トライアスロン初心者の私がIRONMANに出場し完走した話【バイク編】
スイム編
T1
スイムを終えてスイムフィニッシュゲートをくぐり
SWIM→BIKE 持ち物エリアへ
まずは袋を開けて中身を出す。
- ヘルメット&バンダナ
- バイクシューズ&靴下
- メッシュトライスーツ(#PEARL iZUMi)
- AirTag入りのお守り
食べ物は基本バイクの弁当箱にいれていたので
基本着替えのみを入れておいた。
ウェットスーツの下には水泳用のロングスパッツ。
ランで膝が心配だったので履いておいた。
またトライスーツを着て泳ぐと肩周りが擦れて
違和感が残るのが嫌だったのでT1で上から着た。
下が砂浜で足が砂まみれ。ある程度払い落としたが
そのままバイクシューズを履いてしまった。
今回、嫁チャンが1日がかりで応援しに来てくれたので
私がどこにいるか、AirTagで確認してもらう為…
GPS入りのお守りを準備していた。
アクシデント❶
T1にはまだバイクがたくさんあった。
これはいい感じで泳げたのではないかと確信する。
気分がいいものだ!
んー、そんなのも最初だけだったが…
慌てて出る必要はなかったが
準備は整っていたのでバイクを押してT1を出た。
暫く走っていると…
ある大事な失敗をした事に気づいてしまった。
無い。
お守りが…
マジか…
一気にテンションが下がってしまった🤦🏻♂️
戻って取りに行こうも逆走は禁止🈲
選択肢は一つ…
"諦める"
しかなかった。最悪だ。
スタートして1時間ちょっとで
大きなミステークを犯してしまった、私。
スタートで大きくつまずいてしまった。
アクシデント❷
暫くお守りを忘れてきた事を引きづりつつも
下道からメインコースへ入った。
路面は悪いところもあれば、良いところもある。
あまり何がフツーかわからない素人なので…
特に路面は気にしていなかった。
コースは"フラット"と公式HPには書いてあったが
IRONMANではこれをフラットというのか…
なかなかの登り降りのあるコースだった。
180kmのバイクパートでは、目標7時間。
30km/h平均で6時間なので、比較的可能な目標。
ただ、続けて180km走った事もなければ
7時間もバイクを漕ぎ続けた事もない私にとっては…
未知の領域への突入だった。とにかく無理をせずに
マイペースを貫こう。60%努力を持続する事だけ。
そんなつもりで出だしは好調だったが突然…
プシュー
と音がした…
前を走っていた人が振り向いたのを覚えている。
マジか…
前のタイヤがあっという間に潰れてしまった。
バイクに乗って30分も経たない15km付近だった。
パンク修理
いやいや、アクシデントはつきものとはいえど
こんなに早い段階でパンクするのか?と嘆くも…
時間はどんどん過ぎていく。
初めはしばらく途方に暮れてしまった。
すると後ろからオートバイに乗ったオフィシャルが
止まってくれた。
👮🏻"どうしましたか?"
🙅🏻♂️"パンクしちゃいました"
👮🏻"修理できるもの持ってますか?"
🙅🏻♂️"一応一式は"
👮🏻"周回しているメカニック呼びますね"
🤦🏻♂️"ありがとうございます"
何とか助けてくれそうな人が来る事がわかったが
暫く放心状態が続く…
途方に暮れてる私の横を
どんどんみんなが通り過ぎていく。
虚しかった。
でもそんな中でも…
"大丈夫ですか?"
"ファイト!"
"諦めないで!"
"落ち着いて!"
と声をかけてくれる人がいる事に気づく。
これは自分で何とかしてこの最大のピンチを
乗り切るしかないと気づかされた。
スペアはお守りにサドルにくくりつけていた。
26インチのチューブラータイヤは希少すぎて
なかなか手に入らない。買っておいてよかった。
忍ばしていた六角レンチを出して
チューブラータイヤをホイールから剥がし始めた。
しかしうまくタイヤが剥がれない。
無理に剥がしてホイールが割れたらどうしよう…
ただ実は、本番もしパンクをしたら…
を想定して自分で直す練習を2回やっていた。
少し落ち着いて丁寧に剥がし始めたら
パンクしたタイヤを見事取り外す事ができた。
よし!
