見出し画像

親子コミュニケーションに大切な「課題の分離」。「知っているけど出来ていない」と思うあなたへ。

「課題の分離」という言葉を知っていますか?

課題の分離とは、アドラー心理学の考え方で、自分の課題と他者の課題を明確に区別し、適切な距離感を保つことで人間関係のトラブルを軽減し、健全な関係性を築くためのテクニックです。

親子コミュニケーションを考えるにあたり、親も子も、この「課題の分離」の考え方を知ることで、行動がラクになると感じることがあります。

「課題の分離」が身につくと、子どものことを信じて待つことが出来たり、子どもの主体性や行動を尊重出来る、そのような未来が待っています。

「知っているけど出来ない」とのお声もたくさん聞く「課題の分離」。日々の生活で実践するヒントを書き留めます。


まずは「知る」

上記で「課題の分離とは?」を書いたので、言葉としては掴んでいただけたのではないかと思います。

課題の分離は、「自分の課題と他者の課題を明確に区別する」とあるように、人間関係の境界線の持ち方を意識するということ。
そして、親子などの「近しい関係」だと特に起こりやすくなります。

親が子どもの問題に過剰に介入することで、子どもの「意思決定」を妨げ、子どもが自分で責任を持って問題解決をする力を育むのを妨げることがあります。

いくつか、具体例を挙げてみます。

・ 宿題の管理
・進路選択で親が過干渉
・子どもの友達関係の介入
・勉強の成績が悪いときの過干渉
・子どもが部活動で悩んでいる時に過干渉

「宿題の時間管理」の例だと、子どもの宿題は子どもの課題であるのに、親が自分の課題として捉え、「宿題はすべき」「子どもは言わないと出来ない」「親である私がしっかりやらせるべき」など親が主語で物事を進めていくなど。

宿題は子どもの課題。親は月齢に合わせた距離感を取り、子どもには宿題をやり切る力があると信じて、見守ることも大切ということです。

弊害として、親が子どもの課題を取り上げてしまうことで、子どもの自ら考え行動する主体性が育まれず、宿題が出来なかったことを親のせいにするなど、他責な思考になる可能性があります。

我が家の事例:知っていても難しい

我が家でも
・習い事に行きたがらない子どもに必要以上に怒る
→行くべきと、遅刻はダメという親の価値観があり、必要以上に強く言ってしまう

・宿題をやる!と言ったのにやらない子どもにイライラし、怒る
→子どもの気持ちを尊重し、待っているのに、やると言ったことをやらないので、結局怒ってしまう

など、日々の生活の中でいたるところで課題の分離が出来なかったことで感情のぶつかり合いが起こります。

親子間での課題の分離は、月齢によって関わり方が変わってくるので、さらに難しいと感じさせている。。

しかし、「親と子は別人格。これはどちらの課題かな?」と考えた上で、子どもの課題だった場合、月齢に合わせたサポートをしていくと良いです。

まずは課題の分離を知り、生活の中で意識してみる。

失敗を繰り返しながら、徐々に親子の距離感を整えていきましょう。

課題の分離を意識するためのポイント2つ

①なぜ課題を分離するのか、を考える

これは、子どもに将来どうなって欲しいか?を考えると分かりやすいです。

低月齢の今は、親子べったり、親もサポート出来る環境かもしれません。しかし、成長と共に子どもが自立し、自分で考え行動して欲しいと願っているのであれば、「今」どんな関わりをすると良さそうか。自分なりの「本当はどうなりたい?」が出てきます。

私は、「子どもが主体的に物事を考え行動し、家族みんなでさらに成長したい」と思っています。そう考えると、「今」私がどんな関わりをするのが良いか、自分なりの答えが出てきます。

子どもの課題を大人が解決したり、失敗しないように口出しすることは出来ます。その先、「本当はどうなりたいのか?」中長期的なことを考えていくことで、日々の生活の中で「課題の分離」を意識出来る機会が増えていきます。

②最悪のシナリオを考える

課題の分離ができていないと起こる最悪のシナリオをChatGPTに聞きました。

• 子どもの自立を妨げる: 親が過剰に介入することで、子どもは自分で問題を解決する力を養えません。
• 親子関係が悪化する: 親が自分の価値観や意見を強制すると、子どもが反発し、親子間の信頼関係が崩れます。
• 親自身の負担が増す: 親が過剰に介入すると、育児や家庭内の責任が重くなり、疲れやストレスがたまりやすくなります。

これを読み、みなさんはどのように感じますか?

私は、子どものためにならないことも困りますが、何より親自身の負担が増すことが避けたいと感じました。

私も働く親として、時間が無い中で「子どもにやらせるより自分で進めた方が楽」と感じることが多々あります。

しかし、それを中長期的に考えた時、ずっと親がやり続ける未来を想像すると、ゾッとします。しかも我が家は3人!物理的にムリ、白旗決定です。

日々忙しい中、常に子どもの課題に介入しないで待つのは、時間的に難しいです。ですので、余裕があるタイミングから、少しずつ子どもの課題を子どもに考えさせるアプローチを増やしていくことがオススメです。

声掛け例

私は、子どもたちに「あなたはどうしたい?」「お母さんにお手伝い出来ることある?」と問いかけるようにしています。

特に、小3長女には、頻繁に使います。
年長次女や3歳長男にも時々使いますが、低月齢でも「お母さんいお手伝い出来ることある?」は答えが返ってくることがあると感じています。

子どもが、これは自分の課題であると気が付くこと、さらに、親にヘルプをすれば一緒に考えてもらえるという安心感を持ってもらえると良いなと願っています。

自分の課題だから自分で解決しなきゃ!!

と抱え込むのではなく、自分から助けを求められる、「どうやったら出来るか」を周囲を巻き込みながら考えられるようになったら最高です。

そのためにも、子どもの「愛情のたる」を満たし、「自己決定」する素地を育んでいくことを意識して関わっています。

次世代ファミリーコーチング:自己マスタリーの3ステップ

まとめ

「課題の分離」は、親の思考をラクにする、とてもパワフルな考え方です。さらに、子どもの未来の可能性を広げるおまけ付き。

知っているだけではもったいない。ぜひ日常使いすることで、子どもとの距離感を意識し、「本当はどうしたい?」の未来に向かって、親子関係や親子コミュニケーションを整えて欲しいと思います。

課題の分離に「課題」を感じている方は、ぜひお気軽にお問合せくださいね。

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。いいねやコメントをいただけると励みになります。

=====================
◆ご案内:みんなでコーチング(0期:プレ開催)

お申込みはこちらより
(お問合せはDMか次世代ファミリーコーチングのLINEまで)

ここから先は

0字

ファミリーづくり実践

¥300 / 月
初月無料
このメンバーシップの詳細

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?