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出会いと別れの季節

日が昇る時間が、ずいぶん早くなりました。
起きた時にお日さまの光を浴びることができると、ちょっとホッとします。

神奈川はすっかり春。
花粉もだいぶ多いようなので、例年、市販薬でごまかす私も今年は早目に病院へ行きました。
仕事の繁忙期が終わったら、また週末ごとに、全国各地へお邪魔しようと思っています。

2月は毎年、ライブは控えめでしたが、今年は大切な集まりがありました。
2月25日、やなぎさんも、もちろん私も大ファンのライター、片山明さんの企画で、やなぎさんの一周忌を機に、ライブイベントが開催されたのです。

会場は大阪。
ちょっと久しぶりの長距離移動でした。
途中、快晴の新東名を走っている間にたくさん、桜の花を見ました。
静岡あたりのちょっと早く咲く種類。
まだ雪化粧の富士山をバックに、それはそれは綺麗でした。
自分で運転していると、写真が撮れなくて残念。

久しぶりに、京都、石川の仲良し歌姫2人と私で組んでいるコーラストリオ、デリシャス・シスターズも出番をもらったので、
お決まりの白い衣装と、かつて伊吹山音楽祭に出演させてもらっていた頃にゆかりのギターも積んで出かけました。
本番よりも前に関西入りして猛特訓と、再会を喜ぶ宴会も。

無事に、久しぶりの舞台で楽しく唄うことができました。
やっぱり、一緒に唄うのは楽しい!!


この日ならではのお客様、そして出演して下さった先輩ミュージシャンの顔ぶれは、やなぎさんが大喜びしたに違いない、とても豪華なものでした。
チケットの半券代わりに渡されたのは、片山さん製作のブックレット入り、盤ナシのCD。
録音したこの日のライブ音源をあとから、CDにして入れられるんだよ、と聞いて、片山さんならではの素晴らしいアイデアに感嘆しました。
出会って以来、やなぎソロのCDも、そしてやぎたこのCDも、全てライナーを書いてもらっている片山さん。
その片山さんが作ってくれた今回のブックレットは、本当に素敵で、これまでの販売CDのラインナップに加えたいくらいです。
皆さんから寄せられたコメントも、心を打つものばかり。

皆の思い出話を聞いていたら、自分の出番でつい「実は去年の今頃の記憶がない」 という言葉が漏れてしまいました。
4月に唄い始めた後のことはいろいろと覚えているのだけれど・・・。
1年間、目の前のことだけで必死だった私は、まだあまり、全体の状況が身体で理解できていないのかもしれません。
もちろん頭では分かっていて、ひとつひとつ、なんとかしようと向き合ってきたつもりだったのだけれど、気付かぬうちに考えないようにする癖がついてしまったのかも。

「ああ、頑張っても、もう帰ってこないんだっけ、、、?」

そうだっけ?なんで? 
などと、どこか本気でそう感じている自分に、今更過ぎて呆れながらも、ここまでボーっとしていたから逆に、なんとかやってこられたのかもしれない、などと思っています。1年かかってようやく人並みに、身体の不調も、それから弱音も外へ出てきたところなのだとしたら、今度はあんまり目を逸らさずに、ゆっくり向き合うところから始めなくっちゃねぇ。
片山さんの名付けてくれたこの日のCDのタイトル 「また いつか」 を眺めながら、そんな風に考えています。

最後は謙さんの仕切りでオールスターズ。


やなぎさんを愛する大勢が集った、本当に良い一日だったと思っています。
とても、一言では言い尽くせないくらいの感謝でいっぱいです。
関わって下さった皆様、本当に本当に、ありがとうございました。

※ 写真も、皆さんのFacebookより拝借しました。
こちらも、ありがとうございました。

皆と別れてから一人、この日に移動を開始しました。
翌日は小田原でのライブ。
「西からの帰り道」ってそりゃそうだけど、、、と苦笑いされそうなブッキングですが、実は理由がありました。
去年、大事な友人のバースディを祝うライブを、26日に開催するはずだったのです。
やぎたこで、唄いに行くはずだった。
去年の私は一人でそこに立つ勇気もなく、中止をお願いしてしまったのでした。
逆の立場だったら、やなぎさんだったら、1人で唄いに行ったんだろうな。
ずっとそう思い続けていますが、、、今年、もう一度、唄うチャンスをもらえて、私は本当に嬉しかったのです。

1年越しの宿題を果たすような気分。

東名を下りたら梅が満開でした。


そう
去年は梅を見た記憶もないのです。
覚えているのは桜から。

ライブの後に、みんなでハッピーバースディを唄って、ケーキを食べて。
思いもよらず、とても久しぶりの再会もありました。
ずいぶん時間が経って、私が初めてこの町と出会った頃とはみんな、だいぶ様子が違う。
一緒にいた人たちそれぞれが、それぞれの道を歩いていることを改めて実感しました。

今は会えない人もいるし、、、あの頃と同じでいられないのはちょっと寂しい。
でもそれは当然だし、仕方ないし、そして、今は今でみんな、ちゃんと頑張っていて、それはそれでいいんだよねぇ、、、

私も、そうでないと。

そんな風に考える、キッカケをもらった2日間でした。

出会いより、お別れの方が多いような気がしてしまうこの頃だけれど、きっとそれは自身の気の持ちようもあるのでしょう。
素敵な出会いを見逃してしまわぬように。
今年の梅の花みたいに、ちゃんと気付けるように。

さあ、3月から、また元気に唄います。
5日(日)は、かつての「YANAGI’s KITCHEN」を偲んで中華三番でイタリアンな(?!)オープンマイク。
16日(木)は、やなぎさんが毎年参加していた企画。
東日本大震災を忘れないで歌い継いでいこう、という思いのこもったイベントにお声かけ頂きました。

後半は再び、関西へドライブです。
お時間のある方はぜひぜひ。

ライブスケジュールはこちらから。

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