私の使っていたタイヤは
タイヤとチューブが一体化のチューブラータイヤ。
うまくはめられれば後は空気を入れるだけでいい。
…ただ空気を入れる機材は一度も使ったことのない
緊急用のボンベだった事に気づく。
一瞬固まる…
これはどうやって使うのだろうか。
やってしまった。そこまで想定していなかった。
試行錯誤しながら最大努力で空気を入れてみるが…
案の定、うまくはいらなかった。
万事休す…
救世主登場
そこに救世主1号、同じ宿に泊まっていたKさんが
止まってくれた。
"八尋さん!どうしたんですか?メカトラですか?"
まさに神様が降臨したようだった✨
Kさんはタイヤの専門家。何とも心強かった😭
案の定、空気入れを持っていた。さすがです👍
すかさず空気を入れてくれた。
そこに待ちに待った救世主2号登場!
オフィシャルのメカニックの方が到着した🏍️💨
"お友達の方は先に行って下さい、あとは任せて"
か、カッコ良すぎる🥲
ありがとうKさん👋
その後、少々時間はかかったものの
走れるぐらいに空気が入った👏🏽
これでまた走れる😭
諦めずに頑張って本当に良かった…
IRONMANの精神 "何があっても諦めない"
を身をもって体現する事ができました。
あとで気づいたのですが…
救世主2号さんは、レジェンド宮塚さんだと知る。
レース後、メッセンジャーでお礼を伝えました。
さあ、いざ再出発!
私のIRONMANが、やっとここから始まった…
コースマップ
パンクの修理作業に40〜50分足止めを食らったが
時計を見たらまだ9:00だった。
ゴールは24:00までにすればいい。時間はある。
まだ行ける!と思った。
再出発する際に宮塚さんから
"まだ海で泳いでいる人たちいるようですよ"
と言われて俄然やる気が湧いてきた!
まだ最後尾ではない。それだけで十分だった。
また改めて走れる喜びを噛み締めて走り…
5kmぐらい先の茂辺地にいた固定メカニックの方に
ガッツリ空気をいれてもらい…
ついでにトイレをすまして元気に再スタート。
レースに出た人はわかると思いますが…
この茂辺地(もへじ)の下りと上りは激坂の難所。
これをIRONMANはフラットコースというらしい😩
その先が思いやられた。
コースは、ずーっとフラットという場所はぼぼなく
軽く上っているか下っているか。
ものすごく長い下りでスピードが出ていても
そこを往復し続けるので、長い上りもあるわけで…
彩湖でも自主練はド平坦のフラットコース。
DHバーを握って走る練習はたくさんしていたが…
ハンドルを握って上る練習はほぼしていなかった。
練習不足。仕方ない… レースで身につけていこう♪
エイド・補給食
エイドステーションでは
-水
-アクエリアス
-アミノバイタルのジェル赤と青
交換したければゴミ捨て場に捨てて…
新しいもののをもらうっといった感じだった。
初めの一本目は落としてしまったが…
次からはうまくボトルを受け取る事ができた。
筋肉はもっても、エネルギーが先に枯渇する。
身体が動かなくなるとしたらガス欠になる時だ。
経験者が皆口にするのは"補給が重要"だという。
- 何を
- どれぐらい
- どのタイミングで
練習ではウィダーみたいな大きいのをよく食べたが
とにかく腹がふくれるだけでエネルギーが少ない。
ミドルのレースでメダリストを試したが
レース後お腹をくだして良い感触ではなかった。
がさばらず、場所を取らず、食べた事があって…
となると残るはマグオンだった。
マグネシュウムが多いと足はつらぬが腹は壊す。
そんな噂は聞きつつも、今回はマグオンにした。
先輩方の経験上、50分起きぐらいには何かを食べて
エネルギーが枯渇する前に補充するべし。
…とは言われていたが
その通りにはエネルギーを補充できなかった。
ただ初めの一周目は、よく食べていたタフグミを
おやつを食べるように食べながら走ったので…
お腹は減らなかった😋
今回の隠しアイテムは…
- タフグミ(グレープフルーツ味)
- 梅肉チューブ
- 柿ピー
マグオンは食べると元気は出るものの
食べ応えがないので口寂しくなるが…
今回、グミと柿ピーは大活躍した。
どちらも食べ慣れたおやつ。気分的にも良かった。
梅肉チューブは、やっている人がいると聞いて…
本番初めて食べたがなかなか刺激的な味でした😂
バイクの結果
バイクの結果は…
50-54歳区分 249位/249名中
総合 1308位
ダントツのビリ…
スイムのアドバンテージがあった分
バイクは激遅でも後ろにはまだ人がいましたが…
想像以上に遅かったですね。
でも楽しかったので良いとしましょう。
ラン編へつづく…