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一口に資産運用と言っても、いろいろな方法があるものです。資産運用の目的とは効率的に資産を増やすことにあるわけですから、それが達成できれば問題ありません。

ここでは4つの資産運用の方法について解説していきます。

1.     現金預金


現金預金も預け先や預け方をきちんと考えれば資産運用になりえます。

現金預金のメリットとしては、額面の金額が変わらないので損をする印象がないことです。

しかし現金預金の場合、メガバンクに1年定期預金で預けても0.2%程度にすぎません。これは100万円を1年間預金して、2,000円が入ってくる計算です。これでも良い方は結構ですが、できれば他の銀行も比較してみることです。

具体的には地方銀行やネット銀行の金利と比較してみることをお勧めします。

例えば東京の地方銀行である「東京スター銀行」の1年定期預金金利は0.55%となります。

またネット銀行では「ソニー銀行」「SBI新生銀行」「UI銀行」といったものがありますが、金利引き上げキャンペーンを定期的に行っており、その時期に預ければ1年定期預金で0.8%~1.0%の金利で運用することができます。

つまり100万円を1年ここで預けた場合、1年後には8,000~1万円増えているわけです。これなら資産運用の効率として及第点でしょう。

地方銀行やネット銀行はメガバンクやゆうちょ銀行と比較して規模が小さく知名度も低いところが多いです。そのため銀行自体が潰れないか不安に思われる方もいるかと思いますが、そこは各行きちんと管理をしていますし、「ペイオフ制度」と言って仮に銀行が潰れても、預金1,000万円以下ならば全額保証されるというものがあります。

また今回は1年定期預金だけを例に挙げましたが、実は普通預金でも定期預金と大して金利が変わらない銀行も存在します。その部分もきちんと比較しておきたいところです。

今後日本の金利が上がるにつれて各行の預金金利も上昇する可能性がありますが、全体的にはメガバンクのような地名度のある大きな銀行よりも、知名度がなく預金が集めにくい地方銀行やネット銀行の方が金利が良い場合が多いです。思考停止でいつもの銀行に預けるのではなく、ちょっと周りを見渡してみると、意外と高金利で運用できる銀行が見つかるかもしれません。

2.     投資信託への投資


投資信託とは一言で言うと、たくさんの人からお金を集めて、プロがそれを運用してお金を増やす金融商品のことです。

個別銘柄投資が1社に対して投資をするのに対し、投資信託はプロが選んだ(もしくは運用方針として指定された)複数の銘柄に投資をします。投資のプロはたくさんの人からお金(投資資金)を集めて運用し、運用の成果を投資資金を出した人たちに還元します。これが投資信託の簡単な仕組みです。


投資信託には様々な種類があります。それぞれ特徴が異なっていて、国債に投資をするものから全世界の株式に投資をするもの、金(GOLD)などのモノ(コモディティ)に投資をするものなど様々です。

投資信託は投資商品のため元本保証はありませんが、その分一般的には定期預金よりも利回りが良いものが多いです。例えば「オルカン」と呼ばれる全世界株式に投資をする投資信託の年平均利回りは7.8%とされています。

3.     個別株への投資


個別株に投資をするのも資産運用の方法の一つです。

個別株とは「三菱商事」や「三井住友フィナンシャルグループ」「トヨタ自動車」、海外ならば「アップル」や「エヌビディア」など、それぞれの企業の株のことです。

個別株は企業の業績や市況によって株価が大きく上下する可能性がありますが、その分うまくいけば株価が2倍になったり、年単位で見れば10倍になったなんて株も存在します。

資産を大きく増やすには個別株に投資をするのは良いと思いますが、大きく上がる可能性がある銘柄はその分大きく下がる可能性もありますので、投資初心者であまり損をしたくない人がいきなり個別株投資を行うのはハードルが高いと思われます。

それでももし個別株投資を行うのなら、少額から始めることや、複数の銘柄を持って分散投資してリスクを減らすなどの方法を取ることをおすすめします。

4.     国債・社債への投資


国が発行する国債や、企業が発行する社債といった債券へ投資をするという運用方法もあります。

債券とは、国や企業などが我々投資家から資金を借りる際に発行する借用証書のようなものです。

債券の場合は定期的に利息が支払われる「利付債」と、利息の支払いがない代わりに投資家の購入価格(発行価格)よりも国などからの返済価格(額面)の方が大きい「割引債」というものがあります。また途中で売却することが可能な債券も存在します。

債券は基本的に投資した金額は戻ってくる元本保証の商品となります。ただし債券を発行している国や企業が破産した場合はその限りではありません。

個人向け国債の場合、最低金利は0.05%と決まっています。ただし3年以上の預け入れが必要です。

また社債の場合も3年以上の数年預け入れる必要があります。社債は国よりも信用が低いため、金利は1.0%以上になっている場合が多いです。

債券に投資をする場合に気をつけたいのは、新規発行債券の場合は大体3年以上の預け入れが必要になり長期にわたることと、金利が高いほど発行母体、つまり国や企業が倒産する可能性が高いということです。

金利の面で言うと同じ元本保証の定期預金等の方が高いこともありますので、そちらとも比較したいところです。


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このマガジンは資産運用・投資を全くやったことがない初心者を対象にしています。そもそも資産運用が必要なのかから始まり、資産運用の方法、証券会社の選択方法、そして資産運用に必要となる少数の基本的な用語などをまとめております。 市販の資産運用入門本では書いていないような基本的な内容から、あまり書かれることのない各証券会社の特徴、投資信託を購入した場合の資産の増加具合をシミュレーションした記事なども記載していますので、初心者はもちろんのこと、投資中級者にもお楽しみいただけると思います。

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