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10月の芸術鑑賞記録②『ともしび』+『ひと粒のチョコレートに』原画展

「たくさんのふしぎ」という月刊誌をご存知だろうか。

この本は小学3年生以上の子どもを対象に、この世界にあふれる「ふしぎなこと」を教えてくれる科学雑誌だ。

子ども向けの雑誌ではあるがその内容は本格的。大人が読んでも「そうだったのか!」と学ぶことが多く、読み応えのあるシリーズだ。

そんな「たくさんのふしぎ」だが、以前わたしにとってとびきり魅力的なテーマが取り上げられたことがある。

冬になると食べたくなる。甘くて茶色くて、口に入れるとすぐに溶けてしまうお菓子。

チョコレートだ。
2021年4月号として発刊された『ひと粒のチョコレートに』という絵本。カカオからチョコレートになる過程やチョコレートの歴史を詳しく教えてくれる一冊だ。

しかも挿絵は大好きなjunaidaさん。絶対に読みたい!と思ったものの、この本の存在に気付いたときには既に出版社品切で手に入らなくなっていた。旅行途中に立ち寄る書店でもバックナンバーを毎回確認していたがダメだった。

そんな『ひと粒のチョコレートに』だが、再販の要望が多かったのかもしれない。昨年10月に絵本として発売された。

本自体をチョコレートの本体に見立て、表紙はパッケージの様な帯を被せている。このまま齧りたくなるような絵本で、なんともお洒落。宝物にしたくなるような一冊だ。

この素敵な絵本と、『ともしび』の原画展が神戸にあるフェリシモのチョコレートミュージアムで行われていたので行ってきた。

『ともしび』発刊記念として行われていたそう。会期は4/13〜10/6と半年間も行われていたのに結局ギリギリになってしまった…

『ともしび』+『ひと粒のチョコレートに』原画展

チョコレートミュージアムは昨年も11月に来たので約1年ぶりだった。このミュージアムは名前の通り、チョコレートに特化したミュージアムだ。会場の中にはチョコレートのパッケージがたくさん展示してある。原画展を行うにはぴったりな場所!

『ひと粒のチョコレートに』と『ともしび』の絵本

『ひと粒のチョコレートに』

まずはこちらの展示から。

『ひと粒のチョコレートに』の原画

原画展に行くたびに思うのだが、どれだけ印刷に拘って仕上げたとしても、原画の力強さには到底敵わない。今回もそれを実感した。

パキッとした発色は原画ならでは。家にある絵本と同じなのに、同じじゃない。いつか家に原画を飾ることができたら毎日幸せだと思う。

コック帽の子どもがなんとも可愛くて、この子どもと一緒だからチョコレートの世界がより楽しくなるんだろう。原画が見られてよかった!

『ともしび』

今回の原画展が行われるきっかけとなった『ともしび』の原画たち。

『ともしび』の原画

『ともしび』も装丁がすごく素敵な本だ。
この本を初めて見たとき、あまりの美しさに言葉を失ったくらい。

先ほどの『ひと粒のチョコレートに』とは打って変わって、こちらはモノクロの作品。詩画集なので作品とともに言葉もしっかりと楽しむことができた。

モノクロだけど温かみを感じる。そんな原画だった。

チョコレートの箱を探しに

このときチョコレートミュージアムでは「カファレル」のパッケージを集めた企画展も行われていた。

たくさんカファレルパッケージ

カファレルといえばイタリアのチョコレート店で、とにかく缶がめっちゃ可愛いというイメージ。今年のバレンタインはカファレルのショコラティエ来店日に催事場にいたので、可愛い缶にサインを貰った。ちょっと思い出深いメーカーだ。

この缶とか可愛すぎる。

チョコレート形の缶

じっくりとチョコレートのパッケージを眺めていると、出口の方から人が歩いてくる。

「このへんちゃう?」
「見て!これ似てる!でも違うな」
「ここ怪しいと思うねんけどな」

…なにごと?
なんかワークショップでもやってるのかな?

不思議に思いながら出口の方に行ってみると謎が解けた。

面白い企画!こちらも10/6で終わってる…

みんな『しあわせのパッケージ』を探していたらしい。そのパッケージの近くにある合言葉を出口で伝えると景品が貰えるとのこと。…なるほど!

ということで。

あっちを見たり
こっちを見たり

同じところをくるくると回る。
合言葉はこれじゃないか?と、実は予想している言葉があった。なので答え合わせをするように探す。

そして!

A5ファイルゲット!

合言葉も見つけてチョコレートのファイルをいただいた!

裏もチョコレート

合言葉はやっぱり思っていた言葉だった。当たったー!!!

こうして、たっぷり楽しんだ秋の1日だった。

帰り道の風景

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