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台風の目でご飯を炊く

高2男子と相方あいかたと。

ヤギ、凄かったらしいね。

台風11号。名前はヤギ。やぎ座に由来。どこかで「八木」という表記を見かけてちょっと笑いそうになった。

ヤギが海南島に上陸して大暴れした時は925hPaだったらしい。動画を見たがとんでもない風が吹いていた。風速50~70m/s。車も飛ぶし屋根も飛ぶ。あんな状況で外に出ている人がそれなりにいる。信じがたい。世の中広い。

台風の目の話になった。どんな感じなのか。目に入ったら(台風の目がちょうど自宅を通過したら)、気圧は下がるとして、ご飯を炊いても大丈夫なのか?

台風の目に入ったらご飯を炊いてはいけない。

なんてことは聞いたことはない。富士山の山頂は、と、644hPa。水の沸点は88℃。なるほど、大丈夫そうだ。台風通過でそんなに気圧が下がったらコンビニの床は膨らんだポテチで埋まるに違いない。いや、まぁ、そんな呑気な話にはならんか。

じゃあ、オリンポス山は?、と高2男子。太陽系最大の山。高さ27,000m。27km。ここまではともかく、火星の気圧は知らんなぁ。

再びスマホの出番。ほんと便利。えーっと、火星の気圧が6~9hPaだって。オリンポス山は0.3hPa。へー。じゃあ、ご飯は、どうするんだろうねぇ。


と、まぁ。

こんな会話のあとに風呂に浸かってしみじみ思い出すに。自分自身の、物心ついてから実家を出るまで、10年ちょいか、こういう会話があったかなぁ、と。いや、台風じゃなしに。

そもそも会話の少ない家であった。理由は、なんとなく見当はつくが置いておこう。インプットは主にテレビ。アウトプットはほとんど無し。これはとてもよろしくないと思われた。消化不良か。程よく出ていかない入力は、脳ミソのどこかで滞留してその性能を落としていたに違いない。

まぁ、あれだ。その問題は解消されている。我が子を育てるにあたってはアウトプットを大いに意識した。問う。こたえを待つ。応えればそれにも応える。できるだけポジティブに。

たまに口を開けばネガティブな反応。そんな悪循環。残念で仕方がない。こんなことを考えるたびに自らの境遇を恨んでしまうわけだが過去には戻れない。受け入れるしかない。

世の中は少しずつ良くなっている。
に、違いない。

そう信じたい。


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やぐるま
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