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96nekotaro
釜揚げ師走(420字)
僕のイチオシのうどん屋へ行く。
その中で一番は「釜揚げうどん」だ。
玉子の黄身だけをかけて、
醤油を垂らし食べるのは、絶品である。
この店は、月の初めに新商品を販売する。
…12月は何かな?…
と、思い店に入ると、「釜揚げ師走」と書いてある。
変なネーミングだが、
…12月の釜揚げうどんか…と思い注文してみた。
いったいどの様な物が出てくるのか?
だが、出てきた物はいつもの
「釜揚げうどん」である。
…どこが違うんだ?見た目も味も同じだし…
と、
疑問は解決したい僕なので、店員に質問してみた。
すると、店員が笑って言うのだ
「あれ、食べたのですか?釜揚げ師走を!」
「普通の釜揚げと変わらないよ」
「でも、もう直ぐに解りますよ」
と、意味深に笑い言う。
不思議な気持ちを抱き、帰宅すると、
何故だか、釜が気になって仕方がない。
何故だろうか?
食パンを見ても、トースターに入れずに
釜に入れてしまう
何でも、釜揚げしそうになってしまう。
「釜揚げ師走」って
「釜揚げしそう」って読むのか!