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北風に向う殺し屋(400字の小説)

北風に向かって俺は歩きだす。
俺は思いを秘めていた。
弱き人々を虐める悪い奴
奴らは人の命さえ奪う憎き奴
だが、警察は奴らを放置する
逮捕すらしない!
法も奴らの味方なのか?
俺は立ち上がった。
必ず奴らを始末する。
法で裁けないのなら、力ずくで裁くしか無い。
俺は殺し屋。
俺の仕事は完璧さ。
誰にも気づかれずに始末する。
ただ、俺の報酬はかなりの額だが、
それを承知で金を積む住人。
だが、俺も返り討ちに会うかも知れない。
生命の補償は無い。
だが、弱気は禁物だ!
敵は多勢、味方は無勢。
俺一人奴らの棲家に歩を進める。
足音を忍ばし、奴らの棲家を目掛けて発射する。
強い毒をばら撒くと、不意をつかれ逃げ惑う奴ら。
だが奴らも刺してくる。
刺してきても無駄な事。
俺の装備は万全だ。
巣を叩き落としトドメを刺す。
そして、殺虫剤を存分にかけてやった。
スズメバチの退治は成功した。
そう私はスズメバチ退治のプロ。
「私、失敗しないんで」は、私のセリフだ。

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