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衝撃!!映画以上に異常な現実に震撼

もう、全米のどこかでしょっちゅう起こるので、あまり驚かなくなっていますが、今回はわたしの住むミシガン州で起こったこともあり、あまりに今風というか、米国の裏を象徴しているような事件で衝撃をうけています。

事件はこれです。


簡単に説明すると、ミシガン州、デトロイト近郊のオックスフォードハイスクールで、15歳の少年による銃による乱射事件が起こり、4人の高校生が亡くなり、教師を含む7人が負傷するという痛ましい事件がおきました。

少年が使った銃は半自動式拳銃で、親が息子のクリスマスギフト用にとブラックフライデーで購入したものだといいます。購入後、トランプサポーターでもある母親は、SNSに自慢げにそれを投稿しています。少年は少年で自身のSNSに銃の画像を“Just got my new beauty today,”というコメントとともに投稿。

その銃を使って11月30日に学校での乱射事件が起こりました。
事件の前に、ハイスクールでは少年の精神的異常を察知し、親に連絡をとっていましたが、母親は警告を無視どころか「怒ってないわよ、捕まらないように」といったふざけたテキストを息子に送っていたそうです。銃へのアクセスも許可していたという経緯からも、両親とも異常な人たちのようです。

事件後には両親揃って逃げてしまっており今も所在不明。全米が親の行方を追っているところです。直接の銃乱射のひきがねをひいた少年は殺人とテロの罪で成人として訴追されました。両親の無責任な行動に対しては、異例の過失致死罪で訴追されています。

朝、学校に元気に出かけて、安全であるべき学校内で、銃の乱射で命を落とした4人の若者、家族のことを想うと、それだけで怒りと悲しみで震えてきます。心のそこからやるせません。

おまけに震撼すべきこの事件のあと、ミシガンじゅうのあちこちの学校で模倣犯による脅しがおこっていて、臨時休校の学校が続出しているのだから、もう狂っているとしか言いようがありません。

とこの記事書いていたら、両親はデトロイトの商業ビルに隠れていたところでみつかったと速報が出ました。

これ以上にオチはありませんが、あまりに酷い事件なので記録のために記事にしておくことにしました。

銃社会のここでは、いつも銃が問題なのではなく、それを扱う人が問題なのだから、自由の国の象徴としても、銃所有の権利も認めるべきということで大論争となります。ついでにいうと、こうした事件が起こるたびに、銃規制が強化されて手に入れにくくなることを危惧し、銃はより売れるのが現実です。

今回のような事件を見ても、狂った人は存在するし、そうした人々をコントロールできないわけですから、銃規制を徹底させるべきと思うのですが、すでに悪人も銃もそこらじゅうにあるわけで、護衛のために銃が必要と言われてしまいます。「卵が先か、鶏が先か」みたいなものです。

銃好きな人にとっては、ゲーム好きが新しいゲームを欲しがるのと同じ感覚のようです。雑誌売場に行けば、各種の銃専門の雑誌が並んでいるし、スーパーでキャベツ買うついでに銃も買えてしまいます。

銃規制には徹底的に反対する全米有数のロビー団体、全米ライフル協会(NRA)が政治にも大きく関わっているのでどうしようもない?!!……とため息つくばかりです。

こんな事件のあとには、いつも「なんでこんな国に住んでいるんだろ?」と思っちゃいます。


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yahoi /ライフエディター・エッセイスト
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