何回も繰り返して、掘り下げ、積み上げる
毎日記事を更新しているので、当然ながら、日々記事を書く時間を確保しなければならない。
以前はまずアウトライナーで全体の骨子を考え、そのうえで本文を書くようにしていたのだが、最近はそういうのもやめた。単純に、2倍の時間がかかるからだ。構成はなんとなく頭の中で考えておき、いきなり書き始めるほうが早い、と思っている。
最近は時短のため、音声入力も活用している。音声入力を使うと、だいたいひとつの記事の執筆に費やす時間が、10分もかからない。これはとても便利。
音声入力をすると多少の誤字脱字ができてしまうので、そのままchatGPTに流し込んで校正してもらう。そんなのは2分もあれば完了するので、だいたい12分もあれば日々更新している記事の下書きができる、ということになる。
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しかし、これはあくまで下書き、初稿の段階である。僕が文章を書く際にもっとも重要視している工程が、文章の「推敲」になる。ここに一番時間をかける。
まず、書いた文章を読み返しながら、改行などを行う。それを、Macに標準搭載されている機能で音声化しながら聞き返し、おかしなところを直していく。それが終わったら、Voicepeakというソフトで音声として出力し、もう一度聞きながら直す。
合計3回、音声出力の助けを借りながら、結構丁寧に推敲を重ねている。この推敲の精度は自分でもそれなりのものだと思っているので、初稿の段階ではかなりラフでも、とりあえずその段階では良しとしてしまう。
推敲のプロセスで、それなりの文章に仕上げられることがわかっているからだ。それが記事執筆のスピードにつながっているという点はあるかも。初稿というのはあくまで「下書き」であり、どういう文意の文章に仕上げるかも含めて、推敲部分でなんとかできる、と思っているのである。
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何回も読み返したり、何回も書き直したりするのって本当に大事だよな、と思う。それは自分が文章を書くするときもそうだし、他人の書いた文章を読むときもそうだ。たいていの人は、一度読んだだけでやめてしまうようなことを、3回読み返すだけで、だいぶ理解度が変わってくる。
僕は普段の仕事のチャットやメールでも、最低2回は読み返して推敲することを心がけているのだが、これでだいぶ能率はあがったと思う。全く読み返えさずに送ってきているな、と感じる人の文面は、主語や目的語が抜けていたりして非常にわかりにくい。ひとつひとつのメッセージの作成に時間はかかるが、丁寧にやることにより、あとにまわるツケが少なくなるのだ。
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自分の書いた文章を推敲するのはある意味当たり前かもしれないが、他人の文章を読むとき、何回か読み返す習慣をつけるといいな、と。
最近、僕はビジネスアイデアを練っているのだが、今度発表があるので、プレゼンのやり方についても、少し考えている。
その対策をどうしようかなと思っていたのだが、ホリエモンが審査員を務めるビジネスピッチの動画をYouTubeで発見し、個人的にもうまいなと感じたビジネスピッチがあったので、繰り返し観ている。一応回数を数えているのだが、現時点で20回以上繰り返しみている。
最初の1・2回では気づかないようなことにも、20回以上も見ると見えてくるものがある。何度も何度も見返すと、かなり深いところまで理解できるようになるんだな、と。
繰り返し書き直し、繰り返し読むことで、多少の時間はかかるけれど、能率はむしろ上がるように思う。
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