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一番近い家族に伝える「信頼」のことば
ヒトとモノの彩り発見ライター 矢島真沙子です。
思春期ムスメとのコミュニケーション
女子高校生(娘)との関係はなかなか難しい、と感じるこの頃。この年になると、手はかからないけど、チラチラ目をかけるという接し方になります。
とはいっても、目をかけたときに何を話したらいいんだろうとしばしば戸惑います。学校のことを根掘り葉掘り聞いたところで、尋問みたいで嫌だろうし、彼女の関心ある分野(芸能人など)は私がついていけない。
お互い好きで日常的に行っていることならいいんだけどなあ…と思っていました。
そんな時、部活の仲間と食事に行った娘が、私にスマホで撮った写真を見せてくれました。さすがは女子高生です。自らアプリを使いこなして、上手に加工した写真に目が釘付けになりました。
「ええー!何それ。どうやって加工したの??アプリ?すごいねえ」
私は純粋に娘の写真の出来ばえに感心して、賞賛しまくります。娘は機嫌を良くしたのか、私に丁寧に操作を教えてくれました。
人間関係は「頼ること」が信頼の証
例えば、実際の師弟関係(先生と生徒、上司と部下)なら、そんなに特別なことではありません。しかし、これが家族という一番近い「身内」という関係になると、難しくなることが多いように思えます。
親子や家族といっても、個人と個人の集合なので、上下関係はないはず。でも、やっぱり子どもが親に頼ることが「一般的」で、逆に親が子に頼る(老年期は別として)ことはあまりないように思います。
「親が子に教えてもらう」というのは、ある種のプライドが邪魔をするのか、なかなか実行されないような気がします。
頼ることで、信頼関係が育つ
私は、親子同士であっても、自分より子どもが優れていると思えるところは素直に認め、表現し、困ったら頼る…を実行しています。頼られたら教えたくなるし、その結果「役に立てた」ことを実感できれば、子どもでも大人でも嬉しいもの。
そして、結果が出たら「助かった」「またよろしく」「こんな才能あったんだね」と感じたことを伝えれば、さらに相手への自信につながります。
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もちろん、子どもだけでなく、パートナー(夫婦関係)でも同様のことが言えます。相手が自分よりできていること、優れていることに目をむけて、必要なときに頼り、質問する。そして賞賛する…を繰り返すことが大切です。
一番近い身内であるからこそ、信頼し、認めて、頼ることで、より良い関係が築けるのだと思っています。
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