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【アラ還セカンドライフ#23】心に嘘ついて大失敗の結婚
わたしのセカンドライフのパートナー探しは続いています。
正直で誠実、会話がちゃんと成立してメッセージのやりとりをとても楽しめています。そんな真面目な彼でもアラ還ともなれば黒歴史もあるようです。
二児の母だったシングルマザー、エイプリルと3年半続いた関係が終わりました。
さすがに懲りたのか、その後4年ほどシリアスな恋愛はなかったそうです。当時のQPさんは少年院で働いており、性犯罪を犯した少年たちを更正させるためのプログラムを担当していました。
そこで秘書として働いていた女性タミー(Tammy)と出会い、付き合い始めたそうです。彼は31歳、彼女は22歳で9つ年下でした。
👸「セプテンバー、エイプリルときたから、次はメイ(May)かな?と期待したけど月じゃないのね」
👶🏻「いやいや、月の名はあなたまでもう出てきませんよ😆」
👸「で、タミーとはどんなふうに恋に落ちたわけ?」
👶🏻「う〜ん。小さくて、かわいかったんだ。だけど、ちょっとハイメンテナンスが必要っていうか……でも、交際中は楽しかった」
👸「"ハイメンテナンス"ってどういうこと?」
👶🏻「思いどおりにならないとキーっ!!てなり、常に注目されていないとだめなタイプ。妙に聞こえるかもしれないけど、これまでの恋愛関係でうまくいくか自信持てなかった」
👸「交際期間はどのくらいだったの?」
👶🏻「1年ぐらい付き合い結婚した。そのころのボクは早く子どもがほしかったんだ。彼女、見かけはかわいかったしデートは楽しかったから、心の奥にあったひっかかりに蓋をして結婚に突き進んでしまった」
👸「心のひっかかりを無視してまでも、結婚して子どもがほしかったのね」
👶🏻「はい、だから大恋愛という雰囲気はなかった。お互い話あってなんとなく結婚に至って、盛大なウェディングするわけでもなく、裁判所に行ってサインして結婚したんだ。後で思えば、ひっかかりこそが予兆だった。 心で正しい人ではないとわかっていたのに突き進んでしまった結果、3年後には、離婚となりました」
👸「でも、彼女のこと嫌いだったら結婚の決断はしないはずだから、少なくとも、結婚すればいい家庭が築けると思ったはずよね。結婚してどのぐらいたって、これはダメと感じるようになったの?」
👶🏻「最初の1年間はまぁまぁだった。だけど、時間が経つにつれて状況が悪化した。子どもはすぐできたし、彼女のことを嫌いではなかったけど、自分に問うなら"愛した"ことはなかったと思う。(はい、わかってます。ボクらしくないです😅)そして、時間の経過とともにどんどん関係は悪くなりました」
👸「なんてこと!"好きだったけど愛したことはなくて、だけど結婚してみた"というわけ?」
👶🏻「はい、だって子どもが欲しかったから。息子が生まれてくれたことだけは、今も後悔してないよ」
👸「だとしたら、彼女はあなたに愛されていないことに気づいていたのよ」
👶🏻「さあ、どうかな。正直言って、彼女はボクに愛されているとかいないとか、そんなことすら気にしていなかったと思う。とにかく、"自分の思いどおり"が何よりだいじだった。
それでも、息子タイラーがすでにいたので、息子のためにも、なんとか家庭を維持しようと、二人でカウンセリングを受けたり、できる限りの努力はしたけどボクの手には負えなかった。わけもなく怒りだし、口論、喧嘩を勃発させては叫ぶことが、延々と続く日々でした」
👸「ナルシストタイプの女性だったの?あなたほどロマンチストでお世辞が上手なのに、なぜ彼女をそれほど怒らせてしまったのかしら?」
👶🏻「はい、それはもう強力なナルシスト。彼女はいつも笑顔(作り笑いね)なので表面的には人から注目されやすいと思います。でも、自分のことしか見えていません。なぜ、彼女が常にヒステリーを起こすのかはわかりませんでした。ボクほどイージーゴーイングな人はいないはずなのに、やることなすこと気に入らないみたいで、言い争いを挑んできました。それも、ボクたちの最愛の息子の前でもおかまいなしに。タイラーのためと思い、2年間あの手この手で我慢したけど無理でした」
