【イシューからはじめよ】2.2.2 「事業コンセプト」の分解
イシューの分解について、例を挙げて考えていこう。
「新規事業コンセプトの有望なアイデアを検討する」というプロジェクトの場合。「事業コンセプトとは何か」というと、ひとつの考え方として次のようなものがあるだろう。
狙うべき市場ニーズ
事業モデル
事業コンセプトをこの2つの要素の掛け算と考えると、相互に制約は受けるものの、それぞれを独立したものとして扱うことができる。
この段階でもまだイシューの固まりが大きいので、答えを出すためにもう一段砕いていく。「市場ニーズ」の場合は、
どのようなセグメントに分かれ、どのような動きがあるか・・・ニーズ視点でのセグメンテーション・セグメントごとの規模と成長度
時代的に留意すべきことはあるか・・・不連続的な変化の有無と内容、ユーザーのスイッチトレンドの有無と内容、国内外先端事例からの気づき
具体的にどの市場ニーズを狙うべきか・・・取り得るオプション、競争視点からの評価・自社の強み、取り組みやすさからの評価
という3つのサブイシューにまで落とし込めば仮説が立てやすくなり、具体的な検討につなげることができる。