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QPさんとリゾート旅にレッツゴー【#33マッチングサイトリポート】

前泊したホテルを出て、旅の間車を置いておくパーキングに向かいました。そこからシャトルバスでデトロイト空港の出発ターミナルに向かいます。相変わらずQPさんとの関係性が自分の中ではっきりしないため、どんなモードで彼と接すればいいのかとわたしの心は戸惑っていました。

シャトルバスを降りてドライバーにチップを渡して荷物を受け取り、ターミナルに向かってわたしは歩き始めました。もう数え切れないほど利用している空港ですから勝手はよくわかっています。ふと、振り返ると後ろからついてくるはずのQPさんがいません。

すると、降りたシャトルバスに逆戻りしようとしている彼の姿をみつけました。

???車内に忘れ物かな?それとも、受け取った荷物の取り違いかな?と不思議に思っていると、自分の荷物を再びシャトルバスに戻して、先を進んでいるわたしのところに駆け寄って来ました。

「スマホがないんだ。たぶんトラックに置き忘れていると思うから取りに戻るので先に行ってて下さい。後で追いかけますから」

(ありゃーのっけからだいじなものを忘れたものだ。やらかしてくれた😅)

「あらま〜、それならわたしもあなたといっしょに戻ります」

二人で今降りたばかりのシャトルバスに再び乗り込みました。

「もう一度ポケット確認してみたら?バスのシートの隙間に落としてることはないの?トラックに置いてあることは確かなの?」とそれまで、どう接しようなどと迷っていたはずのわたしはは矢継ぎ早に質問攻撃。😅

「かなりの確率でトラックにあると思う」

わたしの心の中では(もしなかったらこれはちょっとヤバめのスタートになりそう……)とドキドキ。

戻るシャトルバスの中でQPさんにむかって、"Keeping my fingers crossed !"といいながら両方の指をクロスして見せたら同じように自分の指をクロスして笑っています。

幸いにも、シャトルを降りてすぐに気づいたため、降りたばかりのシャトルに再び乗り込んで現場に戻れます。ドライバーさんは気の良さそうな人です。

「こんなことは日常茶飯事さ。フライトは何時だい?」

時間を告げると

「だいじょうぶ。往復しても三十分だから余裕で間に合うと思うよ」

そう言いながら、シャトルを猛スピードで走らせて、トラックを停めた場所まで戻ってくれました。

QPさんがシャトルから飛び降りてトラックの中でみつけたスマホを手にしてにっこり笑顔でバスに戻り、ドライバーに丁寧にお礼を言いました。すると再びわたしたちだけ貸し切り状態のままで、出発ターミナルまでジェットコースターみたいに飛ばす、飛ばす!!😱😂

「もしトラックになかったらどうしようかと思ったわ」というと、

「かなりトラックにあることは確信していたけど、たまたまドライバーもいい人でシャトルから降りてすぐに気づいたのも良かった。ぼくらはラッキーだ」とあくまでポジティブです。

親切なドライバーには降り際に、感謝を込めて多めのチップをはずみました。

さて、気を引き締めて今度こそ出発です。

この一件で、それまでどう接していいかわからなかった距離感が一気に縮まった気がします。

いっしょに旅するってことは、お互いにサポートしながら進まないとだめだなということを自覚しました。そして、トラブルに対してもとても冷静に行動できる人だということがわかったのもいいことでした。


「スタートからちょっぴり抜けていることがわかったので、この先はわたしが気をつけてあげるから。ともかく、スリリングなスタートにしてくれてありがとう」

なんて会話をしながらほっと胸をなでおろしました。

「せっかくの初めてのあなたとの旅だから、より思い出に残るエピソードを作らないとね」なんて冗談言いながらQPさんはヘラヘラ笑っています。

「わたしが夫と旅をしたときには、すぐに何でも忘れたり、置いてきてしまう夫だったので、夫のパスポートも必ずわたしが自分のものといっしょに預かっていたのよ。そういう人の世話しながら旅することはけっこう慣れているから、あなたの貴重品わたしに管理してほしい?」っていうと、

「たまにボクは6歳児ぐらいの行動を起こすことはあるけど、今学んだばかりだからこの先は気をつけるからだいじょうぶ」

そんな感じで旅が始まりました。

予防策として余ってるポシェットを渡し「ここにスマホ入れて首から下げてろ」と命令

QPさんは、見捨てられずに咄嗟にわたしもいっしょに戻ってくれたことがうれしかったようです。わたしにしてみれば、スマホのない人と連絡とれないまま、気をもんでひとりで先に行くよりも一緒に行動するほうがずっと安心です。もしみつからなかった場合でも、ひとりよりふたりの知恵のほうが次の一手が打てるのですから。

今どきは、ボーディングパスもスマホにあるQRコード。旅に必要な情報も全てスマホの中なので冷や汗ものでしたが、大事にならなかったことで、かえって「あ〜良かった!!」というモードに突入して気づけばわたしの緊張もぶっ飛んでいました。

予定していたデトロイト発、アトランタ経由のナッソー行きフライトは全てオンタイム。同日の夕方にはめでたくバハマに到着し、手配されていたシャトルで目的地に到着、無事チェックインできました。

これから1週間はオールインクルーシブリゾートなので、アルコールを含む飲物も全ての食事も飲み放題、食べ放題です。

プールの向こう側はビーチが広がっています。

ちょうど、ディナータイムが始まるところで、この日はアジアンレストランに決まり。スリリングなスタートだったけど、無事に着けたことをお祝いしながら乾杯!!

「それにしても、8月の31日まではお互いに存在すら知らない者どうしが今ここで乾杯していることがほんとうに不思議!!」

「ほんとうに。ボクにとってはこれはミラクルです。今もこの現実が信じられないぐらいだ。いい時間にしようね。思い切り毎日を楽しもうよ!!」

なんて会話をしては何度も乾杯しているうちに、二人の中にだんだんうちとけた雰囲気が漂ってきました。

トラブルにあっても冷静沈着、終始ニコニコしていてやさしい。荷物の上げ下げも自然に手伝ってくれるし、自分の意見よりまずわたしにどうしたいですかと聞くし、思いやりがあってこんないい人見たことない。

それでもどこかで地/本性が現れるはず。

旅の雰囲気にのまれずに冷静に見極めてやろうという"ジャッジ"の思惑も消えなかった……。乞うご期待!!






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