👸「欲しかった子どもができたのに、最愛の息子の前で常に言い争いになるなんて聞いているだけで疲弊するわ」
👶🏻「ほんとに疲れました。毎日イライラ、悲しくてね。とても些細なことで、母親が2歳の息子の前で怒鳴り叫ぶ日々を止められませんでした」
👸「そこまでいくと、性格というよりは精神疾患かしら?離婚後にタイラーが怒り狂うママと暮らすことへの不安や心配はなかったの?」
👶🏻「はい、ボクの最大の心配でありつらいところでした。だから、毎週末、必ず息子との時間を確保して、ホリデーにもできる限り息子と過ごしてきました。息子には、ダディはいつもタイラーの味方だから、いつでも来たいときにおいでと伝えてきました」
👸「離婚調停の結果、離婚はスムーズだったの?」
👶🏻「はい、離婚調停に入ってから、彼女はもう一度やり直したいと望んだのですが、ボクは限界を超えていたので、"No!"といいました。最終的には、スムーズに離婚もできてその後15年の親権も順調に果たせました。
せっかく結婚したのに残念だったけど、タイラーがこの世に生まれてくれたことはよかったし、いい息子に育ちました。息子はそんな母でもだいじにしています。ただ、ティーンエイジャーになったころ、彼もまた母親のクレイジーさを悟ったようです🤣。反面教師なのかタイラーは自分勝手な母とちがい、やさしくて、人助けが好きなタイプで、性格はボクに似ています」
👸「タイラーは父親の遺伝子をしっかり受け継いだわけね。タイラーのママ、タミーは基本的に何よりも自分大好きなわけね。自分を愛せるのだから、意外と愛情深い人なのかもしれませんね。怒りのコントロールのできない人は困るけど」
👶🏻「健全な関係の築き方がわからないのは、タミーの子ども時代に問題ある環境で育ったからかもしれません。ボクとの離婚後も別の男性数人と関係を築こうとしたようですが、みんな失敗しているので今も独身です」
👸「それは残念ですね。かわいい女性なので、男性を簡単に寄せ付けるのでしょうね。でも、そんなふうに寄ってくる男性ならろくな人たちじゃないわね」
👶🏻「彼女は父親(良くない)の影響で、安心するために人と一緒にいることを望むのですが、健全な家庭を知らないので、真の精神的繋がりや、健全な関係性の築き方がわからないまま大人になったのだと思います」
👸「なんだか、あなたの恋愛第4弾、"最初の結婚"はテレビドラマでも見ているような話ね。あなたも、タミーもお気の毒です。それにしても、あなたほど穏やかな人に対して、どうしたらそれほど責めたり、罵ったりできるのか?別の意味で才能レベルね」
👶🏻「ほんとに残念なことですが、彼女は不安性で信頼関係を育むことのできない人だったのだと思います。ただ、リラックスして自分らしくいることさえできなかった。彼女はボクの人生の中で、まちがいなく最も難しい人でした。温厚なボクが気持ちを落ち着かせようと、ドライブに連れ出したり、あの手この手を試みたけど、何が気に入らないのかただ、突然暴力的になりました。あげくの果に、気に入らないと警察を呼ぶようになりましたから、制御不能になる前に、去るしかなかったのです」
👸「ハッピーじゃない過去を語らせてしまったわね。話してくれてありがとう。次5番目、最後の恋バナエピソードも楽しみだわ」
あまりに壮絶な結婚生活だったようで、話を聞いたあと、わたしはタミーという女性に興味がわきました。そこで、FBから彼女を探し出して、ちらっと覗いてしまいました。そしたら、今ではアラフィフのタミーさんですが、おみごとと言えるほど、ポーズを取った自撮り写真を載せまくっていてびっくりしました。😱😅
QPさんの話どおり、 "自分大好きナルシスト"は今も健在のようです。
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![yahoi /ライフエディター・エッセイスト](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/39931462/profile_8f2f6195d9a4aee3d703664a4a23e225.jpg?width=600&crop=1:1,smart)