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新たな人生を切り開く娘の決断で、しばしドッグシッターに

予定されていた次男夫婦の引っ越しと予期せぬ娘夫婦の引っ越しが急浮上で落ち着きません。

6月に次男夫婦がめでたく家の購入に成功しました。今週末の引っ越し前に、床の張替えやペンキ塗り替えをするというので、手伝う気満々でいました。

ところが、突如次男夫婦の近くに住んでいる娘夫婦も引っ越すことになりました。それも、次男のように市内の引っ越しではなく、娘たちはカリフォルニアのロサンゼルス!!

てっきり、娘夫婦も次男夫婦の引っ越しの手伝いをしてくれると思っていたというのに、次男の引っ越しより先に出発決定と言います。

なんじゃこりゃー!!あまりに急です。

LAでのニューライフをセットアップするまで、犬の面倒を見てほしいと頼まれてしまい、次男の家の引っ越しどころか、ドッグシッターで自分が家を離れられなくなり予定は全て狂ってしまいました。

昨年の今ごろ、わたしの家族の当時の近況がわかるこんな記事を書きました。

一昨年までLAに住んでいた娘夫婦が久しぶりにミシガン州に戻ってきたおかげで、家族が再結集できてわたしの心配もちょっぴり軽減されたという内容です。

娘夫婦が州内にいてくれたおかげで、夫の闘病も亡くなったあとも、ほんとうに助かりました。義ムスコは弁護士の手配から、死亡後の手続きなどいろいろと助けてくれました。戻ってきた時点ではまさかそこからパンデミックや夫が癌闘病の末亡くなるなんて夢にも思っていなかったのですから、運命だったのかとさえ思えます。

さて、そんなグッドタイミングで娘夫婦が州内にいてくれたのですが、ここでの仕事環境はけっこう“ブラック”だったようです。コロナ禍で全てリモートだったのはよかったのですが、在宅ワークをいいことに深夜1時過ぎてもメールで指示が来る始末。ほぼエンドレスに働かされて、娘のストレスレベルはマックスでした。

締め切りに負われる職種ゆえ寝る暇もないほどなうえ、週末があってないような働かされぶりで、ボスに伝えても改善どころか、「今はみんながコロナ禍で職を失っているご時世なのだから……」とよくある、「論点のすり替え」で埒があかずで、実際、抗議して辞めた人は後を立ちません。

娘はテキスタイルデザイナーです。成りたかった職業として、アパレルデザインを勉強し修士号を取得しました。LAの前には誰もが知っているような米国の老舗ブランドでキャリアを積みました。以前、LAに移住してもすぐに仕事がみつかったのもそのブランドのネームバリューと実績があったからです。

世界じゅうの主要都市にあるブランドなので、娘が描いた柄の服がグローバルに売られているのは母としてもうれしいことでした。若者の着るブランドですが、娘のデザインした柄の服はわたしもいくつも持っていて今もよく着ています。

ミシガンで彼女のストレスをマックスにさせてくれた会社はアパレル業界ではなく、スーパーのアパレル部門なので、会社は大きいものの、デザイナーとしての待遇がこれまでに経験してきたファッション業界の内容とはかなりちがったようです。

心身ともにヤられてしまわないうちに、なんとか状況を脱出しなくてはと思っていたところに、以前いたLAのアパレルデザイン専門の会社から雇いたいというオファーがきたそうです。こちらの会社はきっちりと毎日8時間労働を守ってくれるうえに、待遇としても以前よりもより長く有給休暇をくれるとの条件だそうです。

ミシガン州は保守系の地域ですが、娘夫婦はリベラルなカリフォルニアのほうがもともとお気に入りですから、即決で引き受けてしまったようです。娘のダーリンも、ワイフのストレスを心配していたので、快く賛成してくれました。

わたしは州内で家まで買ったのだから、しばらくはここにいると思っていました。ドヒャーとわたしが言っているうちに、昨日LAに向けて、夫婦で出発していきました。LAでは通勤に車が要るからと、35時間ほどの道のりを5日間かけてドライブで横断です。

10年前、あまりに運転が下手な娘が心配で、たった5分の車通勤の道を手取り足取り、夫が運転トレーニングしてあげたのに、今や米国を横断ドライブしてしまうのだから驚きです。

★★★


迎えに来るまで犬(ラッキーとマイモ)の面倒をよろしくねっと、子どものようにかわいがっているプードル系ミックス犬2匹をわたしのもとに置いて出発してしまいました。

娘夫婦はこれからこれまで住んでいた家の売却もしなくてはなりません。LAの住居費は高いのですぐに家の購入は難しいことでしょう。まずは犬の飼える借家物件を探すとのことですが、そんなのが簡単にみつかるのやら……。

とりあえず住むところがみつかったら、義ムスコが飛行機で戻ってきてこちらの家を整理して、諸々の処分をするとのことです。

話を聞いているだけで、わたしの頭がクラクラしてきます。😅

とはいうものの、これまでの会社にかなりストレスを溜めていたことも知っているので、自力でその状況から脱出を試みようとしている娘夫婦を応援しています。

わたしが娘と同じ歳のころに、我が家は子ども4人を連れて南の島に移住したわけですから、その無謀を思えば、子どもたちにネガティブなことはなにひとつ言えません。😅 

実際、娘たちに「あれを思えばなんてことないわー」と指摘されています。

実は、娘夫婦が前回、LA移住を実行したときは、住むところどころか、職も着いてから探すと冒険人生を踏み出しました。少なくとも今回、職は決まっているのでずっと安心です。

前回も含めて、こうしたことを思い切って実行してしまう娘の行動力は、ひょっとすると夫のDNAから来ているのか?とさえ思って母は苦笑いです。

そんなわけで、没イチとなって妻の役割は終了しましたが、母に終わりがこないことを痛感しています。自力で自分たちの人生を切り開こうとしていることが誇らしい一方で、母として心配はつきません。それでもわたしにできることは、全力で子どもたちを応援するのみです。

それにしても、我が家にはすでにポメチワのイナリと、柴犬のシロユキがいるところに、娘夫婦のワンコが2匹です。わたしに慣れてはいますが、プードル系のラッキーとマイモは賢こさゆえ、まるで人間なみに手がかかります。娘たちが甘やかしているので朝の早くから寝るまで、何度も散歩を要求するしなかなかと手強いです。

一刻も早く、LAでのニューライフのセットアップを終えてワンコたちといっしょに暮らせる日がくるといいなと思っています。

さてさて、どうなることやら……。

夫がいなくなってもわたしの心の冒険人生は続くようです。

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yahoi /ライフエディター・エッセイスト
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