イメージの秋。
イメージを膨らませる秋。
食欲の秋、自分が歳を重ねる毎に、季節の食材の味わいを理解して好きになってきた分だけ、まだまだこれからも成長していく秋。
芸術の秋、この季節に触れる芸術に心を動かされる。想いを馳せるという特技を存分に活かしている秋。
風邪の秋、1990年代の運動会・学芸会・合唱コンクール・遠足といえば、秋のイベントであった。気温差に加え、イベントに向き合う自分のハリキリとハシャギが揃いに揃って、後日風邪を引き、真冬までグズグズとしっくりこない体調を引きずることが多かった。
運動会、走って土埃でゼーハー。
競走後、急いで着替えて鼓笛隊でゼーハー。でもこれが楽しい。
学芸会・合唱コンクール、ピアノ伴奏でドキドキ。これが好き。
遠足、お弁当に駄菓子のヨーグル。バスが苦手だったが、ひっそりと苦手だった程度。大好きなヨーグルを食べて±ゼーロー。
ひとりっ子だったからなのか、一個人の質なのか、秋のイベントから帰宅すると、その日の興奮を家族に話して聞かせ、一度アウトプットすると私は急に落ち着いた。
また普通の毎日に帰ってきたなぁ、、、という心の落ち着きと、校舎前に重なるイチョウの黄色い落ち葉が重なって、秋の終わりを実感した。そして冬の入り口。
冒頭で、イメージを膨らませる秋、と呟いたが、どこかの秋で存分に何かを体験したからイメージ出来るのだろう。そうすると、秋は少し振り返りの多い季節なのかもしれない。夏を振り返り、去年のこと、一昨年のこと、もっと前の秋のことも振り返る。
来年の秋、私はどんなイメージを膨らませているのだろう。