真夜中の散歩
小さい頃から夜が好きだった
・子供部屋からうっすらと見える街明かり
・旅行先のホテルから眺めた都市夜景
・高台から見た異世界のように感じる見慣れた田舎の夜景
「あの明かりには何があってどんな人がいるんだろう」
と心を踊らせると同時になぜか少し寂しさを感じていた。
子供部屋には今までと変わらない世界が広がり
明かりが見える街には自分の知らない世界が広がっているような気がして
そのギャップからくる感情なのなんだと思う...
今でもその気持ちは変わらない。
高いところから都市夜景を眺める。
東京に出てきた理由の大半を占めている。
だから部屋探しの時に都市夜景が見える部屋という条件で選んだ。
都会に出てきたことでただ眺めるだけでなく実際にその場所にいって
街を歩くことができるようになった(実家は田舎すぎて街に出るまで時間がかかりすぎる)
「日中、人で溢れかえっている駅前」は「だれもいないのに煌々と照らされてまるで異世界の入り口」のように「買い物客で賑わっている商店街」は「薄暗いちょっと不気味な場所」に変化する。
1人で考えるのが苦手な僕も真夜中だとそれができる。
そんな真夜中のフォトウォークに彼女を誘ってみた。
日中なら少し気まずい無言の時間も真夜中ならなんだか心地いい。
カメラのシャッターを切るポイントが結構似ていて「あぁわかる」「ここ撮っちゃうよね」など、目の前のことに集中して楽しさを共有する時間が嬉しかった。
最近お互いに忙しさや熱中している時間が多くてお互いの関係を疎かにしてしまい。少しすれ違いが生じていた。
だけど街の静けさや、何とも言えない雰囲気が、彼女と付き合う前のこと、付き合ったばかりのことを思い出させてくれた。
大切なものは何なんのそれを疎かにしてないかを真夜中の街が気づかせてくれた。
1人で歩く時間も好きだけど、大好きな人と大好きな時間を過ごす方が
何倍も楽しくて素敵な時間だった。
定期的に真夜中の散歩に行きたいな。。。
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