「片付けなさい」と言ってはいけない~相手を信頼すること~
ヒトとモノの彩り発見ライター 矢島真沙子です。
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服は脱ぎっぱなし、学校のテキストは床に散らかり放題、机は消しゴムのカスだらけ、書きかけのプリントが散乱している、娘の部屋。通称「開かずの間」と呼んでいて、決してお客さまには見せられない状態でした。
事あるごとに、「片付けなさい!」「ねえいつ部屋片づけるの!」「テスト終わったらすぐ整理するんだよ!」と口を酸っぱくして言い続けていました。
「〇〇しなさい!」と言われると、どんな気持ちになるでしょう?
意に反して命令されて、気持ちよくなる人はいませんよね。でもここで反抗したらもっと怒られるし、めんどうだから…と、だいたい言われた側の返事はこうです。
「うん」「〇時からやる…」「わかった」
そして、嫌々ながら実行します。とりあえず。ただし、長続きせず、だいたい集中力が持つのは30分くらいです。こちらが目を離せば、指示以外のことを始めるので、当然片付きません。
自ら動くには、「〇〇しなさい」ではなく
強制的に人を動かすと、そのときは動きます。しかし、受け取った方に必要性を感じてなければ、行動は長続きしません。気持ちに反する行為を続けることは、ストレスがたまるだけなので、当然でしょう。
自ら動くヒントを見つける
いくら言っても続かない娘が、自ら動くタイミングが、本を読んだ時です。いわゆる、お片付け系のマニュアル本です。読んで満足するだけの時もあります。でも、本を読むことで、「なぜ片付けが大切なのか」「なぜ片づけられないのか」を自分に落としこんで、腑に落ちる瞬間があるようです。その結果、言われなくても自分から動くようになります。
自ら借りてきた有名なお片付けバイブル
納得してこそ動ける~第3者目線~
何か良い情報、アドバイスを得ても、実行しないorできない人がいます。頭では「ふうん、そうなんだ…なるほど…」と理解したとしても、行動に移そうとしません。
情報そのものが本当に自分に必要だと感じ、納得できて、初めて実行することができるのです。だからこそ、何かやってもらいたいことがあるときは、無理やり動かそうとしないことが大切だと思います。
例えば第3者からの意見や、専門家の知識を紹介して、気がついてもらうことで、冷静に納得できることがあります。そして、その行動が簡単であったり、自分にプラスになると理解したりすると、初めて自分から動けるスイッチが入ります。
行動を評価して、解説してもらう
自ら行動するスイッチが入ったら、やはり続けてもらいたいですよね。人間は忘れる生き物ですし、よほど好きでなければ飽きてしまいます。
行動のスイッチを少しでも長続きさせるには、2つの方法を試すと良いかもしれません。
①行動を評価する
「よくやったね」「おお、なかなかきれいになったね」「で、次はどこをやるの?」どうせその場限りだろうと思ったとしても、まず動いたことそのものを認めます。私はあなたのことをしっかり見ていたんだよ、という意志表示にもなります。
②解説してもらう
「どうやったら片づけられたの?」「どれくらい時間がかかった?」「他にもいいこと書いてあった?」結果だけでなく、どんな過程でできるようになったのか、情報のどこを取りいれたなどを質問します。相手の行為への興味を引き出し、プレゼンテーションしてもらうということです。
言葉をつないで表現すれば、自分で得た情報の復習になり、自分自身の「芯」に深く落とし込むことができるからです。
相手に動いてもらうための一番大切なこと~信頼~
行動を強制せず、相手を信頼することです。相手が情報を見つけて動いたら、それをそのまま認めて、聴くことを大切にしてほしいと思います。その結果、自分への信頼感にもつながっていきます。
自ら動いて、スイッチが入った結果の産物
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