【アラ還セカンドライフ#18】誠実でやさしくて、知性とユーモアと🐽🧡すべてが備わっているように思えるけど、恋愛感情はねぇ……
3回しかデートしたことない関係なのに 旅に行くことだけは決めてしまっているわたしは、気合いを込めて日々1日も欠かさずメッセージ交換で相手を知ろうと頑張りました。
彼が正直で誠実な人ということは確信を持てましたが、大胆な決断を実行しようとしていることに変わりありません。
毎日ほんとうにこの人といっしょに旅をしていいのか?を念頭にしつつメッセージは時間を忘れさせてくれるほど絶好調でした。
ユーモアたっぷりで、会話のキャッチボールもスムーズで話せば話すほど、誠実でやさしくて、価値観も近くて、いい人ってことが見えてきます。
わたしは不要なモノを買って浪費することは好みませんが、素敵な思い出を作ることはたいせつにしたいと思っています。
すると、
👶🏻「ボクもそう思っています。誰かと共に体験をし、喜びをわかちあうことは人生にとって価値あることだと思っています。ただし、似た価値観のある人とね」
👸「そりゃそうよね。わたしはトランピアンタイプはごめんだわ」
👶🏻「もちろん。熱烈トランピアン、いかれた宗教を妄信する信者、狂った過激派や怒りやすい銃愛好家とかね。#🐽🧡の理解できない人もゴメンだね」
どの言葉にもわたしは深く同意できます。そして、それらすべてにマッチする人をみつけることは簡単ではないこともわかっています。
たった3回しかデートしていないのに彼はわたしに対する感情をどんどん素直に表現するようになっていました。
自分を理解している彼は、欲している相手の条件を列挙し、それに該当しているのはわたしだときっちり伝えてきます。彼は日頃から自分の感情を言葉にするよう心がけているといいます。
11月のはじめに、彼はコロナに感染してしまい、仕事に行けずに自主隔離の日々でした。暇に任せて、1日中、メッセージでの会話が続く続く。
そもそも、彼はメッセージに対して返事をしないまま終わることを好まないので、メッセージを途切れさせるのはいつもわたしの方です。いくらなんでも延々とは続けられないので、わたしが、返信しない期間がメッセージの休止になります。
よく、婚活、恋活ちゅうのみなさんが、既読スルーされたとか、返事が数日後まで来ないとかで悩んだりする人がいるようですが、この調子だとわたしたちの間にそれは起こりえません。(知り合ってもうすぐ2年になりますが、ただの1日とて音信不通の日はありません)
呼びかければどこにいても必ず応答してくれるマメさはまちがいなくわたしに安心と信頼を与えてくれます。
バハマに行くことから、豚ちゃんがわたしたちの会話に登場するようになり豚の登場でわたしたちの会話がよりおもしろくなりました。愛や幸福について豚をとおして語るのです。🤣
彼の職業がソーシャルワーカーなので、日々の仕事で彼が関わる人というのは、助けを必要としている人ばかりです。家族や家庭に問題のある人、心の病を抱えている人、身体的に助けの必要な人などです。
人間も豚ちゃんぐらいの愛情を持っているなら、自分のような仕事はなくて済むのに……なんていいながらこんなファクトが。
🐷はとっても清潔
🐷は汗かかない
🐷は犬より賢い
🐷ママは子🐷のために歌う
🐷はお腹を撫でられるのが好き
🐷は方向感覚が優れています
🐷は夢を見るし、鼻と鼻をくっつけて寝るのが好き
🐷は優れた記憶力を持っています
確かに……。
人も清潔な暮らしを得られ、知性を持ち、親の愛情を感じられて、撫でてくれる誰かがいて、向かうべき方向性を知り、夢を見て、鼻と鼻がくっつくほどの近い距離のスキンシップを持てる誰かがいて、良い思い出に満たされているなら、精神を破壊されたり、人生のどん底に落ちることもなく暮らせそうです。
以来、わたしたちは人類みんな#Pigloveが備わりますようにという思いを込めたシンボルとして🐷ちゃんが登場するようになったのです。🐷ちゃんのおかげで、テキストメッセージにアクセントが加わり、どんどんおもしろくなっていきました。
誰が見てもアラ還同士のやりとりには思えませんが、Piglove(豚愛)を通して人間が学べることが多すぎると哲学的なやりとりに発展してお互いが爆笑しながら会話が続くことにわくわくしました。
そんな会話のキャッチボールを通して、彼がうわべからは計り知れないほど、あたたかい心の持ち主で、考え方に芯のある人で誠実で頭のいい人なことがわかってきました。
わたしの人生でソーシャルワーカーにお世話になったことはないのですが、夫が亡くなった日に、ナースと共にソーシャルワーカーの女性が家にいてくれたことがありました。
やさしそうな人で、「今後、あなたのどんな相談にものりますので気軽に助けを求めて下さいね」と言われたのですが、わたしのことを何も知らない赤の他人に、わたしのグリーフやこれから解決すべき難題を助けてくれるとは思えず、わたしからソーシャルワーカーに連絡することはありませんでした。
わたしにとって、人生最大の修羅場といえましたが、頼れる子どもたちとそのパートナーたちが、団結してわたしを支えてくれていたので、わたしはソーシャルワーカーに頼らなくても済んだのでした。
彼に、そんなことがあったけど、わたしはいくらプロでも他人は信頼できないので、ソーシャルワーカーに助けを求めなかった話をすると、自分のような人を必要としないで済むならそれが最良だといいました。
そして、こんなことも。
👶🏻「グリーフケアはとても難しいですよ。でも、あなたが亡くなったご主人のことを話すこと、特に感謝の気持ちにフォーカスして、自分を癒やし続けることはいいことだと思います。あなたがボクにご主人の話を共有してくれることは、ボクを信頼してくれていると思えるのでうれしいです。バハマのビーチで過ごす時間はお互いのセラピーになるといいですね」
そのころ、わたしはまだまだ突然の悲しみに襲われ涙が出てくることを繰り返していたので、こんな言葉を聞き、彼に対する安心感はどんどん高まっていきました。
でも、それは恋愛感情とはまったく別モノ。人として、友人として、とことん信頼できる人になっていった感じです。男性としてドキドキ・ワクワクとしているわけではありません。夫しか知らないわたしゆえ、単純に惚れにくい体質なのか、恋愛センサーが錆びついていたのかは定かではありませんが、恋愛対象としての感情とはほど遠い気がしていました。
それでも、毎日楽しいのでシリアスな会話から、冗談ばかりを言い合ったり、今◯◯しているよっていうたわいのない会話など、毎日お互いの空き時間は、テキストメッセージのやりとりが続きました。
👸「今ね、うちにあったフォーチュンクッキー食べているんだけど、出てきたおみくじこれだったの」
と画像を送ると
それに対して速攻でボクのはこれ!と言って送り返してきた画像がこれ。
もちろん、彼がフォーチュンクッキーをわたしと同時に食べているわけもありませんから、彼のユーモアの成せる技です。とっさにネットを駆使して即座にこの画像を作り反応してくる機転にアッパレです。
やさしくて、知的で、ユーモアがあって誠実な人で、人としての内面にわたしはどんどん惹かれていきました。
でも、恋愛感情は湧いてこない……。🤣
恋愛を求めているのに、恋愛感情はわかない。でも、人として素晴らしい人ということだけが日に日にわかってくる。さぁ、どうしたものでしょうね。