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魔法瓶(5)(一分で読める小説)



…今日は素晴らしい物が手に入ったわ。…
と、松原千恵子の心はウキウキしていた。

…でも意外と安かったわね。やっぱり試供品だからかな…
と、ほくそ笑み魔法瓶を観ている。
彼女の住む場所は、何処にでも有る様な古いアパート。
その一室に彼女は暮らしている。
いわゆる2LDKで一人暮らしなら充分な広さである。
清掃が行き届き清潔感のある質素な部屋。
テレビは無く、ベッドと折りたたみの机と
座椅子が一つある。
本箱に、色んな種類の本が置いてあるが、
個人の情報となるので、書くのは控えておきます。
女性の見る雑誌もあるみたいです。
そんな事はさて置き、彼女は部屋に入るなり、
魔法瓶を嬉しいそうに眺めています。

(この様な嬉しそうな彼女を見るのは、
作者の私も初めての事です)



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