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10月ライブ報告~中旬編~

久留米から神奈川へ戻ったその週末に、もう一度、福岡県へ向かいました。
今度は北九州空港。
降り立つのは初めてだったかも、、、
さらにこの日は、帰宅時のことを考えて羽田空港近くの駅まで初めてのマイカー移動!
予約した一般駐車場にうまくたどり着けるか?そこから空港までの道のりは??

などなど、心配は尽きなかったのですが、数々の関門を突破し、なんとか無事に到着!!
なかなかの珍道中ではあったのですが、その中身はどこかのライブでこっそり、お話しようと思います(笑)。

飛行機も、少し遅れただけで無事に飛んでくれて、楽器もちゃんと壊れずに回収。
北九州空港で主催のトシさんやみどりさんの笑顔に会えた時は心からホッとしました。
3日間の、私にとって超・スペシャルな連続共演。
やぎたこの、正確にはやなぎさんの繋がりからその存在を知って以来、唄い始めた頃からずっとお手本にしているよしだよしこさんとのライブです。
光栄なことにソロになってから、各地でご一緒する機会を頂いているのですが、ヒコーキで行くような遠方での共演は初めて。
しかも、3日間連続で一緒に行動できるなんて、ワクワクし通しでした。

一日目は、美味しくてお洒落なイタリアンを頂いた後、会場へ移動。
共演して下さるコカリナのみどりさんの御宅でのライブです。
まさに Green Space!!


Green Space

とてもお洒落で、しかも折り畳み式の手作り椅子や、水に挿したお花を飾れるようになっている素敵な看板、、、
譜面台や小さな台に至るまで、素人が簡単には真似できないような手工芸品が随所にあって、あちこちで歓声を上げてしまいました。

代々のご先祖さまの写真に見守られながらのライブ。
近所の方も、遠方からの方も大勢集まって下さいました。
入口で遠足のようにお菓子とお茶、絵手紙のプレゼント入りの袋が配られて、なんだか小さい頃のお楽しみ会やクリスマス会の、「特別なお楽しみ」が始まる時のような、あの独特のワクワク感を味わいました。

ひとつの楽器から出せる音域は限られているから、と大小さまざまなコカリナを首にかけた、
イーストバレーコカリナクラブの皆さんが奏でる音は、なんだか森の中が似合いそうな、素朴で美しいアンサンブル!
とっても素敵でした。

ステージ後ろの床の間には耳を澄ますトトロの姿・・・!!

つづくやまだとしひこさんの時間も、地元が取り上げられた歌詞にじっくりと皆で耳を傾けました。

この日、よしこさんと共演した曲目は
ダルシマーでよしこさんが唄う「鉱夫の祈り」 に私がオートハープで。
それから、私の唄う「きみのともだち」に、素晴らしいギターとコーラスを加えてもらって夢のようなひとときでした!
そして最後に「おやすみ 愛おしいひと」を。

アンコールは、、、
実は本当に何も打合せしていなかったのだけれど、よしこさんの名アイデア!全員で「海に向かって」を合唱しました。
久しぶりに唄ったけれど、やっぱり良い曲。
100年近く生き残るメロディって凄いと思います。

そのあともゆっくり、時間の許す人たちみんなで、とっても美味しい手料理を頂きながらの宴会は、本当に楽しくて、嬉しくて、、、
なんだかお正月に親戚の家へ遊びに行ったような、「みんながいる」シアワセを満喫した夜でした。

翌日は飯塚市へ。
以前、素敵な古民家で経営していたという美味しいカフェ・カミーノの新店舗へお邪魔しました。
私は今回が初めてで、残念なことに以前の様子を知らないのですが、当時を知る人たちの口ぶりからだけでも、
どんなに愛されていた空間だったのかが伝わってきます。
前の店舗からうまく取り外して持ってきたのだという歴史ある硝子は新しいお店にもピッタリ!

お洒落で美味しいお料理をたっぷり頂いて元気百倍!!
素敵な人とお店との、嬉しい出会いでした。

さらにこの日は、近くだし少し時間があるから、と王塚古墳へ案内してもらいました。
1人ではなかなかできない観光!!


