トライアルパーク蒲原 - 道の駅整備に向けたトライアルサウンディング|Memo
2022年7月2日、公共R不動産メンバーとともに静岡・蒲原の『トライアルパーク蒲原』オープニングイベントへ行ってきました。
晴れていれば富士山が見える、富士川河口沿い約1haの敷地に生まれた芝生と地形。そこは「パーク」という名前のとおり公園のような空間になっていますが公的な意味での公園ではなく、「トライアル」という言葉が示すように公民連携で社会実験と市場調査を兼ねる「トライアルサウンディング」によって道の駅本設に向けて方向性を検証していく場です。
いくつもの役割や期待を重ね合わせた、実験的な場になっていました。
もちろん「パーク」らしい、広場やBBQなどレクリエーションの場というのが基本的な顔ではありますが、それだけでなく、キッチンカー出店や企業プロモーションなどの市場調査の場でもありますし、さらに、太平洋岸自転車道や旧蒲原宿で進むまち泊などをつなぐサイクリングのハブ拠点の場でもあります。
いくつもの役割や期待を限られた敷地に詰め込むと、下手をすれば詰め詰めの使いにくい空間になりかねません。そこはさすが、盛り土の地形や施設の配置などで動線が輻輳しないよう上手に処理されていました。
いかに使いこなすか、遊びに来る市民や観光客にとっても「トライアルパーク」。
道の駅の本設に向けた社会実験や市場調査をこうした形でやるというのは、現時点では珍しい試みかもしれません。テストマーケティングが盛んな静岡らしい事業とも言えます。ただ、決してトリッキーなものではないと思っています。むしろ、計画先行で収益の厳しい道の駅(と組み合わされる拠点事業)が散見される中では、今後必須とさえ言えるプロセスです。