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春の関西遠征 その1

久しぶりの長距離運転。
宝塚の荒神(こうじん)というところで開催されるルーツミュージックのイベントへの参加を目指して早めに出発しました。

昼間の日差しはだいぶ強くなってはきたものの、まだ暑いというほどではなく、快適なドライブ。
ただ、春休みのせいか、どこまでいっても断続的な渋滞が起きていて、約束の時間までに着かないのでは、とちょっとドキドキしました。
中国道の工事による通行止めも、事前に情報を得てはいたものの、どう回避するのが良いのか、位置関係が分かってない方向音痴の人間にはちょっと難関。
気が急いてしまって、SAのソフトクリームを物色するのも往路はお休みです。
新東名がなかった時代で思考が止まっているカーナビと、距離も時間も最短優先!のGoogle Mapの言うことに翻弄され、一区間だけ高速に乗ってまた下りたり、、、地元の人が聞いたら笑ってしまうかもしれないようなルートで苦心惨憺(笑)。

宝塚と言えば真夏の三田市で行われるブルーグラス・フェス、という偏ったイメージばかりが先行してしまって、いろいろ誤解していた私には、驚きの連続でした。
こんなに大阪から近かったんだ!
とか、
こんなに山あり谷ありの地形だったんだ!
とか。

小さいクルマで良かった!と何度も思ってしまうような細い路地と、車一台がやっとの幅の踏切。
雪が降ったら徒歩でも登れないかも?!と思うような急な坂道。
地元、横浜にもこういう地形の場所が多くあるので、なんだか既視感があって、自分がどこにいるのか分からなくなるような、不思議な気分を味わいながらの道中でした。
最短距離を優先するGoogleクンの選ぶ道はいつも、ちょっと過酷(笑)。
それでも、なんとか到着しました。


荒神’s ガーデン

素敵な門構え!入口を開けた瞬間、
「わ~~~」
と声が出ました。
宝塚市を一望できるベランダ。
急な坂を上って来た甲斐があった、と思える風景!

宝塚市を一望

初めての場所だったけれど、見知った顔ぶれが集まり、楽しく嬉しいお喋りが弾みました。
夕暮れからだんだん、日が落ちていくのを背景に、美味しい珈琲を飲みながら好きな音楽を聴けるなんて至福のひととき。

終演後は美しい夜景を見ながらみんなで乾杯!!!

百万ドル!



なんとも楽しい、幸せな一日になりました。

ちなみに、地元の人の案内による帰り道は、来た道よりずっと走りやすい、そんなに細くない道でした(笑)。

翌日、宝塚市をちょっとだけ観光。
かの有名な大劇場や、そういう時間になると“出待ち”をする人たちがズラリと並ぶのだという遊歩道のような場所、、、
どこも綺麗に整備され、花が咲き、掃除されていて、夢の世界を味わいに来た人たちの気分を壊さぬよう、シッカリおもてなしするゾ、という心意気が感じられるようでカッコよかった。
道行く人を眺めていても、明らかにそれと分かるファッション・香りをまとった人が幾人か。
きっとこれがこの街ならではの風景なのでしょう。


宝塚大劇場近く

ファンの人たちはきっと、春夏秋冬、何度もこの石畳を踏んで通いつめ、それぞれの季節のお花や日差しに迎えられつつ、ドキドキしながらあの入口を見つめるんだろうなぁ。
一方では、演じる側の(おそらくは)血の滲むような猛特訓や熾烈な競争があり、そしてその先に華やかな舞台がある。
なんだか双方に思いを馳せてしまいました。

手塚治虫記念館の前の桜もつぼみがほころんでいました。


手塚治虫記念館にて

ライブの成功を願ったという清荒神へお礼参りも。


宝塚市内観光

この地の名物という、ルマンのサンドイッチと、宝塚牛乳の美味しいソフトクリームをごちそうになって、プチ・観光を満喫しました。

それから、気を引き締めてもう一度、中国道。
広くて、走りやすくて好きな道です。
毎年、桜が咲く頃に通ってるなぁ。
改めて記憶が甦ります。

この日は岡山県津山市へ。

前回のライブは2021年3月13日でした。
2012年にご縁を頂いてから毎年、お邪魔しているお店。

去年、11回目のライブをするはずだったけれど叶わなかったので、今年が11回目。

それぞれにいろんな事情があって、時が経てば環境や仕事も変わったり、家族の事情が変わったり。
でも、そんな中でも予定や都合を繰り合わせて来て下さった方が大勢。
本当にありがたく嬉しい再会が沢山ありました。
「おかえりー!」の声が沁みます。
「また会えて嬉しい!!」
心からそう思い合えるのが、何より嬉しい。

素敵な、新しい出会いもありました。
お客様も初めての方があったし、共演してくれた女性、私の(たぶん)半分くらいの年齢で歌を作り、独学でギターを弾き、唄っているという春名さやさんとも初対面でした。
普段、自分よりもずっと若い人と話をする機会が少ないので興味津々。
バンジョーやオートハープにも興味を示してくれて嬉しかったです。
考えてみれば自身の娘でもおかしくない年齢なんだなぁ、とふと思いました。

こんな繋がりが可能なのも、音楽という媒体があるから。
ついつい話し込んで気付けば閉店間際になってしまいました。


Live&Dining bar Talumache Arrowにて

また来年!!
マスターご夫妻と、そして常連の皆さんと、新しく出会えた方々にもそう言って見送ってもらって、嬉しい、嬉しい一日でした。


この日、いつもずーっと、応援して下さっているお客様が、お花をプレゼントしてくれました。
花は不思議です。
側にあるだけで穏やかな気持ちになれる。
子どもの頃は気にも留めなかったけれど、ある年齢を過ぎてから、急に、すごく元気をもらえるようになりました。
年を重ねると育つアンテナもあるのかな。
そういえば、ワサビやお酒の美味しさも、子どもの頃は分からなかったし。。。


お花大好き!


帰り道は順調でした。
神戸から新名神に乗り換えて、工事の通行止めも無事にスルー。
「京都」の表示が出た辺りから「お、だいぶ帰って来たなー」の感あり(笑)。
慣れるってそういうことなんでしょう。
もっと年数を重ねたら、もっと距離のある場所からも 「ただいま感」 を味わえるようになるのかな。。。

休日割引料金のETCを途切れさせることなく、ソフトクリームも食べつつ、神奈川まで快適なドライブを楽しみました。
これは鈴鹿の抹茶ソフト。
鈴鹿のお店はよく寄るけれど、抹茶は初めて!!でした。
最中でできた「食べられるスプーン」付き。


鈴鹿抹茶のソフトクリーム


今週末は、奈良へ。
そして、4月の2週目は再度、岡山県(今度は岡山市)、その翌日は久しぶりの広島へ。
春の関西遠征、次はどんな旅になるかな。。。
そろそろ冬用タイヤも履き替えて、オイルも変えて、油断せずに安全運転!!
元気に唄いに行きたいと思います。

お近くの方はぜひぜひ。

ライブスケジュールは下記からどうぞ。
どこかでお会いできますように。

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