王塚装飾古墳

保存のため現物の公開は年に2回だけだそうですが、併設の王塚装飾古墳館には分かりやすい展示と写真、模型がたくさん並んでいました。
今から1500年近くも前、6世紀前半に作られたこと。
古墳の中に描かれた作品に使われている鮮やかな色彩はどんな鉱物から採られたものなのか。
描かれた絵にはどんな意味が込められているか、等々。
発見された頃、炭鉱の町だったこの地域では、遺跡の保存か鉱物の採掘か、という議論が巻き起こって、守るべきだと保存に尽力した人がいたおかげで今も見ることができていること・・・。

とてもひと言では言い切れない、作られた時のことだけではない歴史をも追いかけた、見ごたえのある展示でした。

中でも面白かったのは、その時代の人もやっぱり、天国に類する場所へ魂が移動する際に馬を使う、という考えを持っていたらしいこと。
レパートリーにしている黒人霊歌でも、2頭立ての馬車のような乗り物(こちらの起源は古代のギリシャとか、ローマとか諸説あるようですが)に乗って天国へ行くんだっけ・・・

古今東西、ヒトが考えることはそんなに大きくは違わないのかもしれません。

夕方からのライブは、遠賀川にもほど近いHULOT(ユロ)というお店。
バラエティに富んだ楽器を奏でる元気なファミリーバンド、アルゴ探検隊の演奏に続いて、
なんと鳥取からドライブして来てくれた「ぺんぺん草」、大森夫妻による演奏も。
ファーストアルバム『うたはひびく』が出たばかりのお二人のレコ発ツアーです。

ご一緒できてよかった!!
初日にトシさんも唄っていた、この近くを流れる遠賀川(おんががわ)を題材にした歌は、大森さんが作曲者。
さっきお店へ来る途中に、渡ったばかりの川だ!!
「ボクも実際に見たのは初めてでした」と大森さん。
今は透明な水が流れているけれど、この辺りが炭鉱だった頃はどんな様子だったか、を描いた作品です。
名曲の、ぺんぺん草による名バージョン。

そして昨日に引き続きやまだとしひこさんの歌。
みどりさんのピアノも素敵でした。
嬉しいことにギュウ詰めの満員で、写真はあまり撮れませんでしたが、楽しくて素敵な夜!!!


遠賀川近く、ユロにて

近くのホテルで歩いて帰れるから、みんなで飲める!という環境もとっても嬉しかったです。
美味しいものを食べて、あれこれお喋りしながら、みんなで過ごす夜はあっという間。

なんだかまだまだ続くような気がしていたのに、「もう明日は帰らなきゃいけないんだっけ、、、」
とちょっと寂しくなるくらい、楽しい時間でした。

翌朝、なんだか夏休みが終わってしまうような切ない気持ちを抱きつつ最終日に向かったのは、みやま市、徳円寺。
今回のライブを企画してくれたトシさんのバンド、「マウンテンゴリラ」にとっては、もうずいぶん長いお付き合いの場所なのだとか。
入口の掲示板には、よしこさんの歌の詞が記されていました!
ようやく秋の気配がし始めた気持ちの良い風が通り抜ける、本堂でのライブです。

高くて大きな梁のある天井。
一度は火事になったエリアもあるのだけれど、なんとか守られたのだという歴史のある空間は、専用の音楽ホールもかくや、というほど良い響きでした。

3日間のライブのうち、フルメンバーでマウンテンゴリラの皆さんの演奏を聴けたのはこの時が初めて!!
心あたたまるオリジナル曲がたくさん。
特に語りが入る歌はとても説得力があって、思わず聴き入ってしまいました。


徳円寺にてマウンテンゴリラの皆さんと!

私も、なんだかちょっと厳粛な気持ちになって、前の二日間とは違う曲も入れながら、ゆっくり、たっぷり。
知らないはずの歌にも皆さん、真剣に耳を傾けて下さって、こういう場で唄う機会をもらえたありがたさを噛みしめました。

そしてよしこさん。
圧巻のステージ!!
3日間のライブはどれも良かったし、毎回違う、いろいろなレパートリーがあふれ出して、私にとって懐かしい歌や、知っているけれど新しいアレンジの曲、初めて聴かせてもらう新しい歌、、、新鮮で楽しかったけれど、
この日のライブは特に、選曲も、それぞれの歌の持つ力も、本当に素晴らしくて、圧倒されてしまいました。
あの場にいられて良かった、と心から思いました。

この日も皆で「海に向かって」を唄ってフィナーレ。

徳円寺の皆様にも、本当に良くして頂きました。

こんなにたくさんの「会えて嬉しい!」に恵まれた3日間が過ごせるなんて。
トシさん、みどりさん、そしてご一緒して下さった皆さま、何より足を運んで下さったお客様、
本当にありがとうございました。

名残惜しかったけれど、空港まで送って頂いて、楽しい、楽しい秋の連休は終了。

よしこさんとは12月にまたご一緒できることが決まっているのですが、ますます楽しみになりました。
グレードアップできているように頑張らないと!と決意を新たにしたところです。

なかなか現在に追いつかないけれど、続くフェスのご報告はまた次回。


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