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投資信託購入後の売買戦略

投資信託を買ったは良いけどそのあとどうすればよいのか分からない。これが大半の方の悩みだと思います。初めて投資信託を買った後、どのように資産運用を続ければよいのか、今回はそれを見ていきます。


尚、今回の戦略は中長期で資産運用を行うことを目的とした投資信託に関する売買戦略です。個別株投資や短期での資産形成を目的とした運用になりますとまた事情が変わってきますのでご注意ください。



〇基本はほったらかしにしておく


 別に投げやりになっているわけではありません。「eMAXIS Slim全世界株式インデックス・ファンド」や「eMAXIS Slim S&P500インデックス・ファンド」など、中長期に資産を増やすための投資信託を購入した場合は何もしないでほったらかしにしておくのが一番です。そうすれば時間とともに勝手に利益を生んでくれます。そもそも何かするといっても「売る」以外の選択肢はないんですけどね。


しかし赤字が出たからといってすぐに売ってはいけません。株も投資信託も短期的には理由なく上下するものです。10年20年それ以上の未来に向けて資産を増やそうとしているのですから、短期的な赤字はどうでもいいのです。

とある運用会社の調査では、運用成績が最も良かった人は「運用していることを忘れていた人」で、二番目に良かった人は「既に亡くなっている人」だったそうです。下手に動くより、何もしない方が良いのです。

ただし、この記事で紹介したような投資信託は長期的には利益を生む可能性が高いとされていますが、100%上昇するわけではありません。逃げ道を作るようで恐縮ですが、投資である限り絶対はないのです。あくまで利益を生む可能性を高めるだけです。



〇資金に余裕があるようならばクレカ積立を行う

 

 クレカ積立とはクレジットカードによる投資信託積立のことです。証券会社のページで設定をすれば、毎年設定した一定額分の投資信託を自動で買い付けてくれます。


 この方法の良いところは三つあります。

・クレカ積立のメリット


1.     毎月の給与から天引き運用ができる


貯蓄の方法に関する記事を以前書きましたが、貯蓄のコツの一つは毎月の給与から一定額をあらかじめ引いておき、残りの額で生活することです。クレジットカードによる投資信託積立でその一定額を設定しておけば、「今月は頑張ったから貯蓄しなくてもいいや」といった誘惑に勝つことができます。なにせ問答無用で積み立てる設定になっているわけですから。


2.     ポイントが貯まる


クレジットカードによる投資信託積立を行うと、5大ネット証券会社の場合は多くの場合でポイントが貯まります。例えばSBI証券ならばVポイント、楽天証券ならば楽天ポイント、三菱UFJ eスマート証券ならばPontaポイントなどです。貯まったポイントは日常の買い物に使用できるのはもちろんのこと、投資信託や株式の購入にも使用できる場合があります。日々の資産運用でポイ活もできるので非常にお得です。


ただしSBI証券のようにポイントが貯まるには満たすべき条件があったり、証券会社によってポイントを貯めるためのクレジットカードが異なるので注意が必要です。例えば楽天証券ならば楽天カード系、マネックス証券ならばマネックスカードといった具合です。


3.     ドルコスト平均法が働く


ドルコスト平均法とは、毎月など一定の期間ごとに一定額の投資信託や株式を購入する手法です。この手法が生まれたのが米国だったので「ドル」となっていますが、当然日本円にも適用できます。


このドルコスト平均法の良いところは、時間分散が効いて投資信託などの購入価格が平均化することです。


例えば手元に120万円があり、それを3か月で投資信託に投資する場合を考えましょう。投資信託の価格は一か月目に60万円、二か月目に30万円、三か月目に20万円とします。


ドルコスト平均法を使用しない場合は、一か月目に120万円を使用し一括で投資信託を購入します。その場合、一か月目の投資信託の価格は60万円なので、2単位を購入できたことになります。2単位で単価60万円です。


一方ドルコスト平均法を使用した場合、各月40万円ずつ(120万円÷3か月)使用して投資信託を購入します。一か月目の投資信託の価格は60万円なので0.67単位購入できました。同じように二か月目の投資信託の価格は30万円なので1.33単位、三か月目の投資信託の価格は20万円なので2単位購入できました。結果、4単位平均単価30万円で購入できたことになります。


もちろんドルコスト平均法を使用しない場合で120万円を単価20万円で購入できたら6単位で単価20万円と一番購入パフォーマンスが良くなります。しかし市場というのは読めないもので、将来価格が上昇するか下落するかは分かりません。そのため高値掴みを避けるためにドルコスト平均法を使用することが勧められます。


以上がクレジットカードによる投資信託積立の良いところです。



生活資金に余裕があることが前提となりますが、資産運用の中心を投資信託で行うつもりならばクレジットカード積立が非常にお得なので使用することをおすすめします。



〇投資信託をいつ売るか


投資信託を購入してほったらかしにしたは良いけど、お金は使うためにあるものです。つまりずっとお金を積み立てていても仕方がない。投資信託もいつかは解約しなければなりません。


ではいつ解約すべきなのか。

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