カラーリストの言葉はノイズかも?
「お客様の中に答えがあって、色がそれを引き出します」
よく言われるこの言葉の意味を、つい先日、実感しました。
私は何名もの、活躍している有名な方にカラー診断を受けて、すべてのシーズンが出ました。
皆様、説明はわかりやすくて上手です。
でも何をされたのか、どんな色を当てられたのか、ほとんど覚えていません。
というのも、私のように知識の無い人が受けると
「サマー色は◯◯のような◯◯で・・・」
「顔色がこうなってああなって・・・」
とか、色々と言われると、先生が言っていることを必死で理解しようと、 脳のリソースを多く割いてしまうので、集中できません。
言葉の手数が多いと、ノイズになってしまいます。
特に、専門用語を使ってはいけない理由は、ここにあります。
「なにそれ? ん?」
となると、顔色を見ることに、全く集中できなくなってしまいます。
言葉を足すと、本来の「色を見る」ことから、かけ離れていく。
言葉を引けば、「色を見る」に集中できる。
従来の単色ドレープは、前に当てた色を忘れてしまったり、無い色がたくさんあります。
だから、お客様に納得してもらおうと、多くのボキャブラリーが必要で、言語で溝を埋めていたことに気がつきました。
ドレープの仕様上、言葉を足すことは仕方のないことだったのです。
グラデーションだと、様々な色が1枚の中にあるので、色を忘れることはありません。
徐々に顔色の変化がわかるので、余分な説明や言葉も必要ありません。
見ればわかります。
似合う色の部分にくると、ドレープが止まります。
似合わない色に行かないようにと、手が止まります。
本当に、色がお客様に合うと、私もお客様も「わかる」のです。
究極にシンプルだから、私にもカラー診断をすることができました。
「このお客様にはこんな属性だから、この言葉を使って、こう伝えよう」
「かっこいいセリフや言葉を使って、プロっぽく頭良く思われよう」
とか、ごちゃごちゃと考える必要がなくて、ドレーピングに集中するだけでOKだからです。
心地よい色に包まれると、自然に笑顔になれるのですね。
カラー診断って、楽しいな!
またやってみたいなと思いました😊