スモールステップ

最近少しずつ気温が下がってきて秋らしくなってきましたね。


今回はスモールステップについて書こうと思います。


ここで急ですが1つ質問!


皆さんは誰かに指示を出すとき、どれくらい細かくタスクを分けて伝えていますか?


ある人は子供に勉強しなさい、と言い


ある人は今日何の勉強をしたか、3時間後に報告してといい


ある人は漢字練習帳1ページやりなさい、と指示をする。


指示を受け取る子供としてはどういう伝え方をされると、行動を起こすようになるのか?


多分これは長年の親にとっての最難関の問題ではないでしょうか?


でも、ここで間違えていけないのは「指示をされたからやる」という状態を求めているのではなく、


”自然と子供から勉強をする”状態を求めているということ。


つまり、最初は親の言う事を聞いて嫌々やっていた子供が、なぜか自分から勉強をするようになった、という状態がゴールとなります。


すなわち、子供がなぜ勉強をするといいのか?がわかっていなければ、どう指示を出したところで子供は反発を強めることになります。


勉強をするべき理由・・・


皆さんだったら何て子供に伝えますか?


最初から国数英社理の勉強をやらせるのは難しい、と私は考えます。


それよりもまず、わからないことを3つほど子供にリストアップさせます。


それで今から何を使ってもいいから、そのわからない事を調べてわかったことがあればお母さんに伝えて、と言います。


今はインターネットがあります。いい時代になりました!


何を狙っているかというと、まず子供には「自分が知らないことがある=未知の知」に気づいてもらうことと


それを既知の知=既に知っていることに変える作業を与え、


何かを知ることの楽しさに気づいてもらう事を体験させるのです。


もしかしたら、最初は「自分が何がわからないのかがわからない=無知の無知」
の状態にあるかもしれません。


その場合は一緒にわからない事を見つけに行く散歩でもしてみるといいでしょう。


空は何で青いか知ってる?

ケータイで電話ができる仕組み知ってる?

川の水ってどこから来ているか知ってる?


このようにいろいろ質問をしてあげます。分岐点は自分で質問を考えられるようになったかどうか。。。


お母さん・お父さんに言われなくても自分でわからないを発見できる状態にまずなってもらう。


そしたら次は、わからない事をどうやって調べればいいのか、を教える段階になります。


インターネット・本・詳しい人に聞く等方法を教えて、


調べて→分かる、という体験を与える中でわかったことを教えてもらう。


教えてくれたら、褒めてまた次のわからないにチャレンジする。


そういう経験を続けていくことで子供の目の色が変わったら大成功じゃないでしょうか?


次第に子供の好奇心が湧いてくる分野が決まってきてタイミングを見計らった時に


星のことを勉強したいのなら天文学という学問があるんだよ


鉄道のことを勉強したいのなら物理学という学問があるよ


と学問の体系に結びつけると


今は天文学を学びたいのなら理科の勉強からするといいよ


と国数英社理の勉強に紐づけることが出来るようになります。


要は入り口の問題ではありますが、どんな迷路だって間違った入り口から入れば一生出られないんです。


人によってはもっと細かいステップで子供のやる気を引き出す方もいるかもしれません。


そうすると


勉強をするべき理由・・・


”何かについてもっと知りたい自分を見つけるため”が理解できると私は考えます。


この言葉を聞いて子供に?マークがつくようだったら


「今何かわからなくてもっと知りたいことある?」と聞いて


何かあろうがなかろうが「じゃあ一緒に探しに行こっか?」と言って


一緒にわからない事を見つけに行く散歩に出る、そんな理想な父親像を思い描いています。笑


だいぶ横道に逸れましたが、スモールステップの話に戻ります。


最初の入り口が簡単なものなら誰でも行動は起こしやすくなります。


営業の方がいきなり「これ買ってください」と言って「はい、わかりました。買います」とはならないのです。


見積もりを出して「今の現状の出費とこれからの出費がそんなに変わらないですね。ご購入をご検討されてもいかがですか?」


と最初の一歩を踏み出しやすいようにしてあげるのです。


もしかしたら「10分だけ何か勉強したら、今日の勉強はしなくていいよ」


とだけ伝えれば、机に向かって本を広げるかもしれません。


また横道に逸れますが、10分間何かに集中できない人が1時間も2時間も何かに没頭することが出来るのか甚だ疑問ではあります。


会社で新人の後輩にいきなり一件成約取ってきてとは言わないはずです。


まずは先輩社員と一緒に同行して、気づいたことをメモしてちょうだいとだけ言って負担を軽くしたあげて徐々に慣らしていくようにするはずです。


ただスモールステップにする目的は”自分から行動を起こせるようになる”ことを忘れてはいけません。


そうして入り口を広げてあげて、自分の一歩を踏み出す自信をつけさせることが上司や親の役割だと私は考えます。


時には大海に放り出すことも必要なのかもしれませんが、現代の若い人はあまりそういうことは良しとはしない印象が私にはあります。


長くはなりましたが、目の前の後輩や子供が行動を起こしやすい一歩=スモールステップをどれだけ噛み砕けるかが良き上司・良き親として求められているのではないでしょうか?

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