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[聖書解説] 預言者ダニエルの祈り

はじめに

今回の解説は、ダニエル書聖句(口語訳)および、2021年1月24日主日に鄭明析牧師が伝えてくださった御言葉を一部抜粋しています。
当時の主題は「切実な祈りによって神様が生かしてくださった」です。

では初めにダニエルとはどのような人物だったのかを見てみましょう。

ダニエルとは

ダニエルとは、ユダの部族出身で、
旧約聖書「ダニエル書」に登場する預言者です。
終末についての預言などが有名です。

時代はバビロン捕囚が行われた紀元前6世紀ごろ。
同時代の預言者としては、エレミヤ、エゼキエル、ハバクク、オバデヤがいます。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%83%93%E3%83%AD%E3%83%B3%E6%8D%95%E5%9B%9A

当時バビロン捕囚によって捕えられたイスラエル民族の中から、王族・貴族出身の四人の有能な若者が選ばれ、バビロンのネブカデネザル王に仕えるための教育が施されました。

その四人が、ダニエル、ハナヌヤ(シャデラク)、ミシャエル(メシャク)、アザルヤ(アベデ・ネゴ) *括弧内はバビロン名 です。

時に王は宦官の長アシペナズに、イスラエルの人々の中から、王の血統の者と、貴族たる者数人とを、連れて来るように命じた。
すなわち身に傷がなく、容姿が美しく、すべての知恵にさとく、知識があって、思慮深く、王の宮に仕えるに足る若者を連れてこさせ、これにカルデヤびとの文学と言語とを学ばせようとした。
彼らのうちに、ユダの部族のダニエル、ハナニヤ、ミシャエル、アザリヤがあった。

ダニエル書‬ ‭1‬:‭3‬-‭4‬, ‭6‬ 口語訳‬

この聖句にもあるとおり、四人とも容姿端麗、知恵もあり聡明であり、
また特にダニエルにはすべての幻と夢を解く特別な能力がありました。

ダニエルは王たちが悩まされていた夢や幻を解くこともし、次々と高い地位を与えられました。

この四人の者には、神は知識を与え、すべての文学と知恵にさとい者とされた。ダニエルはまたすべての幻と夢とを理解した。

ダニエル書‬ ‭1‬:‭17‬ 口語訳‬

その後、王様が変わった後もダニエルの能力は続けて認められ、ダリヨス王の時には、ダニエルに全国を治める地位を与えようとしました。

しかし、それを見て気に食わなかった者たちがいました。周りの総監および総督たちです。
彼らはダニエルを貶める計画を立てました。今回のお話はその時の出来事です。

ダニエルは彼のうちにあるすぐれた霊のゆえに、他のすべての総監および総督たちにまさっていたので、王は彼を立てて全国を治めさせようとした。‬
そこで総監および総督らは、国事についてダニエルを訴えるべき口実を得ようとしたが、訴えるべきなんの口実も、なんのとがをも見いだすことができなかった。

‭‭ダニエル書‬ ‭6‬:‭3‬-4 口語訳

ダニエルの祈り

総監および総督たちは、敬虔なダニエルを貶めるために
これから30日間、王様以外の人間や神を拝む者はライオンの穴に投げ込まれる」という法律をつくりました。

https://en.wikipedia.org/wiki/Daniel_(biblical_figure)


しかしダニエルは、その法律を知りながらも、続けて神の前に一日三回の祈りを続けました。
殺されるかもしれないのに…すごい信仰者です。

ダニエルは、その文書の署名されたことを知って家に帰り、二階のへやの、エルサレムに向かって窓の開かれた所で、以前からおこなっていたように、一日に三度ずつ、ひざをかがめて神の前に祈り、かつ感謝した。

ダニエル書‬ ‭6‬:‭10‬ 口語訳‬

それを見た総監および総督たちは、案の定、王の前にダニエルを訴えました。

彼らは王の前に答えて言った、「王よ、ユダから引いてきた捕囚のひとりである、かのダニエルは、あなたをも、あなたの署名された禁令をも顧みず、一日に三度ずつ、祈をささげています」。

‭‭ダニエル書‬ ‭6‬:‭13‬ 口語訳‬

約束したからにはと王は非常に憂いながら、ライオンの洞窟に投げ入れる命を下しました。

絶対絶滅の状況。果たしてダニエルはその後どうなってしまったのでしょう。

ぜひダニエル書6章の続きを読んでいただきたいですが、今回は牧師が以前教えてくれた御言葉をお借りして、説明したいと思います。

*2021年1月24日主日に鄭明析牧師が伝えてくださった御言葉より抜粋

旧約聖書のダニエル書を読むと、ダリヨス王のときダニエルは忠誠を尽くして王に仕えながら、毎日3回時間を決めておいて民族と自分のために切実に祈りました

このことを気に食わないと思った総理大臣と指導者たちがダニエルを告発しようとしましたが、忠誠を尽くして生きているダニエルを告発する根拠を見つけることができませんでした。

そうしたら総理大臣と指導者たちは「新しい法」をつくりましたが、その法は30日間王以外は誰にもどんな神にも願い求めることができなくする法でした。
このとんでもない新しい法をもって、神様の前で祈り願い求めるダニエルを告発し、ライオンの穴に投げ入れました。

預言者ダニエルは神様の前でこの出来事を知らせ、切実に祈り、神様は夜通しライオンが口を開けないようになさいました。

翌日の明け方、王はダニエルがライオンの穴でも死んでいないことを見て、驚いてすぐに引き上げました。
そしてダニエルを殺そうと陰謀を企んだ者たちとその家族をライオンの穴に投げ入れました。
そうしたら彼らが穴の底に着く前に、ライオンが骨まで残さずに体を噛みくだきました。

そして王はその国に勅書をくだして「私の国の管轄の元にいる人たちは、みんなダニエルの神様の前で恐れおののきなさい。その方は生きていらっしゃる神様であり、永遠に変わらない方であり、その方の国は滅びないだろうし、その方の権勢は尽きないだろうし、その方は救うこともし、救い出すこともし、天でも地上でも奇跡としるしを行なう方で、ダニエルを救って、ライオンの口から抜け出すようになさった」と言って、すべての民が神様を信じて仕えるようにしました。

私たちはこの時代のダニエルのような人になって、神様の御言葉を絶対視し、神様を信じ、愛して、祈らなければなりません。

2021年1月24日主日 鄭明析牧師

なんと、絶対絶滅の状況でダニエルは生き残りました。ダニエルはどんな事があっても絶対に神様の御言葉どおりに行い、最後には祈りで悪に勝利したのでした。

このお話はダニエルの素晴らしい信仰を讃える武勇伝に留まらず、今の困難な時代を生きる私たちにも該当する教訓でもあります。

私たちもこの時代のダニエルとなれるよう、続けて神様を絶対視して頑張っていきたいものです。

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