カラーリスト一番の悩みと、カラー診断ゲームのルール
「シーズン判定に悩んだ時、どうしたら良いか?」
カラーリストにアンケートを取ったら、カラー診断で判断が難しいお客様への対応が、一番の悩みでした。
アンケート結果を元に、ニーズのある悩み用の動画を作成しましたが、そちらは有料なので、この記事では違う視点で考えます。
カラー診断というビジネス(お金稼ぎ)のゲームのルールを考えれば、
「まだ経験が足りないから」「もっと勉強が必要」
が減るヒントがあるのでは?と、思いました。
カラー診断ゲームのルール
この本で印象的だった言葉を
「ルールは、条件と結果」
「ルールは、人の欲求を開花させるためのコミュニケーションツール」
「ルールの、技能と偶然のバランスで面白くなる」
つまり、ルールという縛りの範囲で、何かをやって、結果が出て、頭や体の動き次第で、結果が違ってくるから面白くなって、人間は熱中してしまう。
私の考えるカラー診断のルール
ブルベ・イエベ・4-16シーズン分類といったタイプ分けで、答えに縛りを入れる
その縛りで「自分はどれなのだろう?」という知りたい欲望を刺激され、サービスを受ける
ドレープやメイクという道具を使う、技能とデモンストレーション
顔写りの違いを、言葉という道具で納得させる話術
その話術で気持ち良くさせて、何か買っもらう or 他のメニューも受けてもらえれば、売上アップ
SNSで拡散してもらう施策で、新規顧客GET
ルールという視点で見ると、ルールが絶妙だから、こんなにも日本で認知されたのだと思いました。
血液型占いや、星座、動物占い、カラーセラピーも顔タイプも、骨格診断も、キーとなるのが「タイプ分け」だと感じます。
人は、なんでもよくてどうでもよい、比べて悩み、欲にまみれて、答えなんて無いこの世の中で、自分という存在を、他がいる社会の中で肯定するため、何らかの型や役割で、答えを狭めて欲しいのだと思います。
全てはグラデーションで、明確な答えなんて無い事は、誰でも知っています。それでもなのです。
お客様は、どこに価値を感じるのか
カラー診断の中で、お客様が一番価値を感じるポイントは、
「自分がいったい何タイプなのかが、確定すること」
だと思います。これがもやつくと、スッキリ満足できません。
私は有名先生複数名に、それぞ違う、全てのシーズンを言われましたが、どれも納得して、満足感ありました。そもそも「答え」なんて自分が納得するためのものだったので、何を言われるかよりも、どう言われるかが大切だと感じました。
そこが、ルールの大元かもしれません。
もちろん、人によっては、憧れの「先生」とお喋りするのが一番の価値の方もいますし、同業者の視察となれば、ドレープの操作と言葉選びのセンスが、価値ポイントだったりします。
いずれにせよ、「診断に迷う」ことで生まれる価値毀損は、カラーリスト本人の内部にしか無くて、それが外に出て悪さしなければ、お客様はルール内で楽しめます。
カラーの仕事には、他のゲームもあります。
そのゲームが、一番のキャッシュポイントだったりしますが。
個人的には、少し前まで、そっちのゲームは「なんだかな」と思っていたのですが、逆に、今の時代最新のスタイルなのではと、心変わりしました。
お金稼ぎというビジネスゲームは、人の欲望があるところに生まれます。
多くのプレイヤーが試行錯誤を繰り返して、ルールを時代に合わせて最適化していきます。そのルール成立までには、多くの失敗があります。
私が20年くらい前にカラービジネスというものを知り、
「こんなのおかしいよ。ここ変えた方がいいのにな」
とか思って、色々とやってきましたが、結局受け入れられてお金を頂けるのは、そこにあったルール上のものでした。
だから、既存のルールというものは、おかしなように見えても、人の心の動きまで計算されて、そうなっている可能性が高いのかもしれません。
だからといって、ルールの範囲だけで思考停止するのはつまらないです。
違和感を放置しない事で、新たなルールが生まれるかもしれないので、これからも出来るだけ試してみます。
今は、カラービジネスにある良いルールを、他の分野などに拡張したいです。
カラー×美容院
カラー×せどり
カラー×会社員
カラー×不動産
カラー×手芸
カラー×工場業
カラー×介護施設
カラー×〇〇
カラーで月3万、他で7万。もう一つの他で10万。
といった形で、カラーの仕事を続けられることで、人生が豊かになる。
お客様を迎える嬉しい瞬間を、1件でも増やしたいです。