【番外編9】オーバートーンの練習 Jazz Sax:アドリブ練習の目的別構造化
今回は手抜きで、Facebookに書いたものをそのまま転記します。
(追記あり:衝撃の事実が発覚www)
オーバートーンの練習
さて、前回書いた通り、改めてオーバートーン(フラジオ)の練習をやりはじめた。とはいえ、無暗に音を出すだけでもしょうがないので、現代人らしくYou Tubeで練習動画的なものをいくつか視聴してみた。
まあ、いろんな人がいろんなことを言っている。曰く、
息のスピードが重要
のどぼとけの位置を変える
噛まない(ゆるく咥えて出す)
腹(腹式呼吸)で息を支える
舌の位置を変えて口腔内の容積を減らす
マウスピースだけで練習してみる
マウスピースとネックだけで練習してみる
息の方向を意識する
楽器を使わずに口から息を出して、冷たく感じるようにする(息のスピードを上げる)
うーむ、まあどれも正しいんだろうが、理屈もプラクティカルな練習方法もイマイチわからないというのが正直なところだ。
そんな中で、気になった動画がこれ。
後半に「コツ」と言うか、フラジオの感覚をつかむヒントを教えてくれている。曰く、楽器を使わず自分の声を使って、低い音域から一番高い音域にグリッサンドしていって、裏返る(裏声になる)ポイントをみつけ、そこがスムースに移行できるように息や呼吸をコントロールするという。なるほど、裏声とフラジオはなんか似ているし、のどぼとけや舌を動かして口腔内の容積を小さくするとか、腹(腹式呼吸)を使って音を保つというのも、共通しているような気がする。
というわけで、試しにやってみたのだが、
「私は裏声が出せないw」
ということが発覚。60年生きてきて初めて認識したw
さらに言えば、私の声は妙に音域が狭いような気がする。そもそも滑舌悪いし、音質もモゴモゴしているし、オーバートーン(フラジオ)が出ないのはやはり私の喉の構造的な問題なんじゃないかと思ってきたw。
といいつつ、オーバートーンの練習と高い声を出す練習を繰り返すと、声の方はちょっとずつ音域が広がって高い方まで出るようになることが分かってきたので、恐らく理屈としては正しいような気がするわけです。というわけで、しばらくは似非ボイストレーニング(裏声を出す練習)とオーバートーンの練習を並行して行おうかと思っております。ちなみにフラジオはまだ全く出ません(泣)。
追記
という内容をFacebookにポストしたところ、友人(ガチのヴォイストレーナー)から「八木の肉声は、ほぼ裏声に感じる」という指摘をいただいた。これが本当だとすると、私は「裏声が出せない男」ではなくて「裏声しか出せない男w」だったというwww 結構衝撃的ではあるが、確かによく「体格の割には声が高い」とは言われるし、上記した「音域が狭い」とか「音質がこもりがち」なのも理屈に合うような気がする。
しかし、なんでこんなことになっているのかは謎だ。50年前、それこそ声変わり前からサックスを吹いているのが多少は影響しているんだろうか。それとも生まれつきなのか。実に興味深い。っていうか、その場合オーバートーンはどうすればw
試行錯誤は続きます。
本連載の一覧(マガジン)はこちらから。