想像の翼 - 222文字

ワルハラ。

Walhalla。
ヴァルハラ。

勇敢な戦死者が集うオーディンの館である。
北欧神話はすっかりお馴染みになった。

とはいえ、半世紀以上も前となると
情報は随分と雑なものだったらしい。

戦死者、神の館、ワルハラ。

三題噺ではないが、その昔、
母はこの三つの単語からこう考えたという。

切腹のことだろうか？
あちらでは神域で腹を切るのか？

割腹からの連想とのことだ。
なるほど。分からんでもない。

せめてヴァルハラなら、ね。

それにしても、
切腹の館ってのは嫌だなぁ。