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KAT-TUN『CRYSTAL MOMENT』のラップ詞とタイトル①

KAT-TUNの歌う日テレ北京冬季五輪テーマソング『CRYSTAL MOMENT』。
嵐の櫻井さんが担当したラップ詞とタイトルについてちょっと思ったこと。

完全に嵐ファン目線なので、KAT-TUNについては良く知らずに書いてしまっています。万が一目にしてしまったKAT-TUNファンの方、気を悪くされたらごめんなさい。

「鐘が鳴る」に感じる『白が舞う』

さあ世界へ向けて 鐘を鳴らす

「CRYSTAL MOMENT」ストリーミングリンク(Apple Music歌詞表示より):2022/2/6閲覧


ring the bell(鐘をならす) - うまくいく、成功するという意味の慣用句

曲開始直後の冒頭部分です。
この「鐘を鳴らす」というのが、分かるような分からないような。
大会の始まりの合図、勝利の祝砲、など。イメージとしては不自然ではないものの、冬季五輪のスポーツで、競技開始・競技中に鐘を鳴らすものは多分ない…はず。
本歌詞中の「新たな奏では高らかに」に対応する部分ということでしょうか。

と、やや引っかかっていたんですが、2018年に嵐が歌った平昌五輪日テレテーマソング『白が舞う』を思い出してハッとしました。

『白が舞う』最後のサビ部分です。

祝福の鐘を高らかに鳴らせ キミは時代も越えてゆく

「嵐 白が舞う 歌詞 - 歌ネット」:2022/2/6閲覧

この部分が頭にあって…というのは考えすぎな気はしますが。

そもそも、今回の『CRYSTAL MOMENT』の作詞者Funk Uchinoさんは、『白が舞う』でも作詞を担当しています。
非常に嵐ファン的な考え方ではありますが、『白が舞う』の続編的な位置づけに思えてきました。
『白が舞う』が応援する側の目線で、『CRYSTAL MOMENT』はアスリート側の目線。
なんだか、嵐とKAT-TUNの立ち位置の違いのようにも感じられて面白いです。

クリスタル(水晶)ができるまで

クリスタル(crystal)には、雪の結晶を含む”結晶全般”と宝石の水晶の意味があります。クリスタルと言われてイメージが浮かぶキラキラとした宝石は石英の結晶=水晶のこと。

水晶は、地中深く、マグマの熱で溶けた二酸化ケイ素が固まることでできあがります。
その時の固まるスピードが速すぎると小さな水晶にしかならず、ゆっくり時間をかけるほど大きな水晶になるそうです。

努力が実を結ぶ時は一瞬であっても、その成果に至るまでには長い準備の時間があったことを感じさせるような、良いタイトルですね。

雪の結晶を意味する英語には「snow crystal」の他に「snowflake」もあります。
「snowflake」は、雪の結晶が温度や気候状況によって一つとして同じものがないことから、個人の持つユニークさ・特別さを示す意味でも使われるそうです。

そう言う意味でも、”自分と闘う”・”自分に勝つ”をテーマとする今回の曲や、(理念としては)多様性の尊重を掲げる五輪には合っている気がします。

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