「○○してはいけない」では、動かない~プラス表現を習慣に~
ヒトとモノの彩り発見ライター 矢島真沙子です。
「〇〇しない方がいいよ」。
相手のことを思って伝えたのに、機嫌を損ねてしまった。そんな経験はありませんか?
「してほしくない」…は逆効果
否定の表現で相手に伝えると、ときに仲違いの原因になることがあります。相手がその対象を肯定していた場合、頭から否定することになるからです。良い気分にはなりません。
あなたの大好きなアーティストに向かって、「その人嫌い」と言われたら、カチンときますよね。同じことです。
モノは言いよう、とよく言います。言いたいことは同じでも、否定をしないことが大切です。
プラスの表現に変える
例えば、体に良いものを食べて欲しいと思ったときの伝え方として。
「〇〇食べてると、体によくないよ。やめなよ」
と言われると反発したくなります。自分の行いを否定している上に、個人的見解で命令しているようにしか聞こえません。
もし相手に〇〇を食べて欲しくない、と思うならそこに焦点を当てず、代替案を勧めてみたり、客観的な表現をする方が耳を傾けてくれます。
「▲▲(〇〇の替わりのもの)ってそれほど高くないわりにおいしいし、低糖質らしいから、体に負担がかかりにくいみたいだよ。」
〇〇(食べてほしくないもの)は敢えて否定しません。そのかわりに▲▲(勧めたいもの)を押しつけなく紹介するという感じです。相手が傾いてくれて、結果的に〇〇(食べてほしくないもの)の量を少なくするという流れになります。
もちろん、相手の長年の嗜好や習慣は、すぐに変えることは難しいでしょう。それでも、相手の習慣は否定せずに、まずは受けとめておく。その上で、興味を持ってほしいところに、少しずつ振り向いてもらえれば良いのです。
自分の思考も、相手への言葉がけも『否定をしない』ことから始めてみてはいかがでしょうか。