美術鑑賞、「ケーキもいいけど〇〇もね」
最近の美術館にはカフェが併設されているところが多い。カフェは芸術鑑賞の後、歩き疲れた体を休め、鑑賞の余韻に浸る人が集まる場所だ。
川越の美術館で見つけた「アート×和菓子」
こちらの美術館を訪れた。そこで見つけたのは
おはぎ
これが美術館内のスタイリッシュなカフェで食べられるなんて驚きだ。
おはぎは「もち米+あんこ」のシンプルな和菓子で昔懐かしいおやつとして知られている。
「そういえばおばあちゃんがよく作ってくれたな」
「お彼岸の時に必ず食べるなあ」と思い出すことも多いだろう。
素材が2つなので、材料や作り方によって仕上がりが左右され、好みも分かれる。
このおはぎはスーパーマーケット「ヤオコー」の惣菜売り場の人気商品。店内で手作りしていることもあり、お彼岸の時には飛ぶように売れるらしい。(美術館では通年提供しています)
程よい食感のもち米と、存在感のある粒あんはわたし好みだ。あんこともち米半々のバランスが良い。甘さが強すぎず、適度にお腹を満たしてくれる。
おはぎは和菓子の中でも、「リラックス効果」が大きい、美術鑑賞のあとにふさわしいスイーツだと思う。
お抹茶などに添えられる上生菓子は、やや上品で頭で考えながら食べるイメージ。
あんみつはどちらかと言えば、「パフェ」に近い。
「どれから食べよう!」という高揚感はあるが、一度食べ始めると、美術館の余韻から一気に別の世界に心が動いていきそうだ。
日常に近い、素朴なおはぎなら、肩の力を抜いて、何も考えずに味わって食べることができる。まるで家でおやつを食べる感覚になれる。
ゆっくり、時間をかけて、もち米を噛みしめて。
「ああ。あの作品にはこんな意味があったんだなあ」「あの作家はこう考えてたんだなあ」
そんな余韻に浸りながら、おはぎを味わう。そして最後は抹茶を飲んで、ほうっと落ちつき、美術館を後にする。
糖分補給をしながら頭を整理して、日常に戻っていく。
芸術とおはぎ
実は最強の組み合わせではないだろうか。
アート×おはぎを楽しめる美術館
ヤオコー川越美術館
川越氷川神社の裏手にあります。
観光中心部から離れた静かな場所です。