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缶珈琲:深夜にカメラを
丑三つ刻。
午前2時30分 ~ 3時。
草木も眠る丑三つ時。
良い子は眠る丑三つ時。
気分転換に、缶コーヒーを買いに行く。
コートを羽織るが、
足元は裸足にサンダル。
寒いが、数分なら耐えられる。
気温は分からぬが、おそらく、
札幌の最高気温よりは高かろう。
知らんけど。
天気が良い。
空を見上げる。
行きはオリオン座。
帰りは北斗七星。
街灯が整備されている。
ゆえに安心して歩ける。
ゆえに、空は明るく、
ゆえに、星は少ない。
小さい星は見えづらい。
数年前から街灯がLEDになった。
電力の消費は減っているに違いない。
強い光だ。
風情は減ったが
安全は増した。たぶん。
角を曲がる。
と、ものすごい違和感。
見慣れた風景に謎の物体。
感覚的にはもっと赤くて大きくて、
形もあいまって、なかなかに、おどろおどろしくて。
おおっ!
たぶん思わず声が出た。
さすがに周りには誰もいなかった。
すぐに知識が追いついてきた。
なんだかちょっと寂しくなる。
昔の人は、これを見て、何を思ったのか。
そりゃあ、あれやこれや、
色々と、想像力を刺激されるだろう。
月が欠けなければ、
人間の想像力はもっと大人しかったかも知れない。
足早に部屋に戻って。
カメラを握って再び外へ。
体温は多少上がっている。
しかし寒いものは寒い。
シャッタースピードは遅い。
三脚を持ち出すほどでもないよなぁ。
やっぱ、寒い。
ほどほどで切り上げる。
そそくさと取り込んで記事にする。
コーヒーのことを思い出す。
ぬる~い、だ。
足元も冷えてしまったが、
まぁ、気分転換にはなった。
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