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己を知れば・・・ 何とかなるッ!!


自分のこと、知ってますか?

私がキャリアカウンセリングを行う時に、一番最初にお伺いすることです。
あ、もちろんこんな言い方はしませんよ?

大抵は、
「ご自身の考える、長所を教えて下さい」
のような聞き方をします。

ところが、これがスラスラと言える人が、あまりいません。

日本人の奥ゆかしさと言うか、謙虚さと言うか、「自分の良いところ」を人に自慢するような行為は「はしたない」と言う風潮が、根底にあるのかも知れません。

答えられる方でも、

「明朗快活です!」
「粘り強く物事に取り組めます!」

のような、「こう答えれば大体OK!」みたいな回答がほとんどです。

いやいや、面接じゃなくてカウンセリングに来てるんだから、もっとこう、弾けた回答聞きたいなぁ。


ところで、

あなたは自分の長所を文章で話せますか??


「YES!」と答えられる方は、素晴らしい!!
そうなると、ここから先はもしかしたら必要ないかも知れませんが、せっかくなので、もう少しお付き合い下さい!!

おそらく、「NO」の方がほとんどだと思います。
だからこそ、こういう質問が来た時に、「他の人と差をつける」ことが可能です。

「お! こいつ、できるな!」


第一印象で、相手にこう思わせることができたら、敵のことをそんなに知らなくても、「百戦危うからず」です。


16personalitiesというツール

をご紹介したいと思います。
イギリスのNERISと言う企業が提供している「無料診断ツール」です。

いかがでした?

難しい話は置いておくとしても、なかなか楽しめたんじゃないでしょうか?

無料でここまでの診断ができるって言うのが、まずすごい。
いわゆるSD法の回答で、グラデーションも出ますし、何より結果が面白い。

「同じ結果の有名人」の中に、映画やドラマのキャラクターなんかがいたりして、いかにも「外国企業らしい」やり方だなー、と思いました。

そして何より、

あなたの長所として文章化できるヒント

が、見つけられたんじゃないでしょうか??

ちなみに私は「主人公タイプ」でした。

その結果に、「あなたの長所は?」と聞かれた時に、そのまま答えればいいような文章までありました。

その他にも、「ネタ」が至る所に散らばっていて、同じく「短所は?」と聞かれた時にも答えられそうな内容もありました。

気を付けて欲しい事

まずもって、「MBTI診断とは違う」、ということ。

少し前に流行りましたよね?
でも、アレとは全くの別物です。むしろ、考え方的には真逆と言ってもいいくらいに。似てますけどね、実際。

それから「結果が全てではない」ということ。
そもそも無料ツールなんで、あなたの全てがわかるものではないです。
もしもそんなものが見つかったら、借金してでもまず自分が試してみたい。

なので、「私は〇〇タイプだから、これは向いてない」のような考え方は間違っていますので、気を付けて下さい。

ぶっちゃけ、何日か経ってまた試したら、違う結果が出る可能性だってあるようなものです。


あなたの可能性は、無限大です。
少なくても、無料で測れるようなサイズ感では決してありません。

なので、「無料占い」くらいの、ゆる~い気持ちで受け止めて下さい。


うまいことそれらしく

こんなこと言うと誰かに叱られるかも知れませんが、要するに、この診断から得られたヒントを元に、

「それらしい文章を作る」

のが、今回の私の言いたいことになります。

答えられない、もしくは決まりきった単語を並べるだけよりは、はるかに印象がいいはずです。

孫子曰く、
「敵を知り、己を知れば百戦危うからず」

八神曰く、
「己を知り、己を説明できれば百面接危うからず」

サラッと、大変恐れ多い事言いましたけど、つまりはそういうことです。


<ここからは応用編>

面接以外の場面でも、

「相手が思う自分なら、相手はこう回答することを期待しているだろう」

という回答を準備しておけば、あらゆる場面での対人関係についての悩みが半分くらいはなくなるでしょう。

ストレスの90%は対人関係、と言われておりますから、4~50%の心の余裕を作れる可能性がある、ということです。

逆に意表を突きたければ、「相手が思いもしない回答」をすればいいのです。つまりは、「裏返す」わけです。


簡単に言うけどさぁ・・・。

ですよね。
その通りです。
まあ、簡単ではないです。

なので、普段から練習をしておく。

あらゆる選択をする時に、

・ 自分を好きな(嫌いな)人ならどう考えるか?
・ 自分が好きな(嫌いな)人ならどう考えるか?

「好きな」と同時に「嫌いな」も考えておくのは、「裏返す」時のためです。

「得意」「苦手」と置き換えてもいいかと思います。
今、思い浮かべましたね? そう、その人です!

「同じ選択を迫られた」時、それらの人々がどう考えるかを予想する。
そして、膨大な判例を作っておく。

大変そう、めんどくさそう、と思われるかも知れませんが、脳内に回路さえ出来上がってしまえば、後は余裕です。なので、とりあえず2週間はがんばって見て下さい。

2週間あれば、「回路」が繋がります。
そして、繰り返せば繰り返すほど、「回路」が太く、長く、より緻密になっていきます。

こうなってくると、「初めて会った人間」でも、服装、所作、話し方、話す内容などで、「どんな人間か」のおよその判別が付くようになってきます。

皆さんの中でも、初対面なのに「なんとなく合わないかも」と思ったことがある人は、一人や二人ではないでしょ?
逆に「一目惚れ」に近い感覚を抱くことも、あると思います。

それを、より高度化するわけですよ。

母親が子供の嘘を容易に見抜く。
警察官などが「コイツは何か怪しい」と感じる。
医者が「この人は病気かも知れない」と感じる。

なども例として挙げられるかと思います。
これらは、「仕事」を通じて、無意識のうちに同じことを行っているものです。

それも、難しそう・・・。

そう感じた方もいらっしゃることでしょう。
そのように感じた方は、

・ 自分が違う選択をした時の「結果」を予測する

と言うことを試してみてください。

例えば、「やるか、やらないか」の選択を迫られた時、「やった場合の結果」と「やらなかった場合の結果」を想像するのです。

この時の想像が、リアルで緻密であればあるほど、知らないうちにあなたの「対人スキル」は上がっていっているはずです。

また、それに慣れてきたら、今度はそれぞれを、

・ 第三者視点

で見つめてみましょう。

得られた結果を客観視した場合に、どう思うのかを想像してみる、ということです。


おわりに

気付いたら、3,000文字近くなってしまいました。

最近、若い世代に限らず「会話が苦手」と言う方が多くて、なんとかできないものか、と常々考えております。

自己肯定感の開きが、極端になってきたのが原因にあるような気がするんです。

「俺様」の方はより「俺様」に、「ワタシなんて」の人はより「ワタシなんて」になってしまっていて、意思疎通が困難になって来ているのかも知れません。

ところが、日々の生活や仕事に、「会話」は欠かせない要素です。
人間は社会性のある動物ですので、どんなに避けていても、どんなに孤独を愛していても、会話のない人生は、いずれ精神に変調を来たすことになります。

そして「俺様」の人も「ワタシなんて」の人も、共通するのは、行き着く先は「いずれ人から避けられるようになる」という事実。

これは、何とかしたい。

ということで、まずは「自分を知ってもらう」ひとつの目安、そしてそのツールとして、「性格診断」をご紹介しました。

あくまで一つの「目安」「ヒント」に過ぎない、と言うのは前述のとおりです。


他の人に対して何かを期待する前に、まずは「自分を知る」。
少なくても、その努力をしてみる。

他人はどうあれ、自分が自分を知っていれば、「何とかなる」と私は考えています。

みなさんは、どうでしょうか?


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