八神の独り言 実写化【光と闇】
うれしい半分、残念半分。
先日もご紹介した、「ウイングマン」の実写化ドラマの第1話を視聴しましたっ!!
まだ1話目ですが、「面白かった!!」と言うのがまず最初に感じたことです。
原作を尊重して作られているなぁ!
実写化の面白さを語る上で、私が大切に思っていることは「原作をきちんとリスペクトしているか」ということです。
その点、「ウイングマン」はスーツの作り込みやキャスティング、ネタバレになるので言いませんが、原作を読んだ人間なら「うんうん!」と思うようなエッセンスが1話目から随所に散りばめられていて、見応えがあり、特有のカタルシスをもたらしてくれました。
シンプルに言えば「期待を裏切らない内容」「イメージを壊さない、さらに膨らませた内容」という感じになるでしょうか。
原作者の桂先生がかなりこだわったとX上で仰られていたので、「これは期待大だな!」とは思っていましたが、予想以上に完成度が高くて、今後の展開が楽しみです!
そもそも、半ば「なんでもあり」の二次元世界の作品を三次元に「高次元化する」というだけでも大変な作業だと思いますし、受け手側全てが満足するような作品を作ろうと思ったらさらに複雑な作業になり、時間もお金も労力も、どんどん掛かっていくかと思います。
そのあたりを全部ひっくるめた「最大公約数」として生み出された作品が、原作のイメージを壊さないか、原作とは異なるけど「これはこれでいい!」
となるかが、実写化においての「光と闇」の分かれ目になるのではないか、と思います。
もちろんこちらが「嬉しい半分」です。
もう一つ、楽しみにしていた実写化
「龍が如く」というゲームがあります。
20年ほど前から続いているシリーズで、「伝説のヤクザ」を主人公にしたアクションゲームなのですが、こちらも実写ドラマ化されました(公開はまだしておらず、ティザートレーラーが流されました)。
その中の主人公が語るセリフに、原作(ゲーム)を楽しんだ皆さんから違和感を感じたと言う意見や、否定的な意見が寄せられ、界隈でちょっとした話題になっています。
かく言う私も、その一人です。
「そのセリフだけは、口にしないだろう」
と言う、主人公の根幹に関わるような重要な部分が、まるっきり逆の設定になってしまっているのです。
もちろん、「ゲームとドラマは違う」と言われればそれまでですが、タイトルも登場人物も舞台もゲームと同じなのに、内容だけ違うと言われても、それはもう受け入れろと言う方が無理なんじゃないかと・・・。
しかも、今までかなりの数がシリーズ化されたゲームで、主人公に感情移入しながら楽しむドラマ性の高いゲームだっただけに、同じ気持ちの方は意外と多いんじゃないかな、と思います。
正直なところ、見る気が半分くらい無くなりました。
それくらい、根幹に関わる問題なのです。
※ あくまで個人の感想です。
そしてこちらが、「残念半分」の方です。
まあ、言わずもがなですが・・・。
問題は、「原作の扱い方」にあるのでは?
実写化に際して、漫画を始めとした原作とは違うクリエイターが新たに携わり、その方々が「爪痕を残したい」と言う気持ちも、ある程度は理解できますが、それはこちら側からすれば、どこまでいっても「映像制作者のエゴ」でしかないわけです。
しかしそれでもなお、自分の解釈で映像化したいのなら、「原作を超える仕上がり」にしないと、受け手としては混乱するばかりです。
それがつまりは「否定的な意見」に繋がるのではないか、と個人的には考えています。
すでに原作の段階で多くの人の共感を得て、人気を博している作品であればなおのこと、その難易度は格段に跳ね上がってしまうことでしょう。
だからこそ、最低限、制作に携わる方は「原作」を自身の目できちんと確かめていただきたい。
漫画や小説なら読んでみて、ゲームなら実際にプレイしてみて、まずは「誰にも負けないくらい」原作に詳しくなっていただきたい。
そして、それができているならば、「龍が如く」のあのセリフは、絶対に生まれなかったんじゃないか、とは思ってしまいます。
主人公が終始一貫してそう呼ばれることを望んでいなかった「肩書」を、自分から望んでいる、という解釈は、どこからどのようにして生まれてきたのか、大いに疑問が残ります。
あくまで「原作よりも前の話」という設定のようですので、本作品を通じて「考え方が変わる様子」が描かれる可能性も、もちろんあるのですが、考え方が真逆に振れるまでを、描き切れますかね・・・?
「実写化」を否定しているわけではない。
ここまで話したところで、イマイチ説得力に欠けるかも知れませんが、私は実写化に反対の立場ではありません。
むしろ、感謝している側です。
誰だって「困難だ」と思う仕事にチャレンジして下さって、より「リアル」で肉感のある映像作品を提供していただける。
なんだかんだ言っても、「龍が如く」も視聴すると思いますし。
原作をリスペクトする姿勢が見えるといいな。
結局は、これに尽きるかと思います。
例えば、漫画作品を映像化しようというお話があるとすると、日本の場合、映像制作側の
「映像化してあげる感」
がものすごく強いと聞きます。
つまり、原作側が「お願いする立場」になるので、「ここをこうしたい」と相談されるのではなくて、「ここはこうしますね!」と言われて終わりなんだそうです(もちろん全てがそう、という訳ではないと思います)。
「映像化に際する費用や、コケた時の責任は映像制作側が負うことになるから、『よりいい物を』と思ってそうしてるのはわかるけど、子供が巣立ったような寂しさはあるよね。」
と、このお話をして下さった方(4年前の話)が言っておりました。
また、「映像化すれば失敗してもほぼ必ず原作がハネる」という現実もあるので、「口出ししないで任せよう」という考えも、少なからずあるのだとも言っておりました。
ただ、やはり「自分の子供」とも言える作品が、改変されたり歪曲されたりするのを嫌がる方も当然おります。
そして、あの悲劇が起こってしまった。
あの一件で、制作サイドがほぼ「原作を読んでいなかった(理解していなかった)」という事実が明るみに出ました。
かなり極端な例かも知れない、とは思っておりましたが、今回の件でやはりせいぜい上っ面をなめただけで、原作をやり込んだり感情移入はしていないんだろうな、という憶測が現実味を帯びてしまった。
原作を「楽しんでいない」と思われる方々が作る作品が、「観て楽しい」ものになるのかどうか・・・。
難しいんじゃないかなぁ?
と言うのが、率直な感想です。。。
ともあれ、観てからの判断が大切。
どちらかと言えば「原作側」の立場から、乏しい経験と人から聞いた話でここまで進めて参りました。
文中でも申し添えてありますが、「これが全て」ではないことも、理解しています。
龍が如くだって、観たらハマってしまう可能性だって全然ある。
だから、きちんと「観て」確かめます。
タイトルにもある通り、あくまで「八神の独り言」であり、超個人的な意見を、「いやんべで、ほでなす」な私が書いただけなので、「これが真実」とは考えないで下さいよ??
「この記事読んだから映像化の話断った!」
とか言われても責任は負いかねますので、そんな話があったら、まずはしっかりとした契約を交わして、ぜひ実現に漕ぎつけて下さい!
私もそうしますw
ちなみに、そんな話はどこからもございませんがwww
誰か早く映像化の話持って来てーーーーー!!
おしまい。
それではおやすみなさい。
明日は相続絡みの調停があるのでもう寝ます(いつかこの話も記事にしたいと思ってます)。
良い夢が見られますように✨✨✨