久しぶりにMMOをやって精神をヤッた話し
一時期オンラインゲームといえばMMORPGの事を指すくらい流行ったのが十数年前。当時覇権だったのがラグナロクオンライン(以下RO)というゲームです。大学生だった僕は、学校へ行かずひたすらROの世界にのめりこみ、大事なものを失っていく日々を送っていました。
時は流れ、今やオンラインゲーム=ソーシャルゲーム=スマホゲームとなった2019年、なんとあのラグナロクが携帯版になって復活したではないですか!RO2とかROなんちゃらとか携帯ゲーム機で出たりでなかったりしてたりしてなかったりと色々あったらしいですが。存在しなかった事を言っても仕方がないことです。PCサービス以降初の携帯版が登場したのです。その名もラグナロクマスターズ(以下ラグマス)。僕も懐かしさからついついダウンロードして、昔懐かしのキャラクターを作成し、あの当時の記憶のまま楽しさを求めてログインしました。自分の性格やらなんやらを忘れたまま...
ほとんどのオンラインゲームは、基本的にはソロ活動は難しいゲームバランスになっていて、ギルドやチームといった様々な名称のコミュニティを形成して仲間で何かをやるというのが基本設計です。例にもれず、ラグマスもギルドという共同体があり、基本どこかに所属しパーティーを組んで強敵に挑むのが面白さの一つとなっています。ある程度プレイして、操作や諸々に慣れてきた頃、僕もあるギルドに所属させて頂きました。ギルドメンバーとの挨拶や自己紹介をしていくなかで、楽しかったROの思い出や、これからのチームプレイといった楽しみを感じて高揚したのを覚えています。しかし、この時からMMOの持つもう一つの側面を思い出しつつあったのです。
陰キャお断り
過去、3回くらいROを離れては復活してを繰り返したことがあります。その原因の大半が「コミュニケーション疲れ」でした。
そう、共同体に属する中で最も重要なのがコミュニケーション能力、いわゆるコミュ力なのです。これは現実世界においても同じです、人が集まる共同体では、人と織りなす生活にコミュニケーションが欠かせないのです。リアルでもバーチャルでも、コミュ力のない陰キャは生きていくには厳しいのが現実なのです。
僕は自他ともに認めるコミュ障野郎であり、社会不適合者です。「サラリーマンに向いてない、職人向き」と何人の人に言われてきたことか...
しかもストレスを溜めやすく、メンタルをぶっ壊して過去様々な障害を出していますw 帯状疱疹だとか、画面神経麻痺や味覚麻痺といった具合。
そしてコミュ障にとってもう一つ恐ろしいのが、共同体に属した際に発生する「疎外感」です。要は仲間外れにされた(と思い込む)精神状態。これがきつい。僕は他人のひそひそ話が全て自分の悪口に聞こえるタイプのダメ人間なので、この疎外感は本当に厄介です。しかもゲームの世界のコミュニケーションはすべてテキストです。相手に何か失礼をしていないか、引かれていないか、空気を読めているか、嫌われていないか。常にそんな恐怖を抱きながら、しかしながら空気にならないように率先して何かに誘ってみたり発信してみたりと楽しむ方向への努力を自分なりにやってみました。それが仇となったw
一瞬の気の緩みというか、ほんとしょーもない事で、この疎外感をデカく喰らってしまいました。その瞬間、僕の死ぬ気スイッチが一気にONになり、あっという間にストレスを感じる様になり、耐えられずギルドを脱退する選択をしました。メンバーが仲良くしている事がもうダメなんです。自分が完全に外部にいて、外から「仲良し」を見ている感じがもうキツイ。
関係を断ち、ツイッターもミュートし、自衛する道を選ぶほかありません。
楽しむためのものであるゲームで過大にストレスを溜める意味は本当にないので、生きるための選択です。その後数日は一人で続けてみたものの、やはりボッチは楽しくないしできる事も限られている。かといって別のギルドに入るのも怖い。これ以上このゲームをプレイする意味が本当に消え失せ、装備の強化をぶっ壊れるまでやってみたり、貯めていた無償石でガチャを引いてみたりと「清算」をして、そっとゲームを閉じました。おそらく今後ログインすることはないでしょう。
優しい人たち
誤解の無い様に補足しておくと、ギルドの人たちは本当に優しいいいひとたちでした。決して僕をのけ者にしたり、意図的に避けるようなことはなかったと思っています。それでも僕が疎外感を感じたのは、前述したとおり僕のメンタルが弱すぎる事、コミュ力がなさすぎること、人付き合いが苦手すぎる事と、全面的に僕が悪いのです。むしろメンバーは被害者です、本当に申し訳ない事をしたと思っています。それでも、脱退を告げると「戻ってきたいときはいつでも」といった温かい言葉を掛けていただき、久しぶりに
あぁ死にてぇ~ と思えるほどでした。 正直ここでやっぱり寂しいから戻りますってなったらマジでただの構ってちゃんだし、ドン引きでしょう。少なくとも自分ならドン引きです。そんな奴と今後の円滑なコミュニケーションなんかできるわけがない、人の優しさすら呪いに変えるのが陰キャのクソなところです。ほんとダメ人間ってこれだから嫌だ。あぁ嫌だいやだ
ってなわけで、なんかクサクサした気持ちの中吐き出しているわけです。
つまり言いたいことは、コミュニケーションが前提のオンラインゲームは、リアルパッシブスキル「コミュ力」が5以上ないとやっちゃいけないって事です。ちなみに僕は2です。例外はリアルラックが500くらいある人。運はすべてを救う。ちなみに僕は2です。
同じ目的を共有しているため、他人と繋がるハードルがすごく下がるけど、その分他人と繋がりを保つためのコミュニケーションが重要になるのがMMORPGというゲームです。リアルでコミュ力がない人間がバーチャルでいきなりコミュ力お化けになれるはずもなく、僕に必要だったのは、仲良しチームじゃなくて、黙って一緒に背中合わせで居てくれる相棒(相方)だったんだなぁと痛感。そんなパートナーも若けりゃ色々できたかもしれんけど、妻子あるアラフォーのいい大人にはそんな行動力もなく、陰キャは陰キャのまま沈んでいくいというオチがついて「いい大人」が精神を病んで滅入っているっていう話しでした。困ったもんだ。
ここまで曝け出しといてアレですけど、相棒になってもいいよって人がもしいたら、僕は再びラグマスの地に足を踏み入れるでしょう。なんか連絡くださいw