長野県、全小選挙区で女性候補者ゼロ—全国で同様の現象が4県に
今回の総選挙では、長野県の5つの小選挙区で立候補した13人全員が男性であり、女性候補者がゼロという結果になりました。これは1996年に現行の小選挙区比例代表並立制が導入されて以来、長野県で初めてのケースです。全国的にも、女性候補者が1人もいないのは長野、富山、鳥取、佐賀の4県のみです。
各選挙区の状況
長野県内の各小選挙区では、前職の男性8人と新人5人が立候補しています。当初、共産党は長野4区に女性候補を擁立予定でしたが、体調不良により代わりに男性候補が出馬しました。
過去の女性候補者の割合
過去9回の総選挙(1996年~2021年)では、長野県から15人の女性が立候補しました。選挙ごとの女性候補者の割合は**4.3%~17.6%で、平均すると約9.2%**にとどまっています。特に共産党や社民党からの女性候補が多かったものの、小選挙区で当選した女性は1人もいません。
政府の取り組み
政府は国会議員に占める女性の割合を増やすため、2021年度から2025年度までの男女共同参画基本計画を策定し、衆議院・参議院選挙で女性候補者の割合を35%に引き上げる目標を掲げています。
課題
今回の長野県の状況を見ると、政府の目標達成にはまだ多くの課題が残っていることが浮き彫りになっています。