園へ到着。公園と言ってもかなり敷地が広く、端の方に東屋(公園などによくある壁がなく柱だけの休憩所)寝袋と空気を入れるタイプのマットを敷く。

5月にしては気温が高い関東、海の方から微風が吹いてくるのが心地よい。10時を少し過ぎた頃、眠りにつこうと思っていたが、コーヒーを飲んだのと、1年ぶりの野宿ということもあり、寝たのか寝てないのかわからないままに夜が明ける。