ICF Credential Exam うけてみた
この記事は、謎おおき国際コーチング連盟の認定試験であるICF Credential Examの体験をまとめたものになります。
コーチ向けの記事になります。コーチング気になってる人は、よんだら少し楽しめるかもです。
それでは、続けます。
2023年8月19日合格しました。この試験を受けるにあたってあまりに情報が少なくどう勉強していいかわかりませんでした。ので、私の試験の印象や、どのようにして取り組んだかを残していきます。試験の具体的内容については口外は禁止されていますので含みません。
試験内容は以前のCKA(Coach Knowledge Assessment)より難しくなったという噂を聞いていますが実際のところどうでしょうか。コーチングの世界的な拡大を考えれば質の担保の為に、引き締めると考えるのは想像するに難しくないかもしれませんね。
いずれにしろ比較することはできないので、今できることに集中しましょう。公開されている情報では
試験方法
申し込み時に翻訳語を選べます。英語が読めるひとはニュアンスがつかめるので、英語がよさそう。もちろん僕は日本語。3時間すわってる体力がいります。コンピテンシーに体力の項目を追加したほうがいいです。
合格ライン
200-600点までを採点範囲とする。合格ラインは460点。約76%ですね。
試験範囲
さらに小項目にまとめられていますので、そちらを見ていく必要があります。
日本語版ダウンロードはこちら
https://icfjapan.com/wp2018/wp-content/uploads/2020_ICF_Core_Competencies_Japanese_20230523.pdf
さて、ここから先は私が実際に行ったことになります。具体的な経験談はいらないよ~という方は必要ないかもです。
試験の全容をつかむ・自分の実力を知ることからやろうと、とりあえずノー勉強で試験をうけてみることに。
パーソンビューというオンライン試験システムで当初申し込みましたが、システムエラーで当日入れず、後日会場予約をして一番近くで開催してるパソコン教室に行きました。(PCかなり強めの人以外は自宅受験はおススメしません)
そして試験当日、サンプルクエッションに気づく。急いで確認、できる気になりました。結果、ギリギリで不合格。
⇒2週間後にすぐ再試験を申し込み
そこから情報をあつめたけれど、オンライン上にこれといったものはない。
サンプルクエッションの日本語訳を作成して分析
ひとまずサンプルクエッションがでているので、何を問うような形で出ているのか分析しました。
せっかくなので、初めて見る方はやってみてください。
サンプルクエッション①
1.あるコーチが、新しいビジネスを立ち上げようとしている見込み客と会っている。コーチとクライアント候補はすぐに打ち解ける。コーチはそのクライアントと仕事ができることに興奮している。コーチとクライアントが会話を終えようとしているとき、クライアント候補が自分の新しいビジネスの名前を短く口にした。コーチはそのビジネスを知っています。なぜなら、コーチは同じ地域でより確立された競合ビジネスの投資家だからです。コーチはどうすべきでしょうか?
〇最善の行動と、良くない行動を選んでください
A.何も言わない。競合ビジネスへの投資家としての役割と、コーチとしての役割は切り離して考えるようにする。
B.そのビジネスの名前に聞き覚えがあることを伝え、その日の夜に競合ビジネスかどうかを判断するよう心に留めておく。
C.潜在的な顧客がコーチとのコーチングを追及する場合にのみ、競合ビジネスの投資家としての役割を共有する。
D.競合ビジネスの投資家としての役割を共有し、クライアントと利害が対立する可能性があることを認める。
わかったでしょうか?
コアコンピテンシーと照らし合わせると
“基盤を整える”
01.倫理に基づいた行動を示している
1.クライアント、スポンサー、および関連する利害関係者とのやり取りにおいて、個人の真摯さと誠実さを示している
このことっぽいとわかります。もういちどみてみましょう。
A.何も言わない。競合ビジネスへの投資家としての役割と、コーチとしての役割は切り離して考えるようにする。
選択肢の中で唯一、利害関係を伝えないことを宣言してます。こちらがBadの選択となっています。このことから国際コーチング連盟は、“利害関係を言わない”ことは真摯さと誠実さを示していないと判断しています。
B.そのビジネスの名前に聞き覚えがあることを伝え、その日の夜に競合ビジネスかどうかを判断するよう心に留めておく。
↑ なんでごまかしながら言ってんねん!
C.潜在的な顧客がコーチとのコーチングを追及する場合にのみ、競合ビジネスの投資家としての役割を共有する。
↑ 正体かくして見込み客にお近づきは真摯じゃない!
D.競合ビジネスの投資家としての役割を共有し、クライアントと利害が対立する可能性があることを認める。
ということでグッドは、正直に自分の立場を伝えて、関わろうとしたDになります。
その他例題(サンプルクエッション)は公式サイトにあります。
というように、コンピテンシーは問題文もさることながら、選択肢の中に落とし込まれていると考えた方がいいと分析しました。
とここまで、やってわかったのですが、コンピテンシーを他人に説明できるくらい理解できてないと、試験中に迷っても立ち戻れないと判断して、コンピテンシーを丸暗記…ではなく、構造化して覚えることにしました。
ぼく丸暗記、すごい苦手なんです。理解して扱える知識にしないと身につかない傾向がありまして。全部実用化して覚えるように工夫してます。
コンピテンシーの概念化
コンピテンシーをずっと見ていて気づいたことがあります。1倫理に基づく行動と2コーチングマインドの体現はコーチング中ずっと維持し、下支えするコンピテンシーだとわかります。まさに基盤を整えるというわけです。
次の3合意の確立と維持はコーチングのフレームついての合意です。1、2との違いはセッションで合意を作っていくこと。コーチングのテーマセッションのテーマ、関係性についてはっきりさせましょうということ。
いわゆるコーチングの目的のことですね。
残りのコンピテンシーはその下支えのもと発揮されることになります。
各、コンピテンシー大項目とのつながり
ここまででコンピテンシーの概念化ができました。記憶するのに重要なことは、知りえてるほかの情報と『つなぐ』ことになります。こうして関係性を無理くり作ると、定着させやすいです。
コンピテンシー小項目を見てもらうとわかりますが、4,5,6までは相手が持っていることをできるだけ受け取るためのコンピテンシーになっています。
信頼関係と安全性は、言いかえると心理的安全性のようなこと。
今ここにいるは、マインドフルネスの状態で相手を観察すること。
積極的傾聴は、本人が認識できていないけど表現していることを受けとることです。
一方で7,8はどちらかといえばコーチはアクティブに働きかける傾向のコンピテンシーです。原文では7にはFacilitates client insight and learning,8ではtransform learning and insight into actionと記載されています。個人的にはこのあたりが鍵だと考えています。
Facilitates client insight and learningは、気づき(洞察)と学びを促す
transform learning and insight into actionは、学びと気づき(洞察)を行動に変容させると書かれています。
つまり7で得られるように支援したことを、8で行動変容につなげようと言っています。
そう、僕らが学んできたコーチングそのものの姿をここで思い出します。
コーチングのコアコンピテンシーなんで当たり前ですが、普段のコーチングの中でコアコンピテンシーを振り返りながら存分に発揮することが、このテストの近道なのかもしれません。
その他にぼくがやったのは、各コンピテンシーごと、適切な行動と不適切な行動を考えて書き出したことです。
以上、簡単ではありますが、試験の内容についてまとめました。興味がある方は参考にしてください